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のんびり昆虫採集9

秋雨前線の影響であいにくの天気でしたが、昆虫採集をしに、再び埼玉県を訪れました。

【日にち】2024-10-06
【天 気】小雨→分厚い曇天
【気 温】25℃
【場 所】埼玉県さいたま市の自然公園



【前書き】
すっかり涼しくなりました。今年の昆虫採集もいよいよ終わりの時期、ですかね。ギリギリまで探していきたいと思います。
今日は前回昆虫採集に訪れた埼玉の自然公園に再び来ました。
あいにくの天気で、目当てのカマキリには出会えませんでしたが、前回出会えなかった虫たちもいたので有意義な時間でした。

身の丈の倍ある網を担ぐ息子氏
植物が豊富=虫がたくさん



【見られた生き物】

◯ジョロウグモ

前回も登場したジョロウグモ。何か食ってました。メスとオスの大きさが違いすぎて恐ろしい。

食事中
地獄の同居

女郎蜘蛛は遊女が由来、と思いきや、昔身分の高かった女官「上臈(じょうろう)」が由来なんだとか。


◯ハラヒシバッタ

ジャンプ力は一級品

体長10mmほどの小型バッタ。結構どこにでもいる。小さくてもちゃんとバッタの形してて可愛らしい。
地衣類や枯れた葉っぱなんかを食べるようで、本当に面白いバッタ


◯ワキグロサツマノミダマシ

ずんだ色がおいしそう

技の名前のようなクモ
クモなのに名前にクモがない。
サツマノミ(ハゼの実)に似ているからこの名前らしい。ノミってあのノミのことではないのね!
薩摩っつくけど全国に分布してる模様


◯イオウイロハシリグモ

葉っぱの下で雨宿り

アシダカグモやハエトリグモと一緒で巣を持たない徘徊性のクモ
名前は体の色が硫黄色だから。
葉っぱの上で待ち伏せしてアブやチョウをいただく模様


◯オンブバッタ

なんかいると安心する可愛いバッタ

オスがおんぶされてる姿はなんかほっこりする。見ると心が平和になるバッタ


◯キタテハ

中は派手、外は枯葉

翅閉じると枯葉に見えるチョウチョ
夏型と秋型がいるらしい。
秋型は成虫のまま越冬するので、冬の昆虫採集の強い味方。
幼虫の食草はカナムグラ(なんじゃそりゃ)
聞いたことない、と思いきやどこにでも生えてる雑草だそうな。え?どの葉っぱだ?


◯キゴシハナアブ

鮮やか!模様かっこいい

ハナアブなので刺さないタイプ
とても鮮やかで優しいアブ
この縦筋がめちゃくちゃかっこいい。
ちなみにこの子はオス。複眼がくっついているとオスで、離れているとメスなんだとか。


◯ツユムシ

周りに溶け込む天才

ツユムシ(露虫)
露を飲んで生きていることからつけられた名前(露なんてどの虫でも飲むだろ)
20kHzで鳴くため、歳を取ると聞こえなくなるらしい。聞こえなくなったら昆虫採集やめよう。
食草はヨモギ、セイタカアワダチソウ、ハギなど


◯アカボシゴマダラ

このストロー、ほんとにキレイ

この子は別に悪い子ではないのですが、人間が放蝶してしまったがために悪者にされてしまったチョウ
本来奄美にしかいないのに、関東や関西で中国大陸亜種が発生してしまっています。
幼虫で同じ食樹なのが、オオムラサキやゴマダラチョウで、それらと競合してしまうおそれも。

とてもキレイなチョウなんですけどね、いてはいけないところにいるがために冷たい視線を浴びてしまうかわいそうな子


◯アオイトトンボ

たぶんアオイトトンボ

トンボの同定って難しい
この子とこの子!って並べて比べて見ないと違いがわからないです。
それにしても鮮やかなトンボです。繊細で華奢だけど、目の色とかが宝石

吸い込まれる様な蒼


◯ナンキンキノカワガ

この見た目で毒はなし

初めましてな幼虫、見たことあっても蛾と毛虫を意識する様になったのは昆虫採集を始めてからなので、たぶん初めまして。
この蛾、騒ぐ蛹として有名らしいです。
蛹時代に音を出すんです。
それもかなり大きめな音らしい。
何のために鳴く・音を出すのかはいくつか説があるみたいですが、面白い蛾です。


◯コミスジ

目がオシャレドット

ミスジチョウは翅の模様で同定するらしい。この子は頭に近い白線の形からコミスジで良さそう。

いつもヒラヒラ優雅に飛んでるイメージ

飛んでるところはよく見かけるけど、捕ったことなかったので、蛾なのかチョウなのかわからず。
息子に話したら飛んでるこの子をササっと捕まえてました。
タテハチョウの仲間なのですね。
食草はクズやハギなどの豆科の葉っぱ
幼虫は見たことないけど、枯れて萎れた葉っぱにうまく擬態できてますね!!


◯キタキチョウ

色が濃いのでオスかな?

よく見かける蝶々
どこにでもいるイメージ
秋型は成虫のまま越冬するので、キタキチョウも冬の昆虫採集の味方ですね。
この子は翅の感じから夏型なので、この秋で生涯を終えてしまいますが。
また来年子孫が飛び立つことでしょう。


◯ハイイロゲンゴロウ

活きがいい

前回も登場のハイイロゲンゴロウさん
ほとんどのゲンゴロウが、水から飛び立つ際、一度翅を乾かす行程があるのに、この子はその行程を無視して水中から飛び立てるガッツのある子
昆虫採集や観察などの日記をつけているHinataさんが教えてくれました。
だからよく飛ぶのか。
本来ゲンゴロウはしっかりとしたエコトーンがないと蛹になれないのだけど、ハイイロ氏はコンクリートに溜まったわずかな土でも蛹化できるらしい。
都市型に特化したゲンゴロウなのですね。


◯キマダラセセリ

模様がいなづまみたいでかっこいい

普段チャバネとイチモンジしか見てないので、見つけた時声が出てしまった。
この子はオスでしょうか。
幼虫はエノコログサやススキなどのイネ科が好きなんです!


【まとめ】

すっかり涼しくなってきて、いよいよ終わりが見えてきました。
ですがまだまだトンボが多い時期でもあるので、時間を見ながら長男と昆虫採集できたらいいな、と思います。

色々な虫と出会う息子
多種多様な植物は多種多様な虫たちを呼ぶ

本当に自然が豊かな公園、東京都からのアクセスもよく、最高の公園です。
今回2回目訪れた理由は、違った種類のゲンゴロウがいるか、の確認のためでしたがハイイロゲンゴロウ以外のゲンゴロウには出会えず。
シマゲンゴロウに会いたい。
できれば今年会いたい。

次はどこへ行こう🚶

トンボ採集が彼のブーム



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