ウェンズデー
マグさんと見た!!強くて性格が悪い女が自信たっぷりに歩いてるだけで健康にいいとされます。
1話2話
ウェンズデー
最高!!!!!!美術も脚本もめちゃくちゃいい!!!
親愛と慈悲の存在を拒絶してるので弟への愛を他者への過度な反撃で表すところからスタートするウェンズデー(作品名)、力強すぎる。「こういう感じでいきます!!」という宣誓が早い。
弟への過剰に見える執着に対して「過激な女である」は半分くらい間違ってるんだけど「不器用なだけのただの少女」も間違ってないけど正しくない感じがする。ウェンズデーは正しくサイコパスだし他人を拒絶してるし性格の悪い少女で、他人に厳しく自分にはもっっと厳しいから「ウェンズデー」っていうロールプレイが崩れるのを嫌っていて、自覚的に、場合によっては無自覚に自分の感情に過度な装飾をつけて過激さを底上げすることもある。みたいな感じな気がする。
実際、嫌がってるとわかってもハグをしてくる弟に気をかけてるし、偏見なく接してくれてるタイラーに秘密を打ち明ける。ロールプレイを受け入れてくれないから「命を救ってくれた君」として接してくる芸術家には若干冷たい。
「ウェンズデー」というロールプレイを呑んでくれる人からの言葉にだけは素直に耳を傾けるので「思春期ってそうよね」みたいな態度の母親を嫌っている。これ同族嫌悪というか「あなたは分かってくれてもいいのに」という甘えのような気がする。狭量な他人なんかじゃあなたはないのに!!
イーニッドやハンドに優しげなのもこの辺が関わってそう。喧嘩してでも自分を受け入れてくれる他人には気配りをしている。ローアンも「除け者である」ウェンズデーをちゃんと認知したので声をかけてる。だから除け者で危険なウェンズデーを認識した保安官に対して2人きりで「…化け物がいたのよ」と告白する。警戒してくれたから。
というのをずっと考えてる程度にはウェンズデーのことが好き。見た目のかっこよさとか可愛らしさとかセリフのキレとかチェロのシーンのかっこよさも含めてウェンズデー・アダムスが魅力的すぎる。思春期にこれを喰らわなくてよかった。ほんとによかった。
他人への拒絶に余念がないけど自分が自分でいることにも努力を惜しまないウェンズデーがさくさくと謎に迫っていく点も見てて楽しい。それにウェンズデーが他人を拒絶し続けてるだけでは好転しない事態もあって、イーニッドに影武者を頼むところとかはイーニッドへの信頼そのものだしだからこそ「ハンドに聞いたんだけど〜」という忠告を受け入れる。
ハンド
「ハンドとネイルしあいっこしながら1時間話したんだけど」?!?!!!????
ハンドとネイルしあいっこ???!!!???
ハンドって勝手に男性の手だと思ってるし、実際ほっそりとした感じはないんだけどこのドラマの中で随一の可愛さを見せつけられてめろめろになってる。訳のわからない技術によってあの手首より上がない存在のことマスコットだと認識させられてる。
ウェンズデーの監視として遣わされた手首、早々に脅されて忠誠を誓ってたけどウェンズデーがその形を望んだから忠誠を捧げてるのであって、どの関係性を提案されてもハンドは要求を飲んでた。ほんとにウェンズデーを心配してそばにいたがってる。
ハンドがこれだけキュートだと見た目が可愛くてきゅぷぃ〜って鳴くマスコットキャラが怠慢に見える。だってこの無骨な手首、超かわいいんですよ。しかも勇敢で優秀。
2話まで見た時点でハンドがローアンを追いかけて見失うシーンが1番びっくりした。校長がただものではないのは初めから分かっていたけど、ここで絡むと思わなかった。しかも誰かに尾行されてる前提で謎のおじさんを挟むので尚更すごい。
本物のローアンは死んでいるんだろうな…。
学友たち
なんかロマンスの風が吹いてませんか?ウェンズデーは最高の女なので惹かれる気持ちはわかるよ…とやめなよその女…があります。心の底からウェンズデーはやめとけという気持ち。ただウェンズデーが母親と同室だった校長に「正気のまま卒業できたなんて」って言ってたけどウェンズデーも周りを狂わせながら卒業するんだろうなという確信があるしあの親子かなり似たもの同士なのでウェンズデーにめろめろで前科持ちの人間が最終的にウェンズデーの隣にいる気がする。
気がする…!ティーン向けのドラマだし…!!でも…ウェンズデーに誰も選んでほしくない…!!1人で世界を拒絶したりしながら生きて欲しい…!!!選ぶならイーニッドとかセイレーンの先輩がいい…!!ごめん最後のは欲望が出たかも…!!
タイラー、エヴァモアの生徒ではなく自身の揺らぎない善性を持っていてなぜかカウンセリングを受けてて街の外に出られるだろうにでない男、明らかに怪しい。もうめちゃくちゃに怪しい。あいつしか犯人はいないと思う。でも校長と寮母さんに何もない訳ないんだよな〜!!!その辺も含めてめちゃくちゃ楽しい。
とにかく性格が悪くて自信溢れる強い女がいっぱい出てきてくれて嬉しい。セイレーンの女王が元カレとの会話で「一度の過ちも許されないの!?」って怒ってるところ、つまりそういうところがダメなんだよと思ったし、元彼の方も「苛烈なところが好きなくせに」を否定しないあたりまあまあお似合いの2人だったんだろうなと思いました。
次が楽しみ〜!!
3話4話
怪しい人が多すぎる
ミステリー風味の作品なので当たり前なんだけど、本当に多い。
正直タイラー一択だろうと思っていて、ウェンズデーに優しいのも怪物捜査に協力的なのも彼自身が怪物だからだと疑ってないんだけど、それにしては謎が残ってる人が多すぎる。
ローワンのフリをして死んだことを隠していた校長が何のためにあんなことしたのか明らかでない。変身できるし怪物の線はある。でもそれにはちょっと…ウェンズデー母への巨大感情が過ぎて…ないかも…犯行自体はウェンズデーが来る前から始まってるなら尚更…。ローワンの死を隠蔽するメリットも、学園を守ることだと思えば理屈は通るし…。パーティシーンでの「好きな男の子取られたの」がなんらかの契機だとしたら被害者に性別とか年齢のこだわりがなさすぎる。
ゼイヴィアもめちゃくちゃ怪しいものの、ウェンズデーに思い入れがあるのは昔からだしなにより打算のないウェンズデーへの献身が大きすぎる。このハンサムな芸術家、本当の本当にウェンズデーのことが好きでウェンズデーが自分に振り向かなかったとしても学園生活を楽しんで欲しいと願ってやまない挙動が多過ぎて疑いにくい。疑いにくいだけだけど…。
それに、タイラーが「僕ら両思いだと思ったのに!」ってウェンズデーをまあまあない責任で少し責めたのに対して「君は最低だ」って事実を言ったのもいい人だと思うし、タイラーの過去についてもウェンズデーは「そんなこと気にしない」っていたけどあの会話のタイラーってその実何も言ってないに等しいし「ゼイヴィアは大事にしなかった」って提示されてるので脚本的にずっと株が落ちてない。だから怪しいとも言えますが…。
あと寮母さん、急に怪しくなってびっくりしたな…。唯一の人間で、まあこの人が死んで街との関係が悪くなるんだろうな〜と踏んでたんだけどそれはウェンズデーが勝手に銅像を燃やしてクリアしたので怪しさだけが残ってしまった。町長に「会ったことが?」って言われてるし。
パーティのシーンでみんなが逃げ惑う中、ウェンズデーはユージーンの死を幻視するんだけど彼女は「何かに触れて」その人や場所の記憶を見るので「誰かにぶつかって」ユージーンの死を見ている。思惑がどうであれタイラーとゼイヴィアはウェンズデーにぶつかって逃げることはなく、校長はその場で立ちすくんでるのでこうなるとめちゃくちゃ寮母が怪しい。なにより現場になぜか駆けつけているし。
ウェンズデーが1話のプールにピラニアを放つテンションで4話まできてるならこういうの一切考えなくてよくて、サイコパスのシリアルキラーを華麗に捕まえるウェンズデー。で終わりなんだけど、ウェンズデーは人の気持ちを慮るようになってるし、自分の発言が意図しないところで人の心を動かすことに責任を感じ始めているし、それを周りも感じてるから仲良くしたり諍いが発生してる。だから「この人が人殺しなんて」みたいなブラフがウェンズデーにかかってる前提で人が動くことがあり、事実がどうであれウェンズデーが誰のことをどう思ってるか?を感情に入れて人が動いたりもする。うみねこのなく頃にの話をしてる気分になるな。
気の強い女〜!!!
4話やってるので学友たちの別の側面が見えてきて楽しい。
ビアンカの「ゼイヴィアを信じられなかった」って告白するシーンめちゃめちゃ良かった。雑にいうと百合だった。百合でしたよ。ゼイヴィアを挟んだ百合。ゼイヴィアが「ウェンズデーを忘れさせて」っていう決定的で自分を顧みなくて、だからこそ優しい彼の本音だとわかるセリフを聞かされて反省ができる女、良すぎるし何よりそれがウェンズデーの「人気者の気持ちはわからない」という素朴な呟きに釣られているのがいい。
ウェンズデーは他人の気持ちを分かろうとしなかったけど、その上で「あんたの考えてることなんてお見通し」な態度だったので「分からない」と口にするのは何よりもビアンカを個人として受け入れている証拠で…気が強くて性格が悪い女同士そのプライドはわかるのでちょっと心が解けるパーティの一幕がすごい好き。
ビアンカの友人になってゼイヴィアの惚気を聞いてあんな優男より私の方がビアンカのこと知ってるのに…。って思いたいし、ビアンカがうっかり操ったことをなんならセイレーンとして誇りに思ってるのに彼女が反省してるのをどう声かけたらいいか困りたいし、ウェンズデーなんかに気をかけてるのにイラつきたいし、一年前に告白した記憶を消されていたいです。ビアンカの全部が好きすぎる…。
ウェンズデー(作品名)はキャラクターの見た目にこだわりがあって、イーニッドは毎回違うメイクしてるしウェンズデーは今回のパーティドレスを含めてずっとクールなんだけどビアンカのラメバッチバチのメイクもすごい良かった…似合ってた…。あのメイクをしてもう気がないことが傍目から明らかなゼイヴィアとパーティに行くのを見送りたいよ…。
ビアンカ、死なないで欲しい気持ちとカッコよく死んで欲しい気持ちがずっとあるしビアンカ夢女子の自我が絶え間なく溢れてくる。くそ、どうにかこれから先も好敵手としてウェンズデーと喧嘩してくれないか。
ウェンズデー(人名)のゼイヴィアに対して誤魔化しのためにダンスパーティに誘うシーンがめちゃくちゃ可愛かった。結局はタイラーと行くけど、それはそうとしてあのしどろもどろのお誘いを引き出せたという点ではゼイヴィアに軍配が上がる。
5話6話
母親
ウェンズデーって学校にいると唯一無二だし、他人を寄せ付けないんだけど母親の隣にいると「ちょっと変わった女の子」になってしまうのかなり凄い。
それ母親の見た目の話だし雰囲気の話でつまりメイクと演技力と演出なんだけどここを出し惜しみしないのアダムスファミリーのスピンオフの誇りを感じる。5話ではかなりウェンズデーの隣にいた母親、隣にいるのにずっと違う作画の人だった。ウェンズデーは風に煽られて三つ編みがちょっと左右対称じゃなくて髪も少しだけ跳ねてて父親が捕まったとか父兄参観だとかでちょっと疲れた顔してるのにお母さんは服も髪も一切乱れずにいたりとかして「格」がある。
それはそうとウェンズデー(作品名)は10代に向けた作品であり、世界と自分の間に壁を感じてる子供への最高にかっこいい「それがいいんじゃん!」というエールで、魔女や人狼や人魚からの「私たちもそうだよ」という共感をすごい誠実にやってる。だからこそ「世界観が違う母親」をじっくり映した上でウェンズデーからの歩み寄りをしっかり受け止めて歩く方向を示すので本当に丁寧…。
でも1作品にアダムス家は1人でいい。それは強く思いました。気が散る。まともに見えてた弟でさえ池に手榴弾を投げ入れポプリを食べる。今何の話をしてたんだっけ???ってなるんだけどアダムスファミリーってどうやって話を回してるんですか??
色彩豊かでキャラクターデザインがきめっきめの作品だからこそあの家族の黒さと白さがすごい浮くのも面白かった。ああいう人たちがいる世界観なのではなく、あの世界の中でもめちゃくちゃ浮いているのがアダムスファミリーである。草薙素子がハイレグ着てる時に「まあ近未来だしそういうこともあるか…」と思ったら周りの公安メンバーは普通に服を着てた時の感想と同じ。
あと5、6話はイーニッドが本当に可愛かった。人狼に変身できないことがコンプレックスの彼女が母親から「まともにならなきゃ、あなたもなりたいでしょ?」としつこく声をかけられてるのあまりに様々なことへの比喩だった。このしつこさに対して「私を見て、私を愛して」としっかり言えることはイーニッドの強さだし、理解者である父親がいる安心感だった。それに「ありのままの私をわかって欲しい!」って願う彼女がスキャンダルを集めてることや友人が沢山いることもコンプレックスの裏返しとも言えるし、自分の不安を埋めるのが上手で器用とも言えると思う。この辺、ウェンズデーじゃなかったらイーニッド枠は友達のいない内気な女の子だった気がする。
ビアンカ!!!!!!!!!!!!!ビアンカって!!!!!これ以上盛ってもいいんですか?!!!!
様々な親が描かれる回に「属柄が母のやばい人間」をぶち込んでくるな。カルト集団の教祖で本当に人を操って組織を回して娘を能力ありきで連れ戻そうとしてくる女、怖すぎる。ビアンカがゼイヴィアのことを使用しきれなかったのはそもそも彼女が学園にいることが不正である事実と自分も母親と同じ血が流れているかという重圧からなの、イーニッドの「ありのままの私を見て!」はかなり広範囲に効く比喩だけどそれ以外の「私から離れて(離れられない)」も拾いに行くのですごいドラマすぎる。
そうなると男どもは何なんだという話にはなる。これは本当になる。ユージーンの母親が2人いる描写の手厚さに比べてウェンズデーに惚れてる男たちの「なぜ君たちはそんなにウェンズデーを…??」はずっと付き纏ってる。これ、タイラーとゼイヴィアが付き合ってるとかじゃない限り片方は犯人として厄介なウェンズデーを操りたくてそばに居るのはわかるけど片方は本当に恋心一本でそばにいることになる。
容疑者候補がまだ増える
本当に動機が見えないし、この手のミステリーでは「犯行現場が見えない怪我」に対して「自作自演の可能性がある」が付きまとうのでウェンズデーのボーイフレンド枠を勝ち取ってもまだ怪しいタイラー。どうやらウェンズデー母の殺したゲイツ家の生き残り疑惑が浮上した剥製趣味のあるカウンセラー。「好きな人が母親に取られた」話がまだ浮いているが校長としての職務は全うしてるので疑えないがまだ信用もできない校長。現場にいた、何もしてない割に重要な役職として配置されてる寮母。
あと犯行とは関わらず「その関係ってこのあとどう生かされるんですか?!!!!!??」みたいな話としてビアンカと町長の息子とかもある、この2人が気持ちを共有するシーンかなり好きなんだけど町長がスッと死んだしどうなるんだろう。
犯人を突き止めることを第一目標とし、それ以外を蔑ろにしてしまったウェンズデーのこれからも7.8話に投げられたので楽しみ。珍しくウェンズデーが100悪い回だったので頑張って巻き返して欲しい。
ウェンズデーがタイラーに「僕たち両思いだと思ったのに」って言われるシーンまだちょっと納得いってなくて、それはタイラーの気持ちであってウェンズデーが責任取ることじゃなくない??があるが、ウェンズデーが自分の言動の影響力に向き合うエピソードだし実際内気な彼女の気持ちを拾ってくれる優しい人の話でもあるけどやっぱりここちょっと誑かしじゃないですか??わかりません。なにせゼイヴィアが本当に無償の愛を振り撒き続けているので…。彼は1人でウェンズデーのオタクをやってるから…。
6話ラストの盗撮がゼイヴィアでないことだけは明らか。あいつは写真撮ったら絶対絵に描くので。
アダムスファミリーが出てきて、彼女の英才教育が明らかになるとウェンズデーの派手な言動も「うちはカレーに牛肉だった」くらいのテンションらしいな…。ってのがわかるし逆に派手に育ってない弟の方が危ないっぽくて本当に怖い。
それはそうとタイラー、アダムスファミリーがファミリーになる可能性を考慮した方がいい。
7話8話
動機
ここまで優しいボーイフレンドだったタイラーがその正体を表してハイドであることや殺人の愉悦を語るシーン、本当なら初めて心を許したボーイフレンドの告白にショックを受け悲しくなったり信じたくなかった事実に向き合って辛くなるところなんだけど見てる側としては心底ほっとした。なぜなら前回の散々なデート詐欺を受けて「やり直そう」を言い出した時点でびっくりしてたし、ウェンズデーが好きそうな霊廟2人きりピクニックを始めた時は本当に意図がわからなかったし、ウェンズデーと友達以上になりたいのを3回拒否られても笑って流すところは画面から溢れるロマンチックさに怯えていたので…。
なので自白シーンは心底安心した。ウェンズデーから一切の好意が返ってきてないにも関わらず繰り返しそばにいて夜のデートをする男、下心があってよかった。安心した。
それはそうとタイラーは自称が「ママ」の怪しい女に服従し、ウェンズデーにも少なからず執着を見せているので本当に女の趣味が悪い。やめた方がいい。田舎から出て外の空気とか吸った方がいいよ。
なんだかんだあって黒幕の手駒であり犯人だったタイラーだったけれど、そうなると急に浮いたコマになるゼイヴィアの最後の追い上げが凄かった。すごいと言うか重いと言うか…。
散々ロマンチックだのときめくだの言ってる人間が言えた話ではないんだけど、タイラーとゼイヴィアって本人たちのウェンズデーへの想いとウェンズデーから帰ってきてる事実の差がすごくて「10代のときめきについていけない…」「今どの感情でいればいいかわからない…」って呻いていた。
ウェンズデーはあの2人にかなり気をかけてるけど、ウェンズデーの最大の愛情表現であるところのイーニッドへの「寂しいと言えなくて苛立つ」「『見るたびにあなたを思い出して吐くわ』と言われる」「嫌がってたハグをする」をこちらは知ってるので「いいのかゼイヴィア…!」と思うけどゼイヴィアはラストに自分の連絡先だけが入ったスマホを渡してるのでいいっぽい。いいんだ…。
アダムスファミリーがかなり癖の強いメンツで編成されてるので、実家より強く印象つけようと思ったら「連続殺人犯」「スマホを渡してくる」「ストーカーである」のどれかは最低条件なのはそうかも。頑張ってくれゼイヴィア。
その点ユージーンの安心感がすごかった。初めは空回っていた友情が帰ってきたのを確認してウェンズデーに「ぶんぶんずのよしみだ!!」って助けてくれるところは熱かった。何もできないと不安がってて友達のいなかった彼がウェンズデーの頼れる友人として最後の最後に何かを成し遂げる姿、主人公の格だった。
解決
ウェンズデー、ラスト2話でかなりミスるのが面白かった。
1人で突っ走った先の答えは間違っていて、友人たちと助け合った結果が最終的に合っているのがバランスだなって思ったし、他人の手を借りて謎を解決した事実がウェンズデーを「人を頼れる魔性」にするのかもしれない。ウェンズデー、強硬派ではあるし大抵の事実は壁の向こうにあるだけなので真相に近寄るけど隠された謎にはそれだけでは近寄れないのが徹底していたので「落ち着け!!!!!」と言うメッセージなのかもしれない。
落ち着け!!!ゼイヴィア!!!頼む!!!!!!好きな女の子に急にスマホを送るな!!!!その女かなりお前を疑ってたんだぞ!!!
ウェンズデーがゼイヴィアを疑う理由の一つであるところの「犯行現場にいる」っていうの、単にゼイヴィアがウェンズデーについて回ってただけなので本当に可哀想。
謎の解明に重要だったハイドとタイラーの関係を暴くために活躍した7話から出てくるおじさん、無法のキャラだった。7話まで封印されてた気持ちもわかる。なんか全身をロボトミー手術してる通りがかりに銀行強盗をする(できる)おじさん、ハンドと犬猿の仲でもあったりしてウェンズデーを食っていた。
おじさんがイーニッドとの関係を見た時に「孤独もいいぞ!」と声をかけるの、案に孤独を怖がってるウェンズデーを見抜いているのであまりに理解者すぎる。その上で「ほんとはさみしいんだろ?」とか言わないあたりもウェンズデーの取り扱いに長けている。
タイラーと寮母のラストバトルに肉体的に協力したイーニッドとビアンカがかっこよかった。人狼に変身できたイーニッドと、ウェンズデーより強いことが序盤から示されていたビアンカが結構ボロボロになってたのに対してタフさだけで生き残ってたゼイヴィア、なんかすごいよお前は。タフさだけでウェンズデーの横にいて精神以外がノーダメの男。何なんだよお前は。
白ウェンズデーが「あなたを助けるわ。私はいなくなるけれど」っていうのが割と大事なシーンだった気がする。
10代の多感な時期に自分を導いてくれる何か、がいなくなることは他人を信じられない彼女にとって真に「孤独」になることを示しているような気がする。ウェンズデーが自分の多感さから端を発するような幻覚を、他人に共有してもらえず解決していくというのがシーズン2のような、気がしなくもない。わかりません。
ウェンズデーめちゃくちゃ楽しかった!!強い女のドラマを見るのに誘ってもらって嬉しかったです。
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