kintoneにモノ申したい、クラウドデータベース②~貿易商社の現役社内SEガ綴る中小企業がDXで失敗しないための記事~
※2021/09から元貿易商社勤務になりました
前回の記事
で明かした推しデータベースツールRagicの中身の基本的な部分を紹介します。
Ragicの特徴
カスタマイズ可能なクラウドデータベース
まずこれは、簡単にカスタマイズ可能なデータベースです。それでいて、機能が豊富。
こんな感じで、エクセルのように自由に配置し + Accessのように設定できます。
構造をいじれるのは、一覧画面と詳細画面の2通りの画面。これはkintoneと同じですね。
さらに、エクセル関数のように、各フィールドに対して、それがどのような関数の計算結果を表示させたいかというのが設定できます。
その他、正規表現などによる入力値の制限や、重複不可、閲覧のみ、コピー不可、非表示などフィールドに対して様々な設定が可能です。
他のシートとデータをリンクさせることも可能で、エクセルでやっていることはほぼできると思ってください。
価格
繰り返しになりますが、まず価格。
最低ユーザー数なし、無料プランあり、有料$5~、$5の時点でレコード数(データの件数)制限なし
上の方のプランでない限り同時ログインできないのが少々痛いところですが、克服方法は次回以降の記事でご説明します。
帳票機能
これ絶対ほしいですよね。
kintoneだとユーザー数×課金のプラグインを、kintone本体の料金とは別に払わないといけないですが、こちらは標準でついてます。しかも$5~のプランだとこの帳票のテンプレが無制限に保存できます。
そして、帳票の変更がすごく柔軟で
<<ヘッダー名>>
と、<<>>で囲ったヘッダー(列名)をエクセルのセルやワードに配置するだけで、帳票を作り上げられるようになっています。
まるでワードの差し込み印刷のように、帳票をデータベース側に保存、ダウンロードして変更してまたアップして保存、というのが簡単にできるようになっています。
この変更の柔軟さって地味に大事で、特に貿易においては自国相手国のルールが変わり記載しなくてはいけない項目が増えたり、管理項目を増やしていきたかったり、物流業者など取引業者の要求によって記載しなくてはいけない項目がちがったりなどで帳票って案外ちょくちょく変わります。国内でも税制や税込み価格の表示義務が加わったり、Invoice制度で認可事業者コードを記載しないといけない、などありますよね。
フィルター機能
含むか含まない、空白かそうでない、一致するしない、さらに正規表現での検索までできます。
いつも絞り込む条件を保存することも可能なので、VBAを使わないといけないエクセルを標準機能で凌駕しています。
絞り込み機能もカスタマイズ可能
エクセルなどでは実現できない、大事な権限設定
権限設定はフィールド単位で変更できます。
もちろん、シート単位でも可能。
シートやフィールド単位での権限設定、さらにフィルターを駆使すれば、主要取引先などの外部と1つのデータベースを共有する、ということも簡単に可能になります。
次回は連携等の高機能を紹介
ここまでは機能の基礎の基礎の部分のを紹介してきましたが、他ツールとの連携やクラウドデータベースでありつつエクセルを使い続けられる機能などを紹介したいと思います。
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