【ADV1-WCP】ルンパッパ&マグカルゴデッキの概要とレシピ【WCS2005】
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はじめに
今回はルンパッパとマグカルゴをメインにしたデッキの紹介をします。PCGの途中までが使えるWCS2005ルールの大会で使うことを考えていたためそのデッキが中心になります。シリーズ全てのカードが使える場合のデッキレシピも掲載しますが、まだ十分には練れていないように感じるので参考程度という扱いで見ていただければと思います。
なお今回は構成上まず色々なレギュレーションでのデッキレシピや立ち位置を先に紹介し、後ほど他の採用カード候補をあげていきます。
デッキ概要
ルンパッパのすいすいダンスとマグカルゴのじならしで必要なカードをサーチしながら、みんなでステップで攻撃していくデッキです。略して「ルンパカルゴ」「ルンカル」と呼ばれることが多いです。
好きなカードを1枚サーチする効果はピジョットのマッハサーチもあります。ポケパワーだけでいえばマッハサーチの方が強力ですが、マグカルゴが1進化であることや展開カードであるルンパッパがアタッカーにもなること、タイプの違いなどで差別化をはかっていきたいです。どちらのカードもSMシリーズでリメイクされています。
戦い方
細かい動きは時期や構築ごとに異なりますが、共通している部分について簡単に示します。
序盤はノコッチやケンタロスなどのワザか、マユミのネットサーチやホロンの導師といったサポーターでハスボーとマグマッグを並べます。初手でたまたまルンパッパラインが揃っている場合はすいすいダンスでカードを引きながらすぐにルンパッパで攻撃を仕掛け、後でたねを用意する動きをとることもあります。
たねを並べたらジラーチやサポーターで進化ポケモンを揃えていきます。じならしは1ターンに複数回使えることがマッハサーチとの差別化になるため、極力ルンパッパとマグカルゴは2体ずつ以上用意したいです。メインのポケモンが用意できたらルンパッパやサブアタッカーで攻撃してサイドを取っていき、同時にじならしとすいすいダンスで後続を用意し続けます。
WCS2005レギュのデッキレシピ
昨年の自主大会に向けて組んでいたデッキです。候補になっていましたが結果的には使いませんでした。
ポケモン:19枚
4:ハスボー(ADV2)
2:ハスブレロ(ADV2)
3:ルンパッパ(PCG2)
1:ルンパッパ(PCG2St)
2:マグマッグ(PCG2St)
2:マグカルゴ
2:キノココ(ADV1)
1:キノガッサ(ADV1)
1:キノガッサ(PCG2)
1:ジラーチ
サポーター:16枚
4:マユミのネットサーチ
4:ロケット団の幹部
4:ニシキのネットワーク
3:ダイゴのアドバイス
1:ハギ老人の思いやり
トレーナー:9枚
4:ふしぎなアメ
2:ポケモン回収装置
1:バトルサーチャー
1:学習装置
1:水晶のかけら
スタジアム:4枚
4:バトルフロンティア
エネルギー:12枚
4:闘エネルギー
4:Wレインボーエネルギー
2:マルチエネルギー
2:スクランブルエネルギー
採用カード解説
ポケモン
ルンパッパラインとマグカルゴラインはシリーズ内に多くあるので、その時々の流行デッキやカードプールごとに有力なものが異なります。
ハスボーとハスブレロは2種のわるいバンギラスのばらまき効果を回復できるあめうけざら持ちにしました。この環境ではポケボディーをポイントショートやパチパチでほぼ咎められないことも関係しています。同じくルンパッパも1枚はHPを回復できるポケパワー持ちにしています。
タッチポケモンとしてキノガッサを採用しています。進化後が草と闘の2タイプいることが特徴で、このルールで強いニドクインやわるいバンギラスの弱点をつけるのが便利です。展開サポート用ポケモンはもっと入れたいですがスペースがなく断念しています……。
サポーター
マユミでたねを並べて展開します。ニシキは1枚のみのサーチでテンポが遅れてしまうことをたびたび書いていますが、ルンカルにおいては早くルンパッパを出すことで多くカードを引けるため無駄になりにくく、採用優先度が高いカードです。ハギ老人は一撃でこちらのポケモンを倒してくる相手には無駄になってしまいますが、そうでなければ別のルンパッパを出している間にもう一度育てなおせるので強力なカードです。逃げるの多いマグカルゴを下げるのにも使えます。
トレーナー
相手によって使う方のキノガッサを何回か出すために回収装置は複数枚欲しいです。自分から先行するとエネルギーが切れがちになるので学習装置を、レックexやわるいカイリュー対策で水晶のかけらをタッチしています。スタジアムはピジョットやエネコロロなどを止められるバトルフロンティアを4枚採用しています。
エネルギー
キノガッサのワザが闘エネルギーの数を参照するので、闘エネルギーになるエネルギーのみで構成しています。
流行デッキの対策ができていてある程度仕上げられたように思いますが、全体的なデッキスペースがなくサポートポケモンがジラーチ1枚しか入れられず、入れ替えカードも入っていません。エネルギーも闘エネルギーが多くなっているため水やワープエネがなく、細かい取り回しがしづらいです。
またサンダーexは闘キノガッサが1回耐えるくらいしか優位点がなく苦手で、特にスーパーポケモン回収で回復されると厳しいです。
ADV1-WCPレギュのデッキレシピ
最もよく遊ばれているルールでのレシピも載せます。
ポケモン:24枚
4:ハスボー(ADVギフト)
2:ハスブレロ(PCG8)
3:ルンパッパ(PCG2)
1:ルンパッパ(PCG2St)
3:マグマッグ(PCG4)
3:マグカルゴ
1:ディグダ(PCG1)
1:ダグトリオ(PCG1)
1:キモリ(PCG8)
1:ジュカインexδ
2:ジラーチ
1:エイパム
1:ホロンのポワルン
サポーター:14枚
4:マユミのネットサーチ
4:ロケット団の幹部
3:ニシキのネットワーク
2:ダイゴのアドバイス
1:ハギ老人の思いやり
トレーナー:12枚
4:ふしぎなアメ
4:暴風
2:ポケモン回収装置
1:バトルサーチャー
1:逆転!マジックハンド
エネルギー:10枚
2:水エネルギー
2:ヒーリングエネルギー
1:ワープエネルギー
4:Wレインボーエネルギー
1:スクランブルエネルギー
採用カード解説
ポケモン
ハスボーは無色1個分のエネルギーが多いのでギフトのものを、ハスブレロは苦手な封印の結晶をごうだつで壊せるものを採用しています。
マグマッグはワザが強くにげるが1のものを評価しています。ピジョットと違い2体ベンチにいて強いカードで、サイド落ちやベンチ攻撃でやられるのこと、素引きしやすさを意識して3ライン採用しました。
メインの2種とタイプが異なるのでサブアタッカーにも使え、ポケボディーも強力なダグトリオとジュカインも採用しています。
エイパムはじならしと合わせることで展開に役立ちます。またたねをサーチするカードが腐らなくなるのもメリットです。
トレーナー
封印の結晶やクリスタルビーチ、呪われたほこらが苦手なので極力暴風は採用したいです。
エネルギー
いやしのステップが使いやすくクリスタルビーチがあっても使える水エネルギーと、効果の強いヒーリングとワープエネを採用しています。またジュカインが攻撃するためのエネルギーも必要になります。
他の時期でのルンカルについて
最近自分で組んだものはこれまでの2つですが、ルンカルは他のレギュレーションでも活躍しました。少しずつ違いがあるので当時のデッキレシピを紹介します。ツイートの掲載許可をいただいたけーださんありがとうございました!
CL2004(e-PCG2) シニア優勝レシピ
まず触れておきたいのはノコッチのよんでにげるでたねポケモンを展開させることです。自分のレシピではジラーチとマユミのネットサーチを使っていましたが、当時はノコッチを使うのが一般的でした。どちらにもメリットがあると思うので組む際は検討したほうがいいでしょう。
ポケモンはメインポケモンのみが採用されています。この地点ではPCG2が最新のパックで、他の有力デッキもベンチを広げていくものが多いためルンパッパの攻撃性能自体が十分高いです。かわりにボーマンダexやレックウザex対策で水晶のかけらが多く採用されています。
またこのルールではeシリーズが使えます。特に預言者とすいすいダンスのコンボは強力なので必ず採用しましょう。
PCG3、PCG4期
この時期は地区大会で入賞することはあったものの、ルンカルにとってやや不利な環境でした。ルンカルは進化カードを並べる関係で岩マシンに弱く、PCG3期で登場したわるいバンギラス(闘)+わるいデンリュウのデンバンギやわるいバンギラス(悪)のスピンテールが厳しい相手でした。
またルンカルが活躍したのに伴ってケッキング(ADV1)もよく使われるようになり、PCG4期は人気のメガニウムex+ケッキングも不利な相手でした。
CL2005(ADV1-PCG5) マスター優勝レシピ
2年連続で全国大会でルンカルが上位に入賞しています。04年は純粋にルンパッパの能力が高いことが勝因になっていたのに対し、1年間でよりアタッカーとして優れているカードも多く出てきました。
PCG3やPCG4で不利な相手も増えてきましたが、PCG5環境はヘルガー(PCG4)やソーナンス(PCG5)などを使ったロック系デッキが強力でした。ピジョットやエネコロロといった他の展開ポケモンはこれらの妨害が非常に厳しいですが、ルンカルはマグカルゴがユレイドルの弱点をつけることも含め単体での攻撃性能が比較的高く、ハスブレロのアクアフロートやマグカルゴのつきくずすも対策に役立ちロックデッキに強く戦えました。ヒーリングやワープエネが多く採用されているのはより厚く対策しているかもしれません。
またロックデッキが強いのに対してほぼ単体で強く戦えるポケモンも有力視され、筆頭がウインディexでしたがルンパッパは弱点をつけて優位に戦えるのも大きかったです。
CL2005(ADV1-PCG5) シニア準優勝レシピ
このレシピではハッサムexが採用されています。サブポケモンはルンパッパとエネルギーが共有できるWレインボーやスクランブルが使えるものを入れることが多いですが、進化カードや鋼・悪エネを1枚ずつサーチして強力なエースポケモンを育てていくのも相性がいいです。ハッサムから見て気になるウインディexやex対策のキュウコン、マタドガスなどがルンカルに刺さらないこともバランスが取れています。
PCG6、PCG7期
バトルフロンティアをはじめとしたポケボディーを止めるカードが増えたことでデンバンギやケッキングが相対的に弱くなったのは大きなメリットです。
一方でグロスカイリュー(メタグロスδ+カイリューδ)が有力なデッキとして登場したことは厳しかったです。これに対してもバトルフロンティアが有効ですが、メインがどちらも雷タイプでルンパッパの弱点をつけるので直接対決で不利になり、同じようなポケパワーで展開するデッキで打点の調整やエネ加速で融通が利くため総合力でも気になる存在でした。
またホロンのトランシーバーやホロンのポケモンで大幅に強化されたデッキがある一方、ルンカルはこれらとの相性が悪くほとんど強化されなかったので相対的に勝ちづらくなってしまったと思います。
PCG8期
この弾では新しいルンパッパラインを含め、相性のいいカードが増えたため少しいい立ち位置になりました。
レシピに入っているダグトリオやジュカインはもとのルンカルが求めていたポケボディーを持っていて、1枚ずつサーチするのが得意なので入れやすいのも相性がいいです。
封印の結晶はルンカルの天敵と言えるカードですが、ルンカル側に封印を入れるのは十分考えられる選択肢で、ハスブレロのごうだつも考えると他のポケパワーを多用するデッキよりはマシという考え方もできます。
PCG9期以降
この弾では雷タイプのバンギラスex、レックウザex、オーダイルといったカードが登場し弱点を突かれる点で非常に厳しい状態になってしまいました。また封印マーカーを使うサーナイトexも不利で、色々な対策を考えてもどうしても後手後手になってしまいます。
このように最終的には難しい立ち位置になってしまったのですが、2023年現在の環境では有力デッキであるバクーダに強いことが一定の強みになっています。ドンメルのメラメラやリムーブをうけても水1枚で攻撃でき、かつドンメルの弱点をついて倒すことができます。またハスブレロのごうだつも封印の結晶を多用する相手に有効です。
他の採用候補カード
ここまでの画像に載っていなかったカードを中心に紹介していきます。
ポケモン
・ルンパッパδ
炎タイプのアタッカーとして採用でき、はたきおとすで手札を減らすのを進化前と一貫させることもできます。ただしルンパッパ(PCG2)を入れられる枚数が減ってしまうのが欠点です。また炎タイプの役割となるハッサムexを考えると2進化3エネのためこれのみで対策するのは不安定で、他の対策と合わせて使う必要があります。
・マグカルゴ(PCG4)
マグマッグを共有することができ、炎と闘の2色のアタッカーとして考えることができます。デッキとの相性はとてもいいですが、カード自体のスペックが低くHP120の非exやHP150のexに届かないのが惜しいです。他の対策カードと合わせて使いたいです。
・サブアタッカーとしての闘ポケモン
メインアタッカーのルンパッパが雷弱点であるのに加えてそれ以外の意識したい流行デッキも闘弱点のことが多く、当時から様々なポケモンが使われていました。
ここまでの記事ではキノガッサとダグトリオを入れていましたが、ガラガラ(PCG1/PCG3)、ニドクイン、ニョロボン、サイドン(ADV4)なども使われています。
・ソルロック(PCG5)
みんなでステップでベンチを埋める必要があるため、たねで効果のあるポケモンを入れることもよくありました。デッキ全体でベンチスペースがどれくらいあるか考える必要がありますが、他にもデュアルオーラを持つラティδなども考えられます。
・ケンタロス
ノコッチの方が強いところもありますが厄介なスタジアムだけ場にある時は暴風を使わずに済ませられます。
トレーナー
・勝利のリング
じならしでサーチしやすく、ルンパッパ4枚目やマグカルゴ2枚目も活用できるデッキなのでとても相性がいいです。入れられるルールならぜひ入れましょう。
・ホロンのトランシーバー&サポーター
その場に合わせたサポーターを使いやすくなりますが、メインポケモンがほぼδ種ではないため研究員や冒険家が有効でない場合が多く、コストで手札を1枚捨てるのも余るカードが少ないので相性は良くありません。入れる場合も他のデッキよりも少ない枚数にしておくことも考えられます。
おわりに
ルンカルはPCG初期からあるデッキで、時期によって立ち位置や入れたいカードも違ってきます。デッキ構築のし甲斐もあると思います。上で述べたようにPCG9に苦手なカードが多いのでこれが使えるルールでは厳しいところもあるのですが、他のルールで遊ぶ時は有力なデッキになることもあるので思い出してみてください!
PCGデッキのまとめ
https://note.com/kanten620/n/n0f54f94af7e0
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※ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。
※カード画像やデッキレシピ画像は
「ポケモンカード旧シリーズ検索 様」
(https://pcg-search.com/card/search.php)
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