ヒルノート
『武蔵小杉駅』
僕は、2度とこの駅を好きになることはないだろう。
親善大使の依頼が来ても、即答はできない。
理由①
JR線と私鉄の距離が遠すぎる
私は今日、昼前から用事があったにもかかわらず、
少し夜更かしをしてしまい、寝ぼけていた。
しかし、間に合う時間に家を出た。
だが、寝不足もあって、乗る電車を間違えてしまい用事の時間ぴったりに駅に着くことになってしまった。
はぁ...と臭いため息をつきながら電車に揺られる。
そして到着、『武蔵小杉駅』。
ここ(JR線)から乗り換え3分で東急目黒線(私鉄)まで乗り換えなければいけない。
まぁラッシュもない時間だし余裕だろう。
私の希望は打ち砕かれた。
作品タイトル『中距離走』
おい嘘だろ...
....いや、、いける!!!
と思いダッシュするわけにはいかないので小走りで向かう。
作品タイトル『旅路』
なんなんだこれ...
数少ない読者(奎哉さん)に伝わってほしいこの思い。
なんなんだろう、この駅。
長すぎて、、
結局間に合わなかった。
理由②
もっと早く言ってよ
小走りで走る中、同じく走るカップルがいた。
そのカップルは「もう無理」と嘆いていた。
心痛む。
せっかく楽しみだったデートも、大腿の疲労から始まると思うと、夜まで体力持つのか..。
と、余計なお世話マンは同情してしまう。
もう嫌だ、もう嫌だ、
そう思っても残りの距離は出てこない、
誰も励ましてくれない。
武蔵小杉駅を歩く人の大腿を。
なんでこんなに胸痛い!!!(運動不足)
なんでこんなに足痛い!!!(運動不足)
なんでこんなに頭痛い!!(寝不足)
もっと応援してくれたらもっと頑張るのに。
武蔵小杉駅、もっと早く言ってよ。(知識不足)
もう会うことはないだろう。
またな。
武蔵小杉駅。
井上寛太