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【ADV1-WCP】ブイズレックとアブソリューションズの解説とレシピ【PCG】

今回の記事ではブイズレックと、似たようなデッキタイプであるブイズアブソル(アブソリューション)について書きます。
これらのデッキは境界があいまいなのでまとめてブイズ系のデッキという形で進めていきたいと思いますのでよろしくお願いします。

概要


イーブイの進化形(ブイズ)のポケモンex各種を使い分けて戦うデッキです。相手に合わせて使いわけられるのとイーブイのワザが便利なのが強みです。
ブイズと相性がよく、たねポケモンでスペースを食わなくて済むレックウザexδ(PCG9)、アブソルex(WCP)などの新カードが出るたびに微調整されていったデッキです。
主に海外で使われていて、レックδが出る前からブイズ+ピジョットなどの構築で使われていたようです。
ブイズは「eeveelutions」でアブソル入りのものは2つの単語をつなげて「Absolutions」と呼ばれているので英語の記事を検索するときはこれらの単語を適宜使っていくといいです。また後程書きますが国内ではアブソル入りのものが使われなかったため当時の呼び方がなく、英語のまま「アブソリューション(ズ)」と今は呼ばれることも多いです。
ほとんどADVのカードを使わないのでPCG以降のレギュレーションでも問題なく使用できます。

国内での使われ方


スタン(60枚デッキ)では日本でも私の友人がブイズex単で公式大会に出たこともありいくらかは検討されていましたが、入賞したり多くのプレイヤーが認知するような有力デッキになったりはしていませんでした。
一方30枚のハーフデッキではPCG9でレックδが出て以降人気のデッキで、DPに入ってもよく使われていました。トップといえたカメルギアに有利なことと、サイド3枚戦になるのでexのみを戦わせるとサイドの都合でちょうど良かったのも影響していそうです。ちなみにエーフィexがメインになることがほとんどで、西日本の方がずっと使用率が高かったです。
また、国内ではアブソルexが入っているWCPは発売がDP3の頃とかなり遅かったためアブソル入りのタイプは使う機会がありませんでした。2006年夏の環境で遊ぶ場合などではWCPのカードは使えないので注意が必要です。

基本的な動きについて


初手はレックやアブソルからスタートして2ターン目から素早く攻撃していきたいです。
イーブイの場合も「なかまをよぶ」で展開できるので悪くはないスタートです。レックはHP110でホロンの導師で取れないのですがイーブイで取れるのがこのデッキのメリットです。
相手がポケモンを並べてきたらサンダースに進化して「しんかのいかづち」から「ねんどうは」で全体にダメージを与えたり、「ポイントショート」と合わせて相手のメインポケモンを素早く処理したりします。
その他ベンチに置くことで相手の妨害をできたりタッチしたポケモンのうち有効なワザがあればそちらも使っていきます。
中盤以降はサンダースの「きずにかみつく」も有力な攻撃手段になるので狙っていきます。たとえばポイントショートの50に加えてしんかのいかづち・イエローレイで20載っていれば合計70で、きずにかみつくが90ダメージになりHP150の2進化exも2回で倒すことができます。あらかじめ細かいダメージを貯めていったりアブソルの「カースドアイズ」を直前に使うことでスムーズにサイドを取ることができます。

得意なデッキと苦手なデッキ


まず得意なデッキですが、カメックスexやサーナイトexδなどのポケパワーを使って展開と攻撃をするデッキです。これらは序盤に展開に専念することが多いためサイドもリードしやすく、ピジョットをブイズ各種のパワーで倒しやすいのも好相性です。サブポケモンで弱点を突かれなければフライゴンexδなどにも有利でしょう。
一方封印の結晶と呪われたほこらを4枚ずつ入れるようなロックデッキは苦手です。特に闘タイプでサンダースとアブソルの弱点を突いてくる封印マグマやナッシーライチュウは天敵と言えます。これが主に使われていた海外ではマグマ団のカードはあるADVシリーズはもうレギュ落ちしていたので考慮外とも思いますが……。
その他にハッサムexなどの硬すぎるポケモンやジュカインexδも苦手です。

デッキレシピ1:レックメインタイプ

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ポケモン:18枚
1:サンダース☆
4:イーブイ(PCG6)
3:サンダースex
2:エーフィex
1:ブラッキーex
2:アブソルex
2:レックウザexδ
1:キリンリキ
1:ラプラス
1:ケンタロス

サポーター・トランシーバー:18枚
2:ダイゴのアドバイス
4:ロケット団の幹部
4:ホロンのトランシーバー
2:ホロンの導師
1:ホロンの冒険家
1:ホロンの科学者
4:ウツギはかせの育てかた

スタジアム:1枚
1:巨大な切りかぶ

トレーナー:10枚
2:暴風
2:ワープポイント
4:スーパーポケモン回収
2:ポケモン回収装置

エネルギー・ホロンのポケモン:13枚
6:雷エネルギー
4:マルチエネルギー
1:ホロンのビリリダマ
1:ホロンのマルマイン
1:ホロンのポワルン

デッキレシピ2:レックなしルナソルタイプ

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ポケモン:20枚
1:サンダース☆
4:イーブイ(PCG6)
3:サンダースex
1:エーフィex
1:ブラッキーex
4:アブソルex
1:ジラーチex
1:ルナトーン
1:ソルロック
1:キリンリキ
1:ラプラス
1:ケンタロス

サポーター・トランシーバー:17枚
3:ダイゴのアドバイス
4:ロケット団の幹部
4:ホロンのトランシーバー
2:ホロンの導師
1:ホロンの冒険家
1:ホロンの科学者
2:ウツギはかせの育てかた

スタジアム:1枚
1:巨大な切りかぶ

トレーナー:9枚
4:暴風
4:スーパーポケモン回収
1:そっくり!テレポーター

エネルギー・ホロンのポケモン:13枚
2:雷エネルギー
3:超エネルギー
3:悪エネルギー
2:マルチエネルギー
1:ホロンのビリリダマ
2:ホロンのポワルン

デッキレシピ3:悪エネとレック併用タイプ

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※画像はサンダース☆がありませんがやっぱり入れることにしたのでレシピはアブソルと1枚交換したものになっています。

ポケモン:19枚
1:サンダース☆
4:イーブイ(PCG6)
4:サンダースex
1:エーフィex
1:ブラッキーex
3:アブソルex
1:レックウザexδ
1:ジラーチex
1:ベロリンガδ
1:ラプラス

サポーター・トランシーバー:17枚

3:ダイゴのアドバイス
3:ロケット団の幹部
4:ホロンのトランシーバー
2:ホロンの導師
1:ホロンの冒険家
1:ホロンの科学者
1:マユミのネットサーチ
1:ウツギはかせの育てかた

スタジアム:1枚
1:巨大な切りかぶ

トレーナー:9枚
4:暴風
4:スーパーポケモン回収
1:そっくり!テレポーター

エネルギー・ホロンのポケモン:13枚
3:雷エネルギー
4:超エネルギー
3:悪エネルギー
3:マルチエネルギー
1:ホロンのビリリダマ
1:ホロンのポワルン

デッキ解説

共通

ポケモン
メインアタッカーになるレックとアブソルはデッキの方針によって枚数を調整します。3匹気絶してしまったら負けなので4枚ずつではさすがに腐りがちになってしまうと思います。
イーブイは4枚確定で、進化先についてはこれも方針に合わせてということになりそうです。基本的にはサンダースが多い形になりますが、他の進化先とウツギを多く入れて状況によってサーチする構築もいいでしょう。
その他のカードは好みに合わせて調整という感じになり、かなり個人差が出ると思います。色々なカードがあるとサーチして対応できる範囲が広いのは確かですが、このデッキはメインのカードが初手にくるとかなり強いのでそれを重視して余計なカードをあまり入れないようにすることも考えられます。
このデッキのポケモン☆はダメカン1個の差で相手を倒せるかどうかが左右されやすいためサンダースが推奨されます。

サポーター
基本的にホロン構築とウツギ、ダイゴ、幹部で構成されます。一応ホロンの研究員でレックもサーチできますがその動きは非常に弱いので採用されることはほとんどありません。
幹部はexデッキを使う上にエーフィのポケパワーと同時に使うと便利ですが、比較的サイドを先行して勝つことが多いため必ず4枚がいいかどうかは検討したほうがいいように思います。

トレーナー
このデッキはイーブイの進化形を再利用できるスーパーポケモン回収がよく採用されます。
スタジアムもベンチが整理できる切り株が第一候補ですが、相手のダメージの溜まったポケモンを処理されてしまうこともあるので扱いには注意します。
封印の結晶にも砂漠の遺跡・呪われたほこらにも弱いため暴風は入れたいところです。
その他展開がしやすくなるワープポイントやそっくり!テレポーター、回収装置が入ります。レシピには入っていないのも多いですがデュアルボールやマスターボールでメインポケモンを引きやすくするのも考えられます。

エネルギー
雷を中心にポケモンに合う色のエネルギーを入れます。ポケモンのところでも書きましたがこのデッキは初手から強い動きをしたい面が強く、ホロンのポケモンは最低限の採用にすることが多いです。

レシピ1の解説

アブソルはほぼポケパワー専用で、レック3体で戦うことも多そうなブイズレックによった構築です。戦い方の幅は狭いものの事故は少なさそうです。
WCPなしのレギュでもあまり変わらず組めます。

・ポケモン
このデッキの場合はアブソルは他に初手向きのカードがいたら出さないようにします。
・エネルギー
雷以外はマルチとホロンポケモンで使うようにしています。
ウツギが多い場合は1進化のホロンポケモンを入れると無駄になりにくいです。

レシピ2の解説
サーチがしにくいレックウザを抜いてアブソルの動きに特化したタイプです。レックがいなければ対処できない相手には戦いにくくなってしまいましたが
・ジラーチex

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シールドビームは使ってしまえば返しのターンで解除する手段がない強力なロックです。カメックスやサーナイトはこれで攻撃を1ターン遅らせることができる場面がよくあるので適宜使いたいです。この30ダメージをアブソルでそのまま移動するプレイングもします。
・ルナソル
ピジョットやマグカルゴは攻撃でも倒しやすいですが、これで無力化しておけばアブソルとサンダースで相手のメインアタッカーとだけ戦えば済みます。ベンチスペースを取ってしまいますが、代わりにブラッキーやエーフィを使って倒していると思えばその分でベンチを使っているのであまり差は出ていないとも言えます。
・エネルギー
基本悪でアブソル(とブラッキー)の打点をあげます。これによって序盤にジラーチや進化前を念動波1回で倒せてペースを握りやすくなります。またレックとブイズだけではジュペッタexがうまく倒せませんでしたが、念動波+悪エネ2枚か1枚と10ダメージで一撃で倒せるようになるので超抵抗と合わせてかなり安定して戦えるようになります。

・レシピ3の解説

アタッカーの種類を確保しつつ悪エネルギーも入れた構築です。
デッキパワーや初手の強さは上の2つと比べて最も高いですが、色事故を起こす可能性が少し高く、キリンリキのような妨害する置物も入っていないので相手に展開されやすいリスクもあります。

・ミュウex
初手でイーブイのなかまをよぶを使いつつ次のターンにポイントショートをするなど1エネと2エネで強い別々のワザを使えれば非常に強力です。序盤で相手のデッキがよくわからないときもとりあえずミュウにエネルギーを付けておいて、相手を見てからあったポケモンをサーチすればいいという動きもできます。
メリットだけだとかなり強そうですが、それぞれのポケモンのパワーやボディーが使えず少しずつ弱くなっています。また封印に弱いことがデッキ全体で一貫していたり超タイプのアタッカーやジラーチやエーフィがすでにいるなどミュウex独自のメリットという点があまりないのはやや惜しいところです。

・ベロリンガδ

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デルタ種の相手にしか刺さりませんが1エネでベンチに30ぶんの攻撃になるのは強く、したでとるの2ドローや逃げる1も手軽でバランスがいいです。普通に戦うとexだけでサイドが1枚分もったいないので非exのカードを挟むこと自体も強いです。ポッポδをはじめ進化前のポケモンがいたらサンダースと合わせてきせつを狙っていきたいです。

・サポーター
エネルギーや暴風を引きやすくするためにサーチ系を減らしています。ラプラスからウツギでエーフィとブラッキー、マユミでレックを引けるので相手に合わせてピンポイントで使うことになります。
ウツギを使うターンは手札が増えず弱いため、サンダースを増やしてドローによって引くようにしています。大抵の場合は1枚引き込めますが、ウツギ4積みに比べたら持っている確率はさすがに下がっているのでややリスクもリターンも高い配分といえるでしょう。

その他採用候補になりやすいカード

・ブースターex
ポケパワーが不安定でこのデッキの他のカードと組み合わせにくいのと、軽い方のワザであるフレイムバリアが他のブイズ進化形よりも役割を持たせにくいため使いにくくなってしまっています。
ハッサムの弱点を突こうにもエネ加速やブーストエネルギーがないため3枚つけてヒートタックルを狙うしかないものの、リバースにもリムーブにも弱いのでミュウδよりも成功させにくく、これを入れてもハッサム単にはまだ不利と思います。
とはいってもコイン次第ではパワー1回で20ダメージ稼げますし、何かのデッキにタッチで入っている炎ポケモンを倒すのならできるので入れることもあり得ます。全種類のブイズを入れたいなら。

・シャワーズex
今回のレシピには入っていませんが、ポケパワーで早いターンから相手の妨害ができ、他のカードがやや苦手にしている神秘キュウコンやウインディex、レジロックexにも打点が出るので十分有力な候補です。

・ミュウδ
ジュカインδを倒すにはもっとも適しているカードと思いますが、他にベンチをよぶ手段が必要です。
ハッサムを倒すにはエネ加速ができない分不安定ですがないよりはだいぶ勝てるようになるでしょう。

・エイパム、チリーンδ
初手に来てほしくありませんがあると展開はしやすくなるのでスペースが空けばほしいです。

・ポケモンリバース
ミュウと合わせてジュカインを倒します。
普通に使ってもポイントショートを使う場合は相性が悪いものの念動波をメインにするなら悪くない性能です。封印を一時的に解除するのにも使えます。

・逆転!マジックハンド
こちらもベンチのポケモンを呼ぶのに使えるので採用されやすいですが、サイドを先行しやすいので腐ってしまうことも多く、このカードをサーチもできないので欲しい時に引けていないこともあります。採用するときは具体的な役割があったほうがいいと思います。レックメインの場合はサイドを調整しやすいので比較的使いやすいです。

・バトルフロンティア、クリスタルビーチ等のスタジアム2種目
封印の結晶入りデッキはかなり不利なので、それらをあきらめて暴風を入れずに有利な相手に攻撃的に使えるスタジアムを入れるのも手です。

まとめ

このデッキは当時存在できなかったのもあってPCGシリーズとしては新鮮なデッキで、ポケモンの種類としてもメジャーなものが多く人気のデッキといえるでしょう。
反面強い構築というのが固まっていないようにも思われるのでこの記事の3つのレシピを参考にしたり反面教師にしたりしながらぜひ組んでみてください!


・Noteを利用する前は外部ブログのダイアリーノートを利用していました。
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こちらの「PCG」「PCG(デッキ)」タグにもNoteに書いてない記事が多数あります。

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