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初めての同行!1日目『シゴトの魅力伝え方研修(山形県最上地域)』

Inquiry合同会社インターン生の本間寛大です。
この度6月12日から14日に初めてCEOの山本さんに同行させていただきました。

今回同行させていただいたのは、
・6月12日 シゴトの魅力伝え方研修
・6月13日 ルーキーズカレッジ in MOGAMI
・6月14日 山形市内散策(街づくり)          の3日間。

一日ずつレポートを書いていこうと思います。
今回は同行初日の『シゴトの魅力伝え方研修』です。

今回のポイントはズバリ
人を引き付ける本質は仕事そのものではなく、
その人のあり方(Being)であり、物語(ストーリー)である
ということ。
今回の研修の内容を交えながら詳しく書いていこうと思います。


シゴトの魅力伝え方研修 ~子どもたちのキャリア教育と大人の成長発達に繋がるがる活動に向けて~

研修の概要

名前の通り今回はシゴトの魅力の伝え方を知ってもらう研修でした。
この研修では、地元の学生に自分が働いている職業を説明するという設定でそのために必要な知識を学んでいきます。最後はグループで別れて実際に自分の仕事の魅力を3分で伝える練習を行いました。そしてグループの中でお互いにフィードバックをして終了。皆さん充実した表情で会場を後にする姿が印象的でした。

それでは、今回の研修の内容を書いていきたいと思います。
今回の研修はキャリア教育と深くかかわっています。

キャリア教育とは

一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通してキャリア発達を促す教育です。
一方キャリア教育とセットで聞くことの多い職業教育は一定または特定の職業に従事するために必要な知識・技能・能力や態度を育成する教育です。

キャリア教育では、道徳や学級活動、総合的な学習の時間のほか、各教科においてもキャリア教育のエッセンスが加えられることで、現状の自分に満足することなく向上心を持って学習に取り組む姿勢が育まれることが期待されています。

そして学生たちの身近な社会は地域・地元企業になります。
学生が仕事の魅力を知ることで、これからの社会に求められる能力がわかり、普段の生活の中から自分の生き方を意識できるようにしていくためには企業側へのこのような研修は欠かせません。

シゴトの魅力が伝わらないと人材も確保できないですし、入ったとしてもイメージしていた仕事のイメージとのギャップで退職してしまうなど様々な問題が出てくると思います。そして学生にとっても地元にこんな会社あったんだ!都会に出なくてもよいかも!と地元に残るきっかけ、また、一度都会に出たとしても素敵な働く会社があることがUターンするきっかけの一つになるのではないでしょうか?


シゴトの魅力の伝え方

今回の研修で例に挙げられた仕事の伝え方の例文です。
まずは次の伝え方の例①と②を読んでみてください。
どちらも同じ職業です。どちらが魅力を感じるでしょうか?


伝え方の例①

私の仕事は介護士です。(What)

高校卒業して専門学校に行き、資格を取って今の職場に入りました。仕事は入浴や食事など日常生活の解除をしていきます。(How)肉体労働で夜勤もあって大変ですが、利用者さんに感謝されることがやりがいです。



伝え方の例②
高校生の頃、介護してくれるデイサービスの方々と接したときの祖母の幸せそうな笑顔を見て、人生を幸せだったと思うためには晩年をいかに過ごせるかが大事なのではないかと思いました。たとえつらい人生を歩んだ方であっても、祖母のように幸せな最期を過ごし、良い人に囲まれたいい人生だったと思ってほしい。そんなお手伝いをしたくて介護士を始めました。(Why)

私の仕事は、利用者さんができるだけ自立して生活するためのお手伝いと、幸せを実感できる環境づくりです。
本来、人は自分のことは自分で決めてやりたい、自立心や自尊心があるはずです。歳を取ったからと言って、何でもかんでも援助して場良いわけではありません。私一人でできることは限られるので看護師や理学療法士、栄養士など沢山の方々とも協力し何が最適か一人ひとりに対して考えます。(How)

日々の仕事だけでなく、人の最期を看取るというのは確かに辛いです。
しかし「あなたのおかげで長生きするのも悪くないと思えた」と利用者さんに行ってもらえると、この仕事をやっていてよかったと心から思えます。



伝え方の例①と②どちらのほうに魅力を感じましたか?
おそらく皆さん②のほうに魅力を感じたのではないでしょうか?

そのように感じたポイントを解説します。

ポイント①「ストーリーテリング」

ストーリーテリングとは伝えたい思いやコンセプトをそれを想起させる印象的な体験談やエピソードなどの「物語」を引用することによって、聞き手に強く印象付ける手法です。
人はストーリーによって動かされます。
僕はこの話を聞いたときある一冊の本が頭に浮かびました。
それが『凡人のための地域再生入門』というまちづくりの専門家である木下斉さんの本です。地域おこし協力隊をするなら・・・と山本さんに勧めて頂いた本です。小説になっていて物語の中で地方衰退の構造や変革方法を学ぶことのできます。物語であることで内容がスッと理解できるように感じましたし、自分事になりやすいのではないかと感じました。

ポイント②「ゴールデンサークル理論」

ゴールデンサークル理論とは仕事内容と仕事の向き合い方(思い、こだわり、やりがい、努力)を経験(その人の解釈、感情の伴う出来事)によって綴られる物語を語るストーリーテリングで

Why(信念・価値観)

How(手法・過程)

What(行動)

の順序で体験談やエピソード等を当時の感情も交えて伝えることです。
この順序で話すことで共感を生むことができるというものです。
詳細は是非こちらをご覧ください▼

これらのことを教わり、実際にお互いにシゴトの魅力をプレゼンしあうワークショップを行いました。
僕も昨年様々な会社へ就活に行きましたが、今回学んだ方たちのプレゼンは革命的にわかりやすく感じました。それぞれ違う業種のプレゼンを3人ほどお聞きしましたが、話を聞く中で感情移入してしまいましたし。それぞれのお仕事の魅力がスッと入ってくる感覚がありました。身をもってストーリーテリングやゴールデンサークル理論の重要性を知りました。


このnoteの冒頭で書いた人を引き付ける本質は仕事そのものではなく、その人のあり方(Being)であり、物語(ストーリー)であるということを分かって頂けたのではないでしょうか?
是非このnoteをお読みの方には参考にしていただきたいと思います。

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まとめ

今回、僕は山本さんのアシスタントとして参加するようでしたが、人数調整で急遽参加者の皆さんと一緒になってワークショップの中で学んできました。僕も本職では産業を発信するお仕事をしているので参加者の一員として学びに溢れた時間を過ごすことが出来ました。参加者のみなさん、ありがとうございました。

前回のnoteのながの人事室の記事もそうでしたが、会社の魅力を正しく伝えることは地元の人口流出阻止、Uターンにつながるということを再認識した研修でした。学びがつながるのは楽しい!この感覚は初めてでした。

そして「多様で深い人間関係が結果として人・地域への愛着を醸成し、
自分の成長体験を積んだ場所に人は戻ってくるのでは?」

これは今回の資料の締めの言葉です。
実はこの言葉に関しては、僕は実体験があり、深く共感しました。今の地域おこし協力隊になったのが、まったく同じ理由です。山本さんとの最初の出会いの場でもある今の担当地域。ここで育ててもらった感覚が強かったのでこの今のお仕事をしています。実体験があるからこそ、いつか僕もこの感覚を与えられる側になりたいと強く思いました。

そしてちょっと小話を...

今回の会場は「最上広域交流センターゆめりあ」という新庄駅に直結している複合交流文化施設の会議室でした。
ゆめりあには今回使わせていただいた会議室のほかにもレストラン、鉄道ギャラリー、お土産屋さん、観光案内所、さらにはステージのような場所まで入っており、まさに街の交流拠点でした。

「新庄市」と聞いて何を思い浮かべますか?

ゆめりあと直結する新庄駅では降車して改札を通ると、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている新庄まつりの名物、豪華絢爛な「山車」がお出迎え。
思わず足を止めたくなります。

「ゆめりあ」と「新庄駅」直結のこの2つの施設で新庄駅で降車した観光客は新庄市に心奪われていくんだろうな~なんて想像してしまいました。

駅の規模は大きくはないですが新庄の魅力がたっぷり詰まった施設でした。






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