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レナティス感想

発売日に購入したレナティスをやっと12月29日にやっとクリアしました。
一言で言うと楽しかった。

雑感

キャラ 良い
音楽 神
シナリオ 難解
難易度 ラスボスより工場長が強かった
フック ょゎぃ
マスコットキャラ 土合正義

各項目ネタバレありで思ったことをつらつらと書いていきます。

徐々に親密になっていくキャラとの距離感が丁度よい

味方キャラの初見の印象が全員あんまり良くなく楽しめるか不安を感じた。
しかし遊んでいるうちにだんだん愛着が湧いてきて、誰かが☆ぬとかないよね?と若干の不安があったもののそんなこともなく、暖かい終わり方で非常にホッとしました。
真凛の中二病も佐理の追加エピソードと瀬尾の件でマイルドになったし、最愛のキャラも背景などが分かると印象が180度変わって非常に良かった。

下村さんの曲はすばらしい

最高。
音楽だけでもこのゲーム遊んでよかったと思う。
特にかっこいいと感じたのは、裁きの海岸に続く道とかMEA突入とかがお気に入り。

急展開と謎の多いシナリオ

ラスボス
想定の範囲内ちゃ範囲内。自分の想像では想定の範囲を振り切って真凜か佐理がラスボスになるんだろうと思ってた。ダブル主人公だからね。
野島氏のシナリオだからどんでん返しくると思ってたのに割とストレートだ。どっちかが闇落ちするんだと思ってた~。

というかあの人行方不明になっといて、どうして扉の向こう側から出てくるのよ? 笑いを堪えるのに大変だったわい! 一歩間違えたらギャグだぞあのシーン。
動機に関しては彼もまた魔力に魅入られた者の1人だったんだろうなあとしか。

瀬尾の行動
ラスボスにしろ瀬尾にしろ、魔力に魅入られてしまうと倫理観が崩壊してしまう模様。
瀬尾に関しては、魔法に目覚めた→ウィザートに惚れ込む→魔法使いを守ってくれないのなら法を守る必要なし→やりたい放題→魔法が消えるだと?!→魔法が使えないなら生きる意味ないょ〜という過程が読み取れるのでとてもわかりやすい。
その上で瀬尾は真凜に僕たち似てるね、と言い寄ってくる。主人公の鏡として機能しているんだが、そんなに似てるか…。

真凜
とまあ、ラスボスや瀬尾が主人公のIFの姿だとすると、じゃあ真凜も訳ありな過去があるのではないかと勘繰ってしまう。
だがしかし、ゲーム中では真凜がどうして最強を目指すのかがよく分からないのである。どんな環境にいて、どう感じて過ごしてきたのかがサッパリ。
漠然としたまま、最強と言っているのでただの中二病なのかと受け取ってしまわざる得ない。
そして真凛のお父さんって結局何者だったんだろう。

ドミヌス
真凜の背景がわからない理由として真凜に「記憶がない」のがある。
んで、記憶がないのは魔力を使う際に個人の記憶を対価として払っているからである。
作中でどうやら真凛は、マレデウスとの接続が深いみたいでそのせいで過去のことがさっぱり分からないのだ。
ちらっと移ったドミヌスの顔がアレだったのは、真凛の記憶を奪い過ぎたのか、それとも自分の分身が真凛だったのかどっちなん。

鯨井
なんで情報ネットワークを持っていたのかめちゃくちゃ気になる。
結局のところ、この人ってMEAにもギルドにもパイプ持ってるよね?
そうじゃないといろいろつじつまが合わないんだが。
実は真凛の過去も知ってるんじゃないないのか?根拠ないけど。

マレデウスは枯れていない
最後に気になったのが、自分はてっきり魔法が使えなくなる=マレデウスが枯れると思ってたんだが違うな?!
結局接続が出来なくなるだけ?のお話しなのか、それとも「レナティス」には他に意味があるのだろうか。

それから…
コンスル周りのお話し投げっぱなしすぎじゃ。レポート集めたら分かるようになるのかな??
というか、続編作る気満々だな??
真凛vsコンスル編をやりたいんでしょう?
下心が透けて見えるw

工場長がトラウマ

難易度自体は優しいと思った。
自分はアクションが苦手なタイプなので、シンプルな操作でご機嫌な技が出せるのはとても良かった。

ただですね、ボスの倒し方にクセがある。
工場長が初見で倒せねえ。回避不能?な丸棒にボコボコにされ撃沈。
國府の場合は初見では難しいけど比較的わかりやすいギミックになっているのが個人的に好感度良い。
それに対して、工場長は両側のタンクを壊せば良さげというところまでは理解できたけど、壊したら復活してHPは回復するしで手立てが見いだせず、よく分からん! 結局攻略サイトの世話になったのである。

回避不能攻撃はチルートSがぶ飲みで対応(FF15戦法)。

ウィークポイントとして単調な部分多し

自分の長期間にわたるプレイ状況から嘘をつくことが出来ないので言うと、続きが気になる〜という気持ちが湧かず休み休みプレイしたことは事実。
その最大の理由がドミヌスの森とサブクエが同じようなことの繰り返しであること。

メインストーリー自体はサクサク進み、その合間にサブクエがある構造になっている。サブクエやらなくてもいいんだけど、深掘りがあったら困るので率先して進めてたんですが、だいたいの依頼内容がルブルムがああなってこうなってダムドを成敗or介錯~って感じの内容で、作業感をすごく感じた。
オウルの活動自体がそうだから仕方ないんだけど、もうちょっとフックが欲しい。土合さんのいきつけのカラオケスナック入ってみたかったなあ。

あと、ドミヌスの森もグラフィックが単調で、全体マップがないからボケて逆走したりするなどほぼほぼ一本道なのにたまに迷子になってしまった。右下のミニマップちゃんと見てない自分が悪いんだけど、なんかモヤモヤした気持ちになってしまうんよね。

かわいいは正義、つまり土合正義はかわいい

このシーンをみてほしい。
魔法がなくなると分かったときの土合の発言である。

世のため人のために魔力を使う…と言葉が続く

作中では問題児ならぬ問題おっさんなどと言われているが、32才はおっさんじゃね~~!
普通に男気ある優しい兄貴だぞ。
このシーン以外にもDMでのやりとりがいじられがちでとても愛嬌がある。かわいいとしか言いようがない。
土合さんがいなかったら、この作品ただ暗いだけのお話しになってしまうので居てて本当に良かった。ずっとパーティに入れてたよ。

このゲームの伝えたい部分

このゲームのテーマが抑圧と解放で、前半部分は単調で出来ることが少なくかなり抑圧を感じていたけれど、佐理組が合流してからパーティーの組み方に幅が出てストーリーも動き出して、ああこれがプレイ体験としての抑圧と解放なのかなと個人的に感じた。

シナリオ的にもラスボスや瀬尾の存在で、真凛が倫理的に道を踏み外さずレナティスを迎えられたのはハッピーな結末だったと思う。
自分が10代だったらまた違う気持ちになるのかなあ?