黄龍の村
マグさんと見た!本当に最高。一生ついてく。
グリーンインフェルノでミッドサマー
67分しかない映画のうち、ポスターと前半はかなりカニバリズム因習村だった。
悪趣味作品が好きなのでカニバリズム描写は何回か見たことあるけど、友達が鉄板で焼かれてご飯の上に乗せられてマヨをかけられたのは初めて見たかも。正直血みどろになって肉塊になっていくより嫌だった。ラブクラフトの「狂気の山脈にて」で先発隊だった同僚の死体の横に塩が置かれてるシーンが怖すぎてよく覚えてるんだけど「食べられている」より「食用により適した状態にされてる」の方が嫌なのかも知れない。だって美味しく食べようとしてるもんねマヨにしろ塩にしろ。野蛮さがない分嫌だよね。
あと愚かな大学生に余念がなかった。後半はバチバチのアクションをしなきゃいけない関係で開始5分で「どうやって死んでもおかしくないやつら」として確立されてたのすごい。スマホの画面のなかでやかましくて愚かで品がない集団を次々に描写されて胸焼けした。しかもこの描写とかここから先の彼らに関して、誇張はもちろんあるけどそれより「いるよな〜関わりたくないけどこういうのshort動画とかで流れてくるよな〜」のラインだった。
人間関係とかもかなり質感があって、イケてる男の子以外には返事をしない女性陣、男同士で見下しが発生してる距離感、ノリで因習村の片鱗を誤魔化すしかない力無さとかが良かった。このあとこの人間関係を引きずって見捨てあったりとか発生するってかなり信じていた。実際はそんなことは一切ないんですが…。
こういう大学生たちの人間関係とか村人側の「これ、村の決まりだから☺️」みたいな強い要素を全捨てで展開する後半がとにかく良かったからこそ、前半のパートの「いやこういう映画で行くけど??」の顔が最高だった。主演は後半で戦った彼らなのはもちろんだけど、前半で散っていった彼らもめちゃくちゃよかった。かなり彼らが主人公だと思ってた。
最高〜!!!!!!
後半から本気を出す映画なの本当に知らなかったからこの映画が「始まった」とき、マグさんと2人で大はしゃぎした。
焚き火の前で4人が座ってるショット、どうにか手に入れれないかな〜?!?あそこカッコ良すぎる。クリアファイルを出してほしい。ポストカードとかアクリルスタンドとかでもいい。
そもそも「べいびーわるきゅーれの監督の作品」として見始めたのであの泥臭くてキレキレでローテンションなアクションを期待してはいたんだけどこんなに最高な形でお出しされると思わなかったから本当に嬉しかった。日常パートより地に足ついた会話してるアクションパートのこと、愛してるのに二度とよその作品で見れない要素だったから本当にうれしい。一生ついてく。べいびーわるきゅーれの新作とドラマ版楽しみにしてます。本当に楽しみ。
後半が始まってからのテンションが低いのに殺意はめちゃくちゃあって、痛めつけるのも自分たちのためにやるけど全滅っていう結果を大前提としてやってく殺戮パート本当にずっと楽しかった。キレキレのアクションをした後に呆気なく銃で殺したりとかしてるドライさとかそもそもカッコ良すぎる戦闘シーンとかずっとめろめろしてた。「1対2のキャットファイトまでやってくれるんですか?!?」とかそういうことばかり言ってた。完全に日頃の行いが良いからもたらされたご褒美として後半の30分見てたと思う。
本当にずっと楽しかった。見たいのがお出しされて好きなパートまで後半で始まったから楽しい67分だった。スマホの画面で始まって愚か大学生で始まった映画がやりきった人たちの楽しい飲み会で終わったのも、なんか助手になってるラスボスの日常パートで終わったのもめちゃくちゃよかった。無限に続編作ってほしい。