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小物塗装に便利な撮影用アタッチメント類

自動車の補修をしていると、損傷した部品を車体から取り外し分解、修理塗装し組付ける。という事が頻繁にあります。
その際にバンパーやドアというようなメインのパーツ以外に付属している小さいパーツを塗装するという事がよくあります。
その時困るのが、どういう風にセットして塗装しようか?という悩みです。
パパっと置いて塗装すればいいじゃん!て思う人がいるかと思いますが、案外奥が深く一筋縄ではいかないのが小物塗装なのです。

仮にポッと置いて塗装しようものなら重さが軽いものは塗装の吹き付けエアに負けて対象がすっ飛んでしまいます。
また不安定な形状の物は転がったり動いたりしてしまい塗装がやりづらくなりますよね。
なので出来る限り塗装しやすいように、尚且つ塗装の性能が一番発揮されるような固定の仕方が求められます。
小物はドアやバンパーのような容易にひっかけられる穴や突起が少ないか全く無い場合が多く、またあったとしても強度的に持たないという事もしばしば・・・その都度固定方法を考えないとなりません。

そこで自分が小物塗装に使って良かったという物が、カメラなどの撮影を補助する三脚やアームといったアタッチメント達です。

プーリー塗装の依頼で、カメラ用キャスター付き3脚にフレキシブルアームを組み合わせて固定

何が良いかというと、ドアやバンパーを固定するような強度はありませんが、フレキシブルにアームを動かして求める塗装角度に微調整出来たり、不要な柱が無いため塗装の妨げにもなりにくく、塗装ゴミの発生も最低限に抑える事が出来ます。
基本的にコンパクトなのでサッと出してスッと固定できるのもストレスが減ります。

また、鈑金塗装市場に比べてカメラや撮影機材の市場の方が裾野が広いためか、沢山のアタッチメントやパーツがあり非常に使い易いものが豊富に且つ安価に揃います。
AliExpressAmazonでカメラアタッチメントやアームと検索すると山のように出てきます。

更に利点を加えるとそれぞれ別のメーカーで作られたアタッチメントだとしてもカメラに使うという事を想定してあるため、互換性のある規格が使われている事です。(一般的な1/4インチサイズ(小ネジ・細ネジ・1/4-20UNC・国際規格)と大型の3/8インチサイズ・バイス固定など)
そのため自分にとって都合の良い組み合わせが低予算で仮組、試作などが出来るのもありがたいです。
おまけに撮影用アクセサリーと既存の塗装用ラックなども組み合わせると無限に小物固定の幅が広がります。

既製品の塗装台にクランプでアームをちょい足し
支柱用のクランプ
支柱用クランプtoフレキシブルアームtoハンドクランプwithラジエータサポートアッパ
こちらはより厚みのある柱に固定できるタイプ
先端はホームセンターで売っている金属製ハンドクランプの取っ手に穴をあけ、フレキシブルアームにデフォルトで付いていたボールジョイント調整用のボルトで共締めしてあります。

百読は一見にしかず。で画像を見てもらうのが理解できるかと思います。

UVにも言える事なのですが、あまり鈑金塗装の専門の道具や材料だけと思い込んでいると、他業種で鈑金塗装に転用できる道具や材料があるのに気が付かないなんてことがよくあります。
これだけ豊富なECがあって手軽に検索購入できる時代ですから「鈑金塗装以外の道具」なんかも使ってみると仕事がよりスムーズに流れるかもしれませんね。

では。


塗装をより快適にするガンホルダー作ってみました。
「スライド式スプレーガンホルダー&ホースキャッチをG-Funで作る」
ぜひ一読を✊

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