もしも大谷翔平が進研ゼミの出身者だったら
オレ、大谷ショウヘイ!高校2年生! 部活も勉強もバッチリで充実した生活を送ってます!
…と、言いたいところだけど…
担任「それじゃあこの前の中間テストを返すぞ〜〜〜」
生徒たち「えぇ〜〜〜〜!!!!」
ザワザワザワ……
担任「静かに!今回の平均点は73点だ。これより低い者はしっかりと自分の生活を見つめ直すように!それじゃあ…阿部!」
…
担任「大谷!」
…
ショウヘイ「な…73点?平均…」
担任「ショウヘイ…この前より10点も低いじゃないか…どうした?」
ショウヘイ「先生…いや、部活が忙しくて…」
担任「まったく…そんななか、水原!水原イッペイ!98点!学年トップだ!」
オォ〜〜〜〜〜!!
イッペイ「いやぁ、通ってる塾がいいだけですよ」
担任「でも水原は野球部とうまく両立してよくやってるな。みんなよく聞いてくれ!部活もいいが、この時期の勉強はとても大事だ。これからどんどん差がついてくる、肝に命じるように!」
ショウヘイ「はぁ…」
家に帰っても母さんが…
母「73点ってアンタ…野球もいいけどそんなんじゃどこの大学もいけないわよ?」
ショウヘイ「母さん、だって大会前で…」
母「ショウヘイ、次テストの点数悪かったら、部活辞めて塾行ってもらうからね」
ショウヘイ「そ、そんな…」
そのせいで部活でも…
部員「おい!ショウヘイ!ピッチャーフライ行ったぞ!」
ショウヘイ「えっ?うわっ!」
ドテッ!
ショウヘイ「イテテテ……」
監督「…ショウヘイ。最近たるんでるんじゃないのか?もう大会前だっていうのにそんなことじゃ同じポジション争いのイッペイには絶対勝てないぞ」
ショウヘイ「か、監督…そんな…」
そんな帰り道…
トボトボ…(はぁ…なにやってんだろオレ…)
マミコ「な〜〜〜に落ち込んでるのよ」
こいつは幼なじみのマミコ。マミコとは家が隣同士で互いの両親も仲が良い。幼稚園児のころは「結婚の約束」なんてヤツもした記憶があるが、大人になるにつれ互いの気持ちに素直になれずにいる。
ショウヘイ「マ、マミコ、なんだよ、マミコには関係ねーだろ。毎回学年でもトップクラスの成績でバスケットボール部エースのお前にはさ」
マミコ「そういう強情なとこ、昔からな〜〜〜んにも変わってないんだから、ふふふ笑」
ショウヘイ「なっ…なにがおかしいんだよ」
マミコ「…ねぇ、ショウヘイ『進研ゼミ』って知ってる?」
ショウヘイ「えっ?し、進研ゼミ?それってよくある怪しいやつだろ?いいよ、オレ前に似たようなのやって失敗したことあるんだよ」
マミコ「私も最初はそう思ってたけどゼミは違うの。ほらこのタブレット見て。こうやってゲームをするような感じで問題が解けるんだよ」
ショウヘイ「へぇ〜〜、こんな楽しみながら勉強できるのか…」
マミコ「しかも1日たった15分の勉強でいいんだよ!これならなまけ者のショウヘイでも続けられるでしょ?これ貸してあげるからちょっと試してみなよ」
ショウヘイ「そうかな…って誰がなまけ者だよ!」
マミコ「ふふふ笑。それじゃガンバ☆」
(進研ゼミか…)
ショウヘイ「母さん、オレ進研ゼミやりたいんだ!」
母「進研ゼミって、あんた前にも似たようなの…」
ショウヘイ「ゼミは違うんだ!ほらこうやってスマホやタブレットを使って勉強するからなまけ者のオレでも続けられそうな気がするんだよ!」
母「…そこまで言うならわかったわ、でも今度の期末テストで成績下がったら塾も考えるからね」
ショウヘイ「ありがとう母さん!」
後日、家に教材が…
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