第77回全日本大学対抗選手権大会
集大成を迎えた、鹿児島インカレ。
部としての士気も高く、今年総合優勝を逃したらあと数年は取れないんじゃないか、と言うほどにメンバーが揃っていたと思う。
最後の年にこのチームで戦うことができて、最高でした。
京都産業大学体育会自転車競技部、ありがとうございました。
また、これからも後輩たちの戦いは続いていきます。
引き続きご支援ご声援のほどよろしくお願いいたします。
インカレに向けての合宿は、例年通り長野県は松本市近辺、美鈴湖自転車競技場にて実施。
合宿には現・KINANの小出選手、現・愛三工業の渡辺選手にも参加いただき、ロード班にとってはプロから学ぶことのできる貴重な機会になったと思います。
秋田監督の鶴の一声でこうして合宿に参加してくださることに感謝しなければ。
シーズン中の貴重なお時間、誠にありがとうございました。
トラック班は午前中ロード100km程、午後からバンクで団体種目の併せ、個人種目の強化に取り掛かる。
チームスプリントに関しては、様々な事情があり併せることが後半しかできなかったため、フライング(半周・2周)で2走から3走につなぐことに着目していった。
ライン取り、ペーシング、どれかが狂っては3走を走る田村にダメージを与えてしまう。
合わせを行うたびに気合を入れ直して行った。
合宿も後半に差し掛かり、3人揃って合わせる日を迎える。
本番同様気持ちをもっていき、発走準備完了。
合図と共にスタート。四宮のスタンも悪くない。
1周終わって交代し、いつも通り、ギリギリのラインを攻め、ペースを上げて交代。
ペースを落としている感覚があって申し訳なさを覚えながら田村に引き渡す。
いい具合に田村も耐えてくれ、ゴール。
1分1秒28。シーズンベスト。クラブ記録(非公式)。笑
落としていると思ったけれど、上げ切れていたらしい。
本番と感覚は違うだろうが、この時から、今年のインカレで勝つ姿を、ぼんやりとだが回想でき始めた。
また、合宿期間に行われた、東日本実業団トラック。
台湾のナショナルチームも出場すると言うので、インカレの前哨戦として臨んだ。
出場種目は、ケイリンと1kmTT。
自己ベスト、シーズンベスト(1分3秒7)を更新しようと望んだ1kmTTだったが、0秒1敵わず、1分3秒878。
ケイリンは、準決勝で、台湾のナショナルチャンピオンのカン=シンファン選手に競り勝てたから、決勝も自信持って臨んだが、脚の差を見せつけられる、そんな試合内容になってしまった。
この大会を経て、自分の現在地が分かったと同時に、ナショナルレベルで戦い強くなっていくことの興味が増していった。
世界で戦える身体を作っていきたいと思うきっかけとなるものとなった。
合宿終盤では、チームスプリントの合わせよりも、個人の弱点に重点を置いた練習となった。
大学生活最後のインカレ合宿。ありがとう。
合宿が終了して中4日。
京都産業大学体育会自転車競技部は鹿児島に向けての移動を開始した。
大阪湾からのさんふらわぁでは、明治大や多くの大学とお話できて、有意義な時間を過ごせた。
さんふらわぁ内での食事は、バイキングを利用させてもらった。
また乗って、食べにいきたいと!笑
鹿児島についてからは、気候に慣れることを第一に、調整。
ロードで走って改めて思ったけれど、鹿児島なんにもない。地元・北海道を思い出した(笑)
そして「峠」というバス停を見つける。
何峠ですか?
ロード班では鹿児島でのロードコース試走中に事故があったけれど、命に別状がないので回復を祈るばかりであった。
トラックメンバーは、いろいろ歯車が噛み合わなかったこともあって、直前になって団体種目のメンバー変更などがあったけれど、その場その時にできる最善を尽くすことができたのではないだろうか。
3位入賞を狙っていたチームスプリントでは、時間の管理が甘かったこと、スタートスリップ、色々あって最終着順4位で終えた。
練習通りの走りができれば、確実に3位入賞できただけに、悔やまれるが、その後に続くケイリンに響かないように、なんとか自分を落ち着かせる。
ケイリン1回戦。
秋田監督からは「絶対に転けるな」と言われてスタートラインについた。
何事もなく無事に1着通過。安堵。
準決勝、他のメンバーは僕と森田をマークするという定石の展開。
2コーナーで森田に捲られそうになるが、耐えて、1着通過。
直前に市田が出していた「上がり参考タイム」を更新しようと思っていったから、それができて満足✌️
決勝に上がるのは当たり前、って言う考えだから、俺と市田の中で上がりタイムで勝負することが多くなったのはこっからかな。笑
男女オムニアムポイントレースを挟んで、ケイリン決勝。
オムニアムでの谷内の走りに感化され、なんとしてでも、と言う思いになった。
泣いても笑っても学連最後のケイリン。
長いようで短かった、4年間。
今まで積み上げてきたものの集大成を、完璧な形で迎えたかった。
2コーナーの後の直線での伸びが足りずに、市田の加速に付けず、3位。
終わった後、競技人生で初めて、泣いた。
ミラーレンズで良かったと心から思った(笑)
大会3日目。9月3日。
朝起きた時から気分がいい。天気は雨だけど。
1日で決勝まで走って疲れているはずなのに、あんまり疲労感を感じなかった。
身体が軽いわけではないけれど、極端に重くもない。
微妙な感じ。
会場に入ると、あとは着替えるだけの状態で準備されていた。
サポート陣には感謝しかない。
ピットでのアップを終わらせて、早めにインフィールドへ。
インフィールドにもローラーを用意してもらっていたから、そっちで直前までアップをすることを選んだ。
ここ何回かの1kmTTは発走3分前くらいまでアップしていたほうがタイムが出る傾向にある。
ルーティンも崩さないように。
他の選手がなかなか好タイムを出せないまま、発走を迎える。
「今日はお前の日な気がする。全力で行ってこい」
秋田監督からの、最後の一言はこの先忘れることはないと思う。
いつも通り。伸びやかに。力まず。
今までよりも1枚重いギアにしたので、スタンでうまく加速できていない感覚があったが、杞憂だった。
ゴールタイムは、1分4秒2。
最後まで目標だった1分2秒台を出すことはできなかったけれど、この日の出せるもの全てを出して、1分4秒2の2位。
僕の中で最高の形で終わることができた、大学競技生活でした。
そしてサプライヤー様の #csdesignworks 様に作成いただいた、マスコットキャラクター、小堀モン。
気に入ってます。体型は違うけど。笑
JADAドーピングコントロールもランダムで選出。
汚い話になってしまうが、おしっこが出ないのなんの。
迷惑かけたなぁ。
つぎは溜めておきます。笑
トラック終了時点での大学対抗順位、5位。
仕上がっているロード班に後を託しながら、僕は最後のインカレを終えた。
ロードに関しては、あまり触れないでおこうと思います。
詳しくは学連HPを参照ください。
色々あった、過去一濃い半年間。
この経験は今後の人生に必ず活きる。
今後ともご支援ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
ありがとうございました。
京都産業大学体育会自転車競技部 小堀敢太