ベイビーわるきゅーれ2ベイビー
マグさんと見た!本当に、本当に好きです…
2べいびー
なんかもう冒頭から言うことがないくらいべいびーわるきゅーれだった。バイトで殺し屋をしている2人がボロアパートの不良5人くらいを殺すところから始まる冒頭、キレがあんまりないしもたつくけど殺し切る立ち回りとかがアクション映画らしくてめちゃくちゃ好き。この映画の全員がきれきれの立ち回りができるのになんかもちゃ…もちゃ…と組み合いしてるのとかね、いいよね。
台詞回しもかなり好きで、殺し終わった後に「人生上がった〜!」って軽やかにいうんだけどこの軽薄さってめちゃくちゃべびわるなんですよね。人を殺した後の感想が悲哀じゃなくて歓喜じゃなくて、「やった〜!」くらいの喜びなのかなり命が軽くて人生が重い。
言葉が軽いからって中身も軽いわけじゃなく、これは語彙がないって話であって、対外コミュニケーションが下手ってわけじゃないんですよね。この言葉が正しく汲み取られる場所に、というか人の隣で生きてたからこのままでいれたってところに兄の愛を感じる。死ぬほど甘やかしてたろうなこの人…。
自分で言ってめちゃくちゃになってるけど、あのモテそうで実際仕事もできて話聞くのうまくてそれなのにうだつの上がらない兄貴がずっとそばにいたら配役は笑顔が可愛い濱田龍臣だよ。そりゃあそうだよ。わかるよ。
まひろがああいう感じの人間なのはちさとがめちゃくちゃ甘やかして会話を端折り続けているせい(おかげ)だけど、まことがずっとこの感じで生きてこれたのってゆうりの包み込むような対応があったからじゃないですか。バスケ部の掛け声なんて忘れちゃってもなんだっけ!あはは!って叫ぶところまですぐにやってくれるノリの良さでやってたわけじゃないですか。2ベイビーってさ!!!!!!!!!ちさととまことのことなんですよ!!!!!!!私の/俺の戦女神が勝つと信じて待ってる奴らのことを言うんですよ!!!ごめん嘘!!!!!!!!!!!
入金手続き
べびわる、ドラマに向きすぎている点はこう言う展開だよね。映画だと前半にしかできない日常パートをドラマだと入りと終わりにできるんでしょ?!?ドラマ化するべきだよ。映画をドラマ化するべきランキング、ゴールデンカムイの上にべびわるがある。
だらっと生きてるせいで支払いを忘れる2人ってめちゃくちゃだらしないし「ちゃんと生きろよ!」と思うような展開なんだけど、別に殺し屋という職業がなんら生活と乖離していないって描写でもあるし、何より彼女らの価値観が見てる側と離れてないよね!っていうのをずっと教えてくれてるシーンでもあるから好き。華麗に人を殺すし躊躇いなく手を出すけどお金は大事だし怒られたくないし仕事仲間がいなくなるのは嫌だし。ということをずっと、ずーーっと言ってくれてる。賭け事にハマったりするしそれで同居人と喧嘩もするけど笑い合った同業者を躊躇いなく殺せる。そういうプライドが彼女たちにはある
同業者
二人組の殺し屋×2の良さが全部ね、全部詰まってた。
全部詰まってたし過不足がなかった…!!!いろんなセリフや言動に仕事をしている重みと生活の軽さがあった。
二人組で人殺しをしてるっていうことは、相方に命を預けてるってことだしそうしてるうちに自分の命と相方の命の境目が曖昧になっていくし、実際死ぬ時はきっと2人一緒だしな…と思って今日も一緒にご飯を食べるし、それって一心同体だし…。えっ…そんな…べびわるってそうなんですか?ずっとそういう話をしてますか?
もしかしてべびわるって2人で一人前の殺し屋が「私たちって似てないね」って言いながら側から見たら揃って恐ろしい脅威である戦乙女の話とかしてますか?!?!!え?!!!?!!!!銀行の振り込みに失敗するのに?!!!?するからか…。
同業者で行くと死体処理の人たちもよかったよね。「つまり私たちが依頼すればいいんですよね?」はめちゃくちゃ熱かったし、あの人たちがお互いのために怒るのもお互いのために背中を押すのも信頼でよかった。よかった…よかったと同時に当然のことながら下請けの殺し屋二人組のことを誰も「生かして返そう」とかしてなくて、展開的に心躍ると同時に「死ぬんだなあの子達…」になった。
でもあんまりにさ、あんまりに良くてさ彼らのやり取りから何から全部がさ。べびわる3で当然のように隣に立つことを期待したりもしました。したよ。だっていい奴らすぎるんだよ。魅力的で敵というか相対しただけの同業者だったからさ。でも死にました。だからいい映画なんだと思います。
花束
花束を2回くらい引用するシーンのおかけで次の週は花束みたいな恋をしたをみます。