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パネルストロングとグランツ、2種類のUVパテを使い作業効率UP⬆️

※UV硬化パテ含む光硬化パテを総称してUVパテと呼んでいます。

さて、自分は最初グランツネオからUVパテを使い始めました。
地元山梨の企業のKTZさんからKTZ-1830というサイズも調子のいい照射機もリリースしたタイミングもあるし、グランツの製造元のラストホープさんは馴染みのある長野県の企業だから。というのも使い始める動機としては大きかった。

どういう事かというと、機材や素材を購入した時、購入で終わる訳ではなく故障した!とか使い方が分からない。なんて時に気軽に聞けて、アフターフォローが早い方が当然助かる訳です。
例えば新しい塗料なんかも導入した時はテンション上がって使いますが、今まで使い慣れた塗料との違いに躓いて以前の物に逆戻り。なんてことありますからね。
他にも輸入車の修理で部品が本国取り寄せになり1か月間が開いてしまう。
なんてことがありますが、その間は全くの無駄時間になってしまう上に輸送コストまでかかります。
なので、サプライチェーンが国内でかつ地元で迅速な対応が可能なのは凄くメリットを享受できる事だと思います。

以前2液のパテを使っている時はUVパテは視界に入っていませんでしたが、いざUVパテを使い始めると明らかに時短効果を実感できた。それと同時に実に種類豊富なUVパテがあることも知りました。
そこで興味の赴くままグランツ以外にもう一つUVパテを使ってみようかな?と思ったいたタイミングでUVパテ研修会のお知らせが。
その研修ででこれは使い勝手良さそうだ。と思ったUVパテに遭遇。
それがこちら、
パネルストロングⅡ!!(以下PS2)

←パネルストロングⅡ グランツネオ→

研修会のその場で材料屋さんに注文入れて帰りました。

このPS2、自分が使った感じだと、従来パテでいう中間パテに当たるポジションに近い物というのが分かりやすいかと思います。

グランツネオは良いパテであることには間違いないのですが、ポジション的には薄付けする仕上のパテ。という感触で厚みを付けたい場合には不向きでした。そのためグランツの前に一回パテを付けたいな。と思う事が実際の鈑金後に多々あり、いいものないかな~と探していたところでパネルストロングの実物を研修会で見る事になるわけです。

毎回毎回鈑金が上手く出来るならグランツ1本でもいいのですが、どうしても出しきれないような凹みが残るような鈑金では一度下地にパテを入れたいじゃないですか。

そこでこのPS2を下地に、仕上はグランツで。がいいんじゃない?と思ったわけです。

まず一番にPS2の何がよいのか?
プライマー不要!
色剥ぎした鉄板を脱脂してそのまま塗布できます。

プライマー塗らないと上から塗れないというのは地味に億劫です。
だからプライマーレスというのは大きなメリット。
しかもPS2は青色に主剤が色付けされているため認視性もよく、ほぼ透明のグランツでは分かりにくかったパネル表面のパテ付いてるのかな?研ぎ切ったのかな?みたいな不安も少なくなります。

ブルーの主剤

そしてパネルストロングを使い始めて驚いたことが。

ガチでUVにしか反応しない。という事でした。
これは自分にとっては最大のメリットといっても過言ではないぐらいのメリットでした。

光で反応して硬化する。というのはUVパテの最大の特徴でメリットでもあると同時にデメリットでもあります。

グランツだけを使用していた時は日陰程度の明るさでは塗布しながら表面が反応してきてしまい、パテ付けが上手くできないことがありました。グランツはUVパテという表記ではなく、光硬化パテという表記ですので反応する光の周波数レンジが広いんだと思います。
そのため出来るだけ暗い場所に塗布する対象を持って行ってパテ付けする必要があり、そこがデリケートでめんどくさいな。とストレスに思うところではありましたね。

ところが、パネルストロングは日陰になっていればパテは光に反応せず、直接日光が当たらない適度な明るさの場所で塗布できます。
極端ですが、ある程度UVカットさえできればかなり明るい場所でパテ付けできます。
パネルストロングはグランツとは対照的に反応する周波数のレンジを絞っているんだと思います。

フィニクサのUVカット小分け容器に移して使用。
中の紐は余ったパテをパテベラから
シゴキ落とす用に取付してみました。

暗所に移動させればいいじゃん!てだけの話なんですがそのひと手間が結構めんどっちいんですよね。
パテを付けるたびに暗所に移動するのは思っている以上に億劫になります。

そのストレスから解放してくれたパテが、パネルストロングだったわけです。
この塗布する環境のひと手間は自分にとってかなり衝撃で、従来の2液パテに近い環境でパテ付け出来るし、照射機を当てれば早い段階で表面のタックも気にならないぐらい硬化も早いです。
少し巣穴が出来る傾向がありますが、パテのバランスとしてはめちゃくちゃ使い易いと思います。PS2だけで仕上まで行っても問題なし。

まとめると、鈑金後は明るさを気にせずガンガン塗れるPS2を使い、最後は薄くグランツやスプレーパテというのが効率的だと思います。
グランツもPS2も従来パテと比べると高額ですが、それをペイして余りあるぐらい時間が産まれますから使わない手はないかなと思いますよ。


UV好きなあなた、「UV材料の可能性」も読んでみてくださいね👍


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