初めての同行!最終日【山形県山形市街地散策】
今回の山形同同行の最終日、この日は山形市街を散策しました。
いつもの「観光」とは一味違った「街づくり」の視点で街を歩くことで、とても濃い時間を過ごすことができました。このnoteでは山形市の街づくりや訪れた場所について書いていきます。
山形市の街づくり
リノベーションまちづくり
山形市はリノベーション主体の街づくりが行われています。
リノベーションとはその空間でやりたいことに対して既存の物件の空間を再設計することです。リフォームとよく間違えられますが、リフォームは再設計ではなく部分的な修理・回復させること。
リノベーションは今の建築基準法だと作れないような建物も改装することで残しておけるため、昔ながらの風景を維持しながら中身がどんどん変わっていくことができます。近年注目されているSDGsの観点でも注目度が上がっている手法です。そのため城下町らしい歴史を感じられる古き良き街並みが残っていてどこを切り取っても画になるオトナオシャレな街でした。
山形市のリノベーションは東北芸術工科大学の先生や生徒、卒業生も企画、デザイン、人材の面で関わっているということで、授業の中で生徒にとって特別な場所になるのは関係人口的な部分でもすごく意味があることだと思いますし、若い人の意見を取り入れていく流れができ、時代に対応した変化が受け入れられる街になるのではないか感じました。こんな授業が受けてみたかった。。。
また山形市はユネスコ創造都市ネットワークに認定されているという一面も持っています。
ユネスコ創造都市ネットワークとは?
ユネスコ創造都市ネットワーク(UCCN:the UNESCO Creative Cities Network)は、2004年に発足し、経済的、社会的、文化的、環境的側面において、創造性を持続可能な開発の戦略的要素として認識している都市間の協力を強化することを狙いとしています。このネットワークに参加することで、各都市は優良事例を共有して、創造性と文化産業を促進するパートナーシップを構築し、文化的生活への参加を強化し、都市開発計画に文化を統合します。 さらに、本ネットワークは、国連の枠組み、特に「持続可能な開発のための2030アジェンダ」を支持することを約束します。ユネスコ創造都市ネットワークは、7つの創造的な分野を対象としています。:クラフト&フォークアート、デザイン、映画、食文化、文学、メディアアート、音楽(引用:文部科学省HP)
山形市ははこの7つの創造分野の中の映画の分野で認定されています。
全国屈指のシアター数、市民の自主上映が活発なことや、2年に一度10月に行われている山形国際ドキュメンタリー映画祭には国内外から映画関係者や愛好者が集まります。
実際に今回訪れた文翔館では映画『るろうに剣心』の撮影が行われていた場所を見ることができました。
今回の散策で訪れた場所一覧
・とんがりビル
築40年の雑居ビルをリノベーションしてできた複合施設です。中には家具屋さん、美容室、写真館、そしてリノベーション会社などが入っています。
訪れたけどまさかの営業時間外。。。
街づくりの拠点になっているという話も聞いたので、次山形に行ったときには必ず行ってみたいスポットです。
・文翔館
国の重要文化財「山形県旧県庁庁舎及び県会議事堂」を修復・利活用してできた施設の愛称。大正ロマンを感じる豪華な装飾やレンガ造りが楽しめる全国でも貴重な施設です。建築の学校を出た僕は、西洋を感じる建物の作りに興奮しっぱなし。建築に何かしら携わっているような方にはきっと刺さる施設だと感じました。また、文翔館から撮った二枚目の写真をご覧いただきたいのですが、文翔館を中心に道路が出来ているのがわかると思います。当時の主要な施設だあったことを改めて実感するとともに、山形のリノベーションで文化的な建物を残す取り組みに一貫性を持たせている気がしました。ディズニーランドでいえばシンデレラ城のようなシンボル的存在になっているのではないでしょうか。文翔館には山形の歴史を振り返れるコーナーがあります。山形の歴史を知ったうえで街中を歩いてみるとまた違った楽しみ方ができるかもしれません。
・gura
『山形の「食」「デザイン」「人」が集まる「まちなかの居場所」』をコンセプトに3つの蔵をリノベーションしてできた複合施設です。中にはイタリアンレストラン、伝統工芸のセレクトショップ、レンタルスペース(現在受付停止中)があります。今回は時間の関係上、外観だけではありましたが、街中にこのような歴史を感じる施設が当たり前のようにあるのが山形市の街づくりのすごさなのかなと感じました。市街地だからといって高いビルじゃなくていい、デパートじゃなくていい、そう感じてくれる施設でした。
・Q1
創造都市やまがたの共創プラットフォームとしての役割を担っています。もともと小学校だった場所をリノベーションしてできた複合施設。映画をはじめ音楽やアート、デザイン、伝統工芸、食文化などさまざまな分野において優れた地域資産をもつ創造都市やまがたの拠点として2022年9月にオープンしました。教室にアートギャラリー、カフェやセレクトショップなど本来あるはずのないものが入っている異空間の中で今回は、コーヒーとタルトタタンを頂きました。懐かしさとギャップを感じながら楽しめる一味変わった複合施設でした。
その他にもこんな風情溢れる景色がいきなり街中にあったり、
こちらのイタリアンもリノベーションですな、めちゃくちゃ洒落てる。
こちらの書店もやってなかったけどリノベーション。
この看板ドタイプです!
まとめ
実は今回の同行先である山形県は地元である新潟県の隣県なのに人生で一度、クラゲで有名な加茂水族館しか訪れたことがありませんでした。山形県のコンビニすらも寄ったことがなかったため、今回の山形同行はみるものすべてが新鮮で驚きだらけでした。来たことがないのにどこか懐かしさや落ち着きを感じる街でした。もっと早く山形の魅力を知りたかった、、、かなり人生無駄にしていました。また夏あたりにプライベートで山形を堪能しようと計画中です。楽しみ!!
山形県の同行を通して様々な「初めて」に触れ、考え方の幅が広がった風に思えます。私自身リノベーションした施設は見てきましたが、今まで見てきた建物はどれも単体でこんなに集まっていたのは衝撃的でリノベーションのテーマパークのようでした。
今回、インターンさせて頂いているのは、地域の編集者になりたいから。
今後も自分から様々な街に足を運び、様々な地域の街づくりを知り、自分の考えの幅を広げていければと思います。
以上初めての山形同行でした!!