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自分を愛せていない人は……

昨日から部屋の掃除を始めた。私は今まで掃除など年末の大掃除にやるくらいの人間だったから、すごくエネルギーのいることだ。元々、掃除を始めたキッカケは一緒に住んでいるルームメイトの一言から始まった。「キャンタは身の回りの物や他人。そして自分に対しての愛が足りてない。もっと丁寧に生きる為に毎朝掃除をしよう。」この一言から始まったのだ。

重要な気付き

そして私は掃除を始めて2日であることに気付いた。それは自分を愛することが出来ない時って身の回りの物や他人に対しての扱いが雑だったということだ。既に2日で心に微細だけれど変化が訪れ始めている。この2日で掃除をするようになってから座禅止観を始めてみたり。丁寧に生きている人のYOUTUBEを見てみたり。とにかく自分の心を丁寧に扱おうとする行動も徐々に現れてきている。

お坊さんが毎朝掃除をする理由

色んな諸説がありますが…

日蓮宗の開祖 日蓮大聖人は『一生成仏鈔』という遺された御文書の中で次のように述べられています。

「一念無明の迷う心は磨かざる鏡なり。是を磨かば必ず法性真如の明鏡と成るべし。深く信心を発して、日夜朝暮に又懈らず磨くべし。」と説かれております。

古文が苦手な方ご安心を。現代語訳です↓

「曇った鏡で自分を見ても何も見えてこない。心の鏡の雑草を取って、落ち葉を掃除して、きれいに磨きあげる事によって、心の鏡は自分自身の仏の姿を写し出してくれる。」

毎朝掃除から始めることで、昨日溜まった汚れを綺麗にした状態から1日を始めることができる。すると透き通った鏡で自分の心を見ることが出来る。透き通った鏡で自分の心の中を見ることが出来れば、汚れている部分も見えやすくなる。そして汚れている部分を瞑想や自戒ノートに記すことで綺麗になり浄化される。あくまでも掃除をするということは汚れることを前提として行われることなのだ。

今朝、床掃除をしている時もこんなことを感じました。「昨日綺麗にしたはずなのにすぐホコリが出てきちゃう」これはきっと心も同じです。「昨日はあんなに淀みない心で生きれていたのに、なんか今日は心が淀んでる感覚がする」そんな時は大抵、床と一緒で心の隅っこにホコリが溜まってるんだと思います。

繰り返し

床掃除も心の掃除も原理は同じ。溜まったら掃除して。溜まったら掃除して。の繰り返し。これが出来ない人はホコリが溜まっていく一方で、ホコリが溜まっていくと部屋中がホコリだらけになり、気分も鬱蒼としていきます。気分が鬱蒼としてくると自分も愛せなくなり人生なんてどうでも良くなります。

掃除をする大切さ

だからこそ掃除はそんな人を変える力を持っていると感じています。1年掃除を続けたら心にも。自分の人生にも。大きな変化が現れてくると思います。床を磨けばあなたの心も磨かれる。心が磨かれば私利私欲で生きることがなくなり利他の精神が芽生え始める。利他の精神が芽生えると誰かに与えたくなる。誰かに与えると自分も幸せになれる。私は毎分毎秒をもっと噛み締めながら生きて生きたい。食べ物を食べたときに感じる音。リビングを歩いた時に感じる足音。扉を閉める時の音。その音たちが轟音ではなく静かな音になった時。私は他人にも物にも。そして自分にも優しくなれている時だと思う。そんな丁寧な暮らしを目指して私は生きて生きたい。

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