トップバッターは優勝しないはずのM-1グランプリ2024考察(2年連続2回目)
(M-1グランプリに関連する記事ですが、お笑い芸人全員が大好きなためネタは全て面白くて素敵でした、ネタの批評など偉そうなことは書かれておりません。)
まさか…2年連続書く羽目になるとは…昨年のはこちら
昨年、自分の会社のLT大会にてスーパーお笑い好きとして「M-1ではトップバッターは優勝しない」と宣言したのに優勝が発生した結果、↑の反省文を書く羽目になったのですが
2年連続トップバッター優勝しとるやん。
いや、俺のお笑い好きキャラが完全崩壊してるやん。それしか取り柄がなかったのにこのザマになってるじゃん。つまり2年連続の反省文です。なぜ、トップバッターがまた優勝することになったか。大事なことなので2年連続伝えますが、ただ、偉そうに言った自分の発言を恥じる反省文なだけで、批評などではまったくございません。今年も全員面白かった。最高でした。
なぜ、トップバッターが2年連続優勝する羽目になったのか
昨年のnoteでいろんなロジック記載させていただきましたが、まあ結局はM-1は1つの3時間特番なのでトップバッターの漫才からずっと番組として笑いが蓄積されている、という話です。最初があったまってないというよりは、蓄積がある分、後半が序盤のお笑いも蓄積されていて笑いが起きやすい、という話です。それを審査員がそのまま採点してしまうって話なんですが、去年は松本人志の一言で更地に戻したと。
とかなんとかあるんですがトップバッターが優勝した理由は今年も2つです。
1、今年のトップバッターはトップバッターじゃなかった
正直、このnote書いててもピンときてないんじゃないでしょうか。2連覇の方が一人歩きしすぎていて、そう言われればトップバッターだったね、と。あんなに湧いた状態でトップバッターがでれるということがあのコンビしかありえなかったわけでして、どこかでトップバッターあの名前が引かれたらおもしろいのではっていうフリが期待感が視聴者、関係者全員にあったのではと。それが乗っかって、非常に爆発した状態で登場できたと。自分でも直前独り言で「令和来い」って口走ってましたし。「令和来い」って口走ってるはもう平成に絶望した人です。
ということでこれはもう完全に偶然ですが、前年度のトップバッター優勝という異常事態がさらにフリになって会場の熱気が一気にあったまった!というところでした。
2、令和ロマンの戦略(2年連続2回目)
もうネタが普通に面白い、のは触れません。これは批評ではないです、当然みんな面白かったです。去年の戦略や立ち回りも相当すごかったんですが、今年は1年かけての壮大なキャラ作りが半端ない。
ヒールという役回りでダークヒーロー系の主人公設定
ヒールっぽい容姿(髪型/衣装)に切り替える
ヒールつかみ「おわらせましょう」。ちなみに準決勝も同じ感じのツカミ
これでいて、ヒールででてきて貫禄の漫才したら、おいマジかよ、このラスボスやっぱめちゃめちゃつええよっていう印象がみてる側にも審査する側にもついたんだろうなと思います。漫才って結局演者の人柄やニンにどれだけ噛み合ったネタになっているかで、我々視聴者側の入り込み方も全然変わってくるんですよね。このネタ知ってる!とかじゃないですよ?この人のなんとなくのキャラや特徴がわかってると無駄な説明が排除できたり、キャラにあった言葉で笑いがとれたりすると思うんです。素人が普通に生きててもあるでしょう、なんかこの人がいうとおもしろいけどこの人がいうとパワハラに聞こえるとかそういうやつ。
他の漫才師は煽りVTRと4分間の漫才の中だけでしかほとんど表現できないキャラやニンの設定を1年かけてできている。それに合わせた入りで見ている側を引き込んで、引き込んだ後はめちゃめちゃ質の高いネタをする。正直、ネタの中身とかだけで決勝や敗者復活メンバーと比較したら、我々素人が簡単に差がわかるような状態じゃないと思うんですよね。だからこそ、ニンを設定して、それに合わせたもって行き方をするのがめちゃめちゃうけたんだなと。
ということで私が去年の年末に発表した発言を2年連続で謝罪する羽目になってしまいました。これは私見ですが、昨年のフリも聞いていた分、今年の爆発は一段と凄かった気がします。ちなみに審査員は素晴らしく、トップバッター優勝の結果には影響しなかったんじゃないかなあという予想です(一個だけ審査員関連言いたいことがあるけども!!!それはまあ個人的に)。