一期一会とちぎ国体
最後かもしれない。
そんな第77回国民体育大会栃木大会、一期一会とちぎ国体に北海道代表として派遣いただいた。
慣れ親しんだ監督、成年メンバー、期待の少年メンバー。
どこか安心感のある、アットホームなこの感じ。
懐かしさと寂しさを感じながら、チームと合流した、10月3日。
みんなの顔色はいい。
根拠はないが、このメンバーなら大きなことを成し遂げられる。謎の自信が湧き上がってきた。
ウェルテスチャンネル撮影終了後の憲人さんとも無事合流。
久々に憲人節を学んだ。大いに学んだ。
朝一番の公式練習があった、10月4日。
6時起床、6時半出発。
出発前日まで追い込んでいたこともあって回復が追いついておらず、寝ていたかったが、人生で500バンクを走ったことがないので、感覚を見るのに試走に向かう。
薮下さんや大森さんが道中の運転をしてくれたおかげで、移動中に仮眠を取ることができたので満足✌️
直前に入ったバンクは函館だったが、500かー重いんだろうなぁ、と思って入ったらあら不思議。
函館より軽いんじゃないの?笑
軽く周回して、ダッシュ何本かして終了。
翌日の準備を終わらせて即帰宅。
トラックのみのメンバーは午後完オフだったけれど、ロードも出るメンバーは午後からコース試走。
なんたって次の日からの天気予報は全部雨。
走っときたいよねってことで、疲労してる体に鞭打ってコースへレッツゴー。
試走は宮崎県と大阪府と走らせてもらったよん。
一緒に走ってくれた人たちありがとうね✌️
しっかり休んで、10月5日の朝を迎える。
朝起きて雨。寒い。
アップの時間は2時間だな、と感じる。
チーム北海道最初の種目は、男子チームスプリント予選。
何を言おう、国体予選とかでも走ったことがないので、申告タイムが一番遅かったのだろう、予選1組目出走。47秒4で一番時計。
うん、1組目だしね、当たり前か。笑
続々と他のチームが出走していく。
あれ?47秒台で走るチーム無いぞ!?
そのまま予選1着上がりで、翌日の優勝決定戦へ!!
これ1番かっこいい決勝への上がり方じゃない!?!?笑
でもまだまだ気合いが抜けない。
なんたって6時間後には、ケイリンの1回戦があるんだから。
迎えた1回戦。
抽選で5番目を引いたことよりも、同じ組に地元栃木の町田くんがいるので、実況が盛り上がっていたことが気になった。
1着で上がれたからまぁよしとするか。
言っちゃあれだが、(自転車競技に限って言えば)今年の国体の実況は地元贔屓だったと思う。栃木県代表が出場する種目の実況は盛り上げるが、その他の種目はおとなしい感じ。表彰式も優勝チームよりも栃木県選手の順位の方が盛り上がってる感じ🤔
公平さが無いと言うかなんと言うか…
1日目から何もかもが順調すぎて、翌日以降が楽しみになりすぎた。
こんなのは鹿児島インカレ以来✌️
10月6日、2日目。
午前中にチームスプリント決勝が行われた。
昨日のタイムを更新して、大会記録で優勝🏆
チーム競技だからこその、充実感。
インカレのメンバーで走るのも良かったけれど、国体のメンバーでの走りも最高に楽しかった。
ありがとう。この一言に尽きる。
そして生まれた、ネタ。じゃんけん大会。
狙ったわけではないんですけどね…(笑)
この日はチームスプリントだけだったけれど、表彰式があるから最後まで残ることに。
宿帰って寝たかったー!笑
もらったこの人形、可愛かったな🧸
10月7日、3日目。ケイリン準決勝。
3日目の最終時程だったけれど、その前に憲人さんのポイントレース決勝があるからサポートを。
気合十分。ゼッケン19番で1ptで19位。
決勝20人中19人がポイントを持つ、非常に厳しい戦いだった。
トラックレース久々の憲人さんにできるこの時の全力は出し尽くしたと思う。
見ていて痺れた、そんなレース。
夕方に行われた、1kmTT決勝。
優勝大本命の中石湊が、事前の下馬評通り優勝🏆
この後にケイリン準決勝だったから、マジで燃えた。
ってか、最近のケイリン準決勝、ほぼ決勝みたいなメンバーなんだけど??笑
ジャージにご飯こぼしちゃったときみたいな。
マジでこんな顔になるよ。笑
4日目、10月8日。
最終時程で、ケイリン決勝。
「勝」に渇望していたし、チームスプリントとの二冠がかかっていただけに、インカレよりも気合いが入っていたのは間違いない。
もちろん大学生としての最大の目標はインカレだったし、4年間で鹿児島インカレ以上に気合い入れた大会はなかった。
ただ、それを超えた。
抽選は2番目。
錚々たるメンツだから、どこを引いても変わらないっちゃ変わらないけれど、正直2番か…と思った。
市田の番手を死守、森田が外から被せてくると思って外を警戒していたら、インに森田が。
あれ??笑
そこからはずっと外並走。
56-13というギアをかけていたから、最後伸びる自信はあった。
ただそれ以上に森田が伸びた。
この日1番強かったのが森田。
本当におめでとう。
戦ってくれて、ありがとう。
二冠達成はできなかったけれど、
まだロードでの二冠の可能性がある。笑
ロードは楽しんでいくことだけを考えた。
10月9日、5日目、最終日。
いよいよロードレースの日がやってきた。
作戦としては、地元那須ブラーゼン・西尾憲人さんが勝ち逃げに乗ること。
最後まで逃げができなかったら、僕のスプリントという形で。
「1周目から敢太はいないと思ってた、展開見ていかなきゃいけないなと思っていた」と言われたけれど、
続いて「ずっと集団に残ってるから安心感もあった」とお褒めいただき、僕としては感無量😘
展開としては、終始ペースのアップダウンの連続。
みんな逃げたいようだ。
憲人さんと僕はお互いにお互いの位置どりを見ながら反応していく。
ロードレース下手くそだから、
途中憲人さんには何回もアドバイスももらったし、
他都府県の方々に怒られたりもした。
すみませんでした。
残り2周補給所、松原(広島・日体大)のアタックをきっかけに、勝ち逃げが生まれる。
一応これ追走したのよね、追いつかなかったけど。笑
その後松原は降りてくるが、憲人さんがこの逃げに乗ることができたし、タイム差もあったし、今年の憲人さんの強さを知ってるから、入賞が確定したことを喜び、僕はお役御免。笑
自らレースを降りました。
なんで完走しなかったの?とか色々思うところはあると思いますが、僕にとってはこの国体がシーズン終了というわけではなく、次の週に大事なものがあり、翌日からまたさらに追い込んでいくことを考えると身体を壊しかねないと思い、DNFという結論に至りました。
少年では一気が8位に入賞し、天皇杯の点数も伸ばすことに成功✌️
今までの北海道では考えられない快挙です!
国体予選には行けなかったけれど、昨年の全日本選手権の結果で選考してもらえた今回の栃木国体。
メンバー発表後に監督から連絡きて、「選んだから」の一言は今も覚えている。
プレッシャーが半端なかったけれど、インカレが終わったタイミングで表彰台には絶対に乗れるという確信に変わった。
最後の国体を、過去一強いチームで、僕自身も一回りも二回りも強くなって参加できたことを、とても嬉しく思います!!
どれもこれもいい思い出。
本当にありがとうございました。
京都産業大学体育会自転車競技部 小堀敢太
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