怖い先輩の子供の性別当てミスって死亡
キレさせたら「死」しか待ってない怖い先輩シゲさんに久しぶりに会ったら、なんか赤ちゃん抱えてて。
俺「シゲさん!?おっ、お久しぶりです!」
シゲ「おう。久しぶりだな、かんそう」
俺「えっっ!?お子さん生まれたんすか!?おめでとうございまっっっす!」
シゲ「おう。今5ヶ月よ。かわいいだろ?」
俺「なんすかああああ!早く言ってくださいよおおお!」
シゲ「いやわりぃわりぃ、バタバタしててよ」
俺「ぜひお祝いとか送らせてくださいよぉおおお!」
シゲ「マジ?悪ぃな気ぃ使わせて」
俺「当たり前じゃないっすかああああ!」
子供「キャッキャ!」
俺「こんにちは!かわいいね!」
ん…?
これ…どっちだ…?
男…?女…?絶妙に分かりにくい顔をしている…なにひとつ情報が読み取れない…
シゲさんは「男」「女」と言うことすら難しい時代にめちゃくちゃ「男とは」「女とは」と語ることが大好きなミスター時代錯誤。
そんなシゲさんの子供の性別を間違えるのだけはあっちゃならねぇ。そして「男の子か女の子どっちですか?」なんて質問は絶対にできねぇ。仮にこの子供が「女」だった場合、ほんの少しでも俺が「男だと思っている」と悟られたら
「は?テメェ俺の子供が男顔だって言いてぇのか?殺すぞ」
とブチギレられ、ボコり確定だろう…
逆に「言われて悪い気はしないだろう」という浅はかな考えで「女の子ですか?」と聞くのもできねぇ。
さっきも言ったとおりシゲさんはミスター時代錯誤。「男らしさ」を誰よりも重んじる男…
「女の子ですか?」と聞き、仮にこの子供が「男」だった場合、「女の子みたいにかわいくて間違えたんですよ!」などという言い訳はシゲさんには通用しない。有無を言わさず
「は?テメェ俺の子供が女みたいだって言いてぇのか?殺すぞ」
とブチギレられ、ボコり確定だろう…
そう、俺に残された道は「性別を聞かずどうにかして性別を当てる」以外にないのだ。
俺「あっ、お名前とか聞いてもいいですか?」
シゲ「ああ、名前言ってなかったっけ?『ひなた』っつーんだよ」
どっちだよ
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