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玉置浩二『嘲笑』
星を見上げることを
暫くしていない
そこに思いを馳せることもなければ
誰かと一緒にということも
土に戻れない
埃が舞うような都会では
上よりも下か
平行な世界に注意して過ごすぐらいなもの
それだけ星も空も
僕に取っては縁遠い存在になっている
すべての電力やネットが無くなれば
月や星を目印に生活するようになるのかな
そんな、非日常な日常を
過ごしてみたいと思ったりする。
ビートたけし『嘲笑』
それを玉置浩二がカバーしました
たけしの詩に勝手に玉置浩二がメロディを乗せ
その後、二番の歌詞を書き足した一曲
照れくさそうに紡がれた詩に
優しく包み込んでくれるメロディと歌声が
この三月の日は居座ります。
♫ぼくらが昔見た星と
ぼくらが今見る星と
なんにも変わりがない
それがうれしい♫
宇宙の神秘と
汗を流し心を痛め過ごす
平坦な日常を繋げるフレーズが
前後に繋がっていて
時の儚さと希望とが
今の小さな喜びを気づかせてくれ
穏やかな思いに戻してくれる
忘れたくない思いは、
忘れていき
忘れたい思いは、
忘れることができない
それでも、時は繋がっていて
その中に自分の在処があって
日々を過ごしている
色々と、心が正座しない
この三月という月です。