見出し画像

中津川浩章さんの個展「描くことの根源へ」でアートを感じてきました

画家・中津川浩章さんの作品に対峙すると毎回、心の奥底を刺激されるような感覚に陥る。

中津川さん本人が手書きで住所を書いてくれた案内ハガキを片手に、東京・台東区上野桜木にある櫻木画廊へ向かった。

今回のテーマは「描くことの根源へ(To the roots of drawing)」

案内の葉書には中津川さんの言葉が印字されている。

絵を描くことがますます好きになっている。
仕事ではなく、ただ描いている時、
この世界にあることの喜びが満ちてくる。
なにを描くかではなく、
描くこと、
それ自体に意味がある。

この言葉を事前に読んでいったからだろうか。今回の展示では、中津川さんの喜びを映し出されているように感じた作品が印象に残った。特に「夢を歩く」、「特別なもの」という二つの作品。キャンバスの中に生きる人物の表情が浮かび上がってくるように感じた。

ここまで人の魂を揺さぶる作品を描くには、画家本人もかなりの体力を使うだろうな、と想像しながら画廊を後にした。

画廊から駅へ向かって歩いていた時、なんとなく清々しい気持ちになっている自分に気づいた。この感覚は、いつか中津川さんが語っていた「アートを感じる」ことなのか。理由は今でも分からない。

アートの歴史や技術に関して、全く素人の私。でも、彼の作品はこんな素人にも、一歩踏みだすエネルギーを与えてくれる。

そんな作品が展示されている中津川さんの個展が9月15日まで上野で開催されています。残る期間はあとわずかですが、お時間がある方はぜひ画廊に足を運んでみてください。

櫻木画廊
2024年9月15(日)まで、
11:00-18:30
最終日 11:00-17:30
<アクセス>
JR 各線 日暮里駅南口より徒歩 10 分
東京メトロ千代田線 根津駅1出口または千駄木駅1出口より徒歩13分
住所 桜木画廊 〒110-0002 東京都台東区上野桜木2-15-1

頂戴した温かいご支援は、取材と執筆に活用させていただきます。ここまでお読みくださり、感謝申し上げます。ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。