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HUNTER×HUNTER No.402 『手紙』感想

未だに詳細不明の硬貨で王様気取ってるチョウライ王子、涙ぐましすぎだろこの人…!何の根拠もないのに福をもたらすとか言える自信はある意味清々しい。まあでもコベントバが拾った硬貨は1→10に時間経過で変化してたし、本人が所持しても無意味って読みは当たってるのかなあ。

ツベッパ王子の霊獣の能力は〝共同研究者(パートナー)〟が必要な共存型。これはクラピカと相互協力契約を結びそれを王子本人が確認したことで条件(の一部)を達成→霊獣が出現した、ってことなのかな。クラピカが任意で協力してくれるかどうかは…実際に作る薬品の効果次第?

バルサミルコが靴に仕込んだ細菌兵器、また急に科学的な代物出してきたな…!まあ最強格のメルエムは貧者の薔薇で死んだので世界観的には一貫してますが。大雑把にいえばこれは薔薇の規模縮小版。しかし感染だの何だの、コロナ全盛の頃だったら掲載止められてたかもしれんな…

晩餐会バックれたツェリは相変わらず念修得にご執心。その指導役のサルコフは〝絶〟が生まれつき使えたとのことでえ、じゃあ彼も詛贄者なの?前回念を覚醒させた新生児は纏と絶が使用可能と語られましたし。もしツェリがビヨンドの実子だとしたら異母兄弟ってことになるのか。

このカウントは絶ろうとして(=目を瞑って)から実際に絶るまでにかかる時間を縮める修行でしょう。〝刹那の10秒〟は目を瞑った状態で完全に絶ったとき視えるので、映像が視えた瞬間10秒を待たず目を開けばタイマーとのラグは刹那+予知映像が視えた一瞬の時間だけで済みますし。

つまりツェリは〝刹那の10秒〟が視えるかどうかで今自分が完全に絶れたかを判断してる…と思われますが、そうなるとサルコフに守護霊獣が視えないのは何故でしょうね?一瞬とはいえ予知映像を視てる以上能力使用の意志が出現の条件ではないでしょうし。単にテータとの技量差?

カチョウ(霊獣)はフウゲツの背中に謎の痕を発見。虫刺されと言うと彼女についてた第1王子私設兵のウショウヒの虫射球を思い出しますが、下層への空間移動で強制解除されたらしいし多分違うよなあ…そも彼に殺されたサレサレは心身衰弱じゃなく単なる窒息死っぽかったですし。

カチョウは注射器→麻薬の連想でルズールスを犯人と推定。「罠を張る」という守護霊獣の能力もセンリツの推測と一致します。ただその場合フウゲツの欲望って具体的になに…?例の写真みたいにカチョウと一緒に登山する幻覚を見せられたとか?姉(本物)の死を実は察していたと。

ルズールス本人は無自覚なのに明確に殺すつもりのカチョウ陣営、覚悟決まっとる…!まあヤク捌いてる893のケツモチなんて躊躇う理由ありませんが、ただバショウとの会話を聞く限り本人はヤク中の更生に力入れたいみたいなんですよね。その機会を得る前に死ぬのが惜しくはある。

今回のサブタイは「手紙」。な、なんか皆思ったよりあっさり室内に入れてくれるんだな…入室が条件までは読めなくても手紙の方に何か念が施されてるとか警戒しそうなもんですが。家宅捜査云々言ってたし渡される様子が描かれてない第2・3・4王子も実際は受け取ったのかな。

センリツガチ恋勢なのに心音に変化ないカイザルさんは結局どう解釈すればいいのか…やはり念で自分自身の体を操作してるパターン?それとも念とは無関係に自分の体を律する技術を持った人なのか。いずれにせよセンリツへの恋心自体は本物って救いのあるオチであってほしいぜ…

フウゲツと司法局・トッコー、出動──!!まずは1001号室へ。ここで手紙受け取る際のベンジャミンが普通に兄らしく応対してたのが地味に意外でしたね。そりゃ表面上はそう振舞うだろって感じですが、廊下で脳内で殺す殺す繰り返してた序盤からは想像つかない理性的な兄らしさ。

フウゲツに憑いてた低級邪霊、鬱陶しかったのにベンジャミンの守護霊獣にあっさり祓われてると憐れみすごいな…wていうか王子本人は霊獣視えてないのに急に祓われたことに疑問持たないのすごい自信だな。自分の守護霊獣ならこの程度の邪霊祓えるし祓うのは自然と納得したと。

ベンジャミンが戒厳令の執行を目論んでるのは元々カイザルさんが想定してたこと。今回王子本人が不必要にその単語を口にしたことで執行を意識してると推察したと。王子はバルサミルコに直情的と評される程なので、そのバルサミルコの不在時なら動揺を見せるのは確かに納得。

カイザルさんによれば手紙は「平静を装いながら思案する」必要のあるもので、さらにセンリツの台詞からベンジャミンには「秘密」があるらしいので、やはりその秘密に関する内容なのかな。とはいえただでさえ戦力不足なのに第1王子の敵意煽るような手紙書くか?と思いますが。

ルズールスにも室内で直接手渡し成功。彼への手紙にツェリの残虐趣味が書かれてたってことは、逆にツェリへの手紙には本人の読み通りルズールスのヤク製造のことが書かれてたのかな。しかしこれだけの情報を持ってる司法局、思ったより情報収集力すごかったな…正直ナメてた。

手紙の内容に違和感覚えるルズールス、思ったより勘がいい。あと「均衡(バランス)」を重視してるのはカキンマフィアのケツモチらしい思考ですね。様子見の姿勢を「見(ケン)」と表現してるのはヒンリギさんとの共闘時のノブナガを思い出しますが、さすがにこちらは無関係か。

季語ならぬ祈語(きご)で低級邪霊を祓えるバショウの俳句、便利すぎるだろ!初登場から25年も経ってすげえ効果が明かされたな…!今まで出てきた俳句の効果は全部炎が発生するものばかりだっただけに衝撃。いや炎は光源でもあるしそういう意味では「光」も炎の一部と言えるか…?

ハルケンブルグが倒れたのは部下全員が倒れたのを見て気絶したのと同じ現象でしょうか。例のオーラの矢は王子本人でなく部下が意識失うのがその代償なので、少なくとも能力の使用だけが原因ではないと思われる。とはいえ鳴動は起きてるので能力自体はやはり関係してるのか…?

気を失ってた第9王子には手紙を渡せず──…その文面には王子の「出生の真実」とやらが書かれてるらしいですが、要するにハルケンブルグがビヨンドの実子なんですかね?色んな意味で似てなくね?としか思えませんが…でもツェリみたいなクズがネテロの孫よりは全然いいか。

「これを第9王子ならば必ず活かしてくれる!」ってのは継承戦自体を中止させる方向にって意味?継承戦ゆさぶる程の情報も書かれてるらしいですし。ただ今のハルケンブルグは継承戦勝ち抜く覚悟もう決めちゃってるんですよね…今の彼にカチョウの手紙がどの程度効果あるのか。

【作者コメント】
「現在は椅子に座り執筆可能なところまでは腰は回復しており少しずつ進めています<義博>」
冨樫先生、二年前はクッション枕にして寝そべらないと漫画描けないって仰ってたもんな…

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