イメージカクテル
neeさんと行った!!しのい先生に作って貰った!!
東京旅行に行くにあたってやりたいことが二つあって、一つ目が破壊で二つ目がイメージカクテルだったので後者の方に付き合っていただいた。ありがとうございます。
爆風吹き荒れる荻窪駅の近くでオーダーシートを埋め、落としたら人生が終わる紙をコンビニで印刷しバーの方に向かった。東京の信じられないくらい高低差の多い町を10分くらい歩いてついた真鎖夜さんはすごいおしゃれなバーで、15時開店の15時予約にも関わらず満席になる盛況ぶりだった。黒を基調とした落ち着いた店内と明るいバーテンダーさんが迎えてくれる入りやすいお店で、当初の緊張が入った時点でかなりほぐれていた。
事前提出(その場で書いてもいい)オーダーシートは項目こそ少ないもののイメージカクテルを作ってほしい!と思うくらい好きなキャラクターのことを文字に起こすとなるとかなり労力がいる。特に「性格」と「好きなところ」はこれを元にカクテルが作られるんだな〜!!と初めてでも分かるのでかなり時間がかかった。
別のお酒とかおつまみを飲みながら待っているとバーテンダーさんが「では…」といいながらお酒を出してくれる。なんかもう出されたカクテルを見ただけでかなり「そう」なのでこの時点で黄色い声が出ていた。
イメージカクテルが出された時点で、バーテンダーさんからのお酒の知識や教養溢れる、丁寧で真摯にオーダーシートに向き合ってくれたことが伝わる説明を受けることができる。これがかなりすごい。博識を体現している人が語る推しの概念がすごいってのはそもそもあるんだけど私より推しのこと知ってる?って錯覚する語りが聞いてて楽しかった。米津玄師にテーマソング書かれた原作者ってこんな感じかもしれない。
私が作ってもらったカクテルは上にりんごのお酒が、下に桃のシロップが入ったものだった。光に照らすと赤く光るカクテルは無骨で厚いガラスでできたグラスに入っていて、私の手では片手で持つと落としそうになってしまった。このグラスの時点でかなり「190センチ 筋肉質」「他人と関わるのが下手」だったので隅々まで考えてカクテルを作ってくれてることがわかって嬉しい。あと写真を見るとわかると思うんですけどこのグラス、めちゃくちゃ肉感がある。作中でもかなり体格がよく、筋肉がムキムキの人なのでこのカクテルの写真を見るたびに笑顔になってしまう。大きく波打ってるグラスは持ちにくいのももちろんのこと、光を照らすと他のグラスとは違い綺麗に光が反射しないし、薄いガラスとは口当たりも違うし、重量があるとそれだけで持つことに覚悟がいるのでそれら全てがすごい推しの概念でグラスを眺めるだけでかなり楽しかった。Amazonで7300円くらいらしい。迷う。
中身の説明も当然ある。これもすごかった。上に注がれたりんごのお酒は瓶の中に丸々りんごが付けられているもので「他者との隔絶」「危険な地で仕事をしていること」を表していて、下に注がれた桃のシロップは「バラ科の繋がりから幼馴染との関係を修復を優先した義理堅さ」とか「飼育してる動物二匹に好かれている人の良さ」とかを表している。と言われたと思うんですけどライブ直後と同じで終わった途端に楽しさで記憶が薄れていくのでもっとたくさん説明を受けてました。
このりんごのお酒がかなり度数の強いもので、二層になっているカクテルを混ぜずに飲むとこのお酒のみが口に入るんだけど、一口飲み込む前にむせた。強いアルコールの香りと味がすぐに口の中に広がるのでごくごくとは飲めなかった。これがさ!!!!愛想がなくて他人を拒絶しがちな性格なんですよね!!!!すごい!!!よく味わうとりんごの味と香りのする上品なお酒なんだけど何せ度数が強くてそれを味わう前に酒気に当てられて口を離してしまうのでそういうのは根気よく付き合ってる人しか知らないわけ…、すごい…。
下に入ってるのは桃のシロップでバラ科同士相性がよくてイメージとか置いておいてめちゃくちゃ美味しかった。桃のシロップを混ぜて飲むと味が一変して、むせて飲みにくいお酒が甘くて飲みやすいものになる。すごいよ!!!!推しって!!!こんなに甘いんだ?!?!!って頭を殴られる気持ちになる。甘くて飲みやすくて、でも根本的には強いお酒として喉を通るのであんまりに「そう」すぎたし、それって飲まないとわからない感想なので…知らない人は一生知らない本性な訳なんですよ、すごいな…。
あと「二匹の動物を飼育してる」の情報をお酒の中に二粒のお酒付けのチェリーで表してくれていて、この二粒が激烈に甘く、可愛いことがさらに最高だった。
あとneeさんと行ったので並ぶと概念の推しカプだったのもすごかった。
同じくらいの大きさのグラスなのに無骨さと繊細さがかなり違うので全てが違う組み合わせになるので見てるだけで楽しかった。すごい。
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