ふり人間・ぱなし人間
表向きは「学ばせていただきます」
という姿勢は、大人になれば大概できるようになります。
でも、心の奥にいる自分は
「大丈夫、わたし、そこはわかってる」
「それは、知っていることだ」
と自分を励ます。
わかっていても
知っていても
実際にやってみないと
本当に学んだことにはならないのでは
ないでしょうか。
実際に行動できてない人に
苦言を呈するわけではないですし、
行動できない状況だってあると思います。
ただ、知ったような、わかったようなふりをしては、せっかくの学びのチャンスは逃げてしまうでしょう。
ある程度年齢がいってるのに知らないのは恥ずかしいとか
この立場で知らなかったでは、信頼されないのではないかとか、
いろいろ保身したくなる気持ちもわかります。
これからも生きている限り、成長続けたいのであれば、
知らなかった、初めて聞くことですと言いましょう。
知らないことはすぐ調べ、教えてくれる人がいるならば頼りましょう。
私も、いまだにわからないことだらけです。
わずかでも、まだ、成長したい自分がいます。
それは、凄い人になるのても有名になることでもなく、私の言葉で安心してもらえたり、私の手で励ますことができるのなら、そういう人生がいいと思っているのです。
人の悩みを聴いたりする仕事の人はとくに気をつけてほしい。
「あなたは偉いわけでも優れた人間でもない。
目の前の人の気持ちに寄り添う人として、饒舌にならずとも、存在が安心であるように素直になるほうがよろしいかと。」
中学一年生の時の担任の佐藤先生はいつもこうおっしゃってました。
「ふり人間になるな」
「ぱなし人間になるな」
黒板の上のスペースに達筆な字で大きく掲示していました。
今もなお、その力強い字と先生のファンデーションの匂いが記憶に残ってます。
観相鑑定師の独言