HUNTER×HUNTER No.405 『芝居』感想
ヒソカinV²エリア。トランプに興じるヒソカ、色気ある~!殺伐とした継承戦が続いてた中で思ったよりサラっと出てきたな…!ていうかここ最近のハンタでこういう扉絵がある事自体珍しくない?ヒソカのためだけに一枚絵用意してる辺り冨樫先生のお気に入りっぷり伝わってくる。
ヒソカがしてるトランプは「スクエアエックス」。へ~そんなんあるんやと思ってggったらこれ架空のゲームじゃねえか!一瞬実在のゲームかと思って騙されましたよ!その名前の由来はやはり有名な「スクウェア・エニックス・ホールディングス」?冨樫先生ゲーム好きですし。
ヒソカの手元に残ったカードは最終的に全部で7枚。最初の普通のポーカーと同じ5枚の状態をSQ1として今回はそこに+2されたからSQ3ってわけか。で、今回はX=3だから賭け金に3乗した額GETと。代わりにフォールド不可能なのはスリルを求めるヒソカに相応しいリターンと縛りだ…
ヒソカの手札を合計した3+3+3+3+3+1+1=17は旅団に所属した人間の数でしょうか。初期メンバーの9名、ヨークシン編前に加入したヒソカシズクコルトピボノレノフの4名、ヨークシン後に加入のカルトイルミの2名、ヒソカの前の№4であるオモカゲとシズクの前の詳細不明の№8の2名。
「僕の心(アソコ)が反応しなかったのは相手が蟻だから♠」おwwまwwうぇwwこれまた絶対ネットで悪い読者で戦わなかった言い訳乙とか擦られるやつじゃないすかあ!蟻編は中盤以降人間より人間味ある蟻ばっかでしたが、もし戦ってそれを知ったら考え変わってたんだろうか。
しかしまあ、「異種間戦闘(アニマルプレイ)」にも「集団戦闘(パーティプレイ)」にも興奮しないのはこれまでのヒソカの行動原理とそんなに矛盾しないっすね。だからこそクロロと一対一で「壊(愛)し合」えると思ったら裏でなんかコソコソ協力プレイやっててブチギレたわけで。
しかしダンスしてるヒソカのイメージ図、人形の如く壊れていく相手の姿で少しサラサを思い出しちゃったな…サラサを殺した連中もこんな風に解体したんだろうし。そう意識すると二つ縛りの髪型も少しサラサっぽく見えてきました、ってのはクロロの地雷踏みまくった解釈ですが!
ヒソカの言う「一人喜悦り(マスベ)」は一対一で戦う気がないクロロ含む旅団に対する狩りのこと?オ〇ニーをこういう言葉で表現してるの初めて見たな…wまあレオリオも選挙編で言わなくていいのにズリセンがどうこう言ってたし、本作でこういう単語が出る事自体は違和感ない。
ヒソカはヒソカがポーカーするのを見たぞ!と言わんばかりに本物を目撃してた偽ヒソカの正体はなんとボノレノフ…!No.377でヒソカ探し始めた直後にクロロに〝変容(メタモルフォーゼ)〟を活かす策を要求してましたが、すでに変身済みだったのね…!およそ6年半越しの伏線回収。
周&射&旅団vsヒソカの戦争を避けるためのマフィア側からの接触は見事クロロの読み通り。このときのボノレノフ、絶対ヒンリギさんの「俺は旅団(クモ)派だ」って答えに気を良くしてたんだろうな…w「推しは?」も内心自分の名前を期待して訊いてみたと思うと無限に2828する。
で、「本物のヒソカの方はいずれかの王子に接触し~」は誰!?殺人ピエロをVIP待遇で船に乗せてくれる王族、マジでだれ!?安直な発想ですがタイソン王子とかでしょうか、イケメン好きだし。もしくは旅団の元№”4”と第”4”王子という同じナンバー繋がりでツェリードニヒとか…?
ボノレノフが次に変身したのは梟のおっさーん!すげえ懐かしい顔出てきて笑っちゃったよ!旅団vs陰獣のときボノレノフはいなかったので、彼が梟と対面したのはその後フェイタンが拷問してる最中もしくはその前だったのかな。じゃないと対話という変身の条件を満たせませんし。
気になるのは梟に変身してられる時間。対面時間とほぼ同じとのことですが、仮にシャルが帰ってきたとき以外ずっと拷問の場にいたとしても長くて精々半日くらい?でもゼノ&シルバ戦でクロロが梟の能力を使ってた以上、拷問以降にも「対面」可能な時間はあったことになるのか。
回想、ザクロ&リンチに遭遇したボノレノフ。あの台詞が「(僕の質問が彼女に)聞こえてないのかな…?」じゃなくて「(俺の心の声が点滴男に)聞こえてないのかな…?」ってガチの疑問だったの、流石に面白すぎるだろ!ゴゴゴとか擬音出しながら内心焦ってたボノ、おもしれー男…!
その後はザクロを気絶→ザクロに変身してリンチに偽ヒソカだとバレたか確認してから殺害。動揺してても咄嗟に自分の能力を活かした立ち回りができるボノレノフ、ハンタキャラらしい頭の回転の早さ。正体バレたか訊くだけなら時間かからないので対面時間が短くても無問題です。
リンチに変身してザクロ(本物)を起こしたのはNo.393で描かれたシーン。ザクロに「何観たい?」と尋ねて劇場へ行くのを示唆したのが上手いです、リンチの姿で劇場へ行ったと嘘つくより誘導してる感が薄い。そしてザクロと別れた後ヒソカの姿で劇場でマフィアの接触を待ったと。
マフィアがリンチ(本物)の死体見つけたら誰を疑うか?問題は…正直微妙ですね。感覚としては最有力容疑者はエイ=イだけどヒソカも候補から外せない、辺りでしょうか。マフィア視点だとヒソカ(本物)がエイ=イを殺す動機ないですが、動向が読めない存在としても意識してますし。
クロロはシャルとコルトピの死で傷心中なのを察されてるのを察して平静を装ってる、いや言うほど平静装ってたか…?マチと話したときや全体会議のとき欝々とした殺意溢れまくってたよね?ヨークシンでウボォーが殺されたときと明らかに態度違うしフォローとしては苦しくね…?
クロロがこの船で求める「お宝」はヒソカを確実に殺せる念能力。天空闘技場では肉体を完全に停止させても死後残る念で蘇生されたので、求めるのはそれすら防げる能力でしょうか。とすると肉体と人格を同時に殺せる能力…?1層で王子や私設兵の能力を奪う展開もあり得るのか?
ヒソカを「確実に」殺す前に皆止めたがってる、要はクロロはヒソカを殺すためにかなりデカい代償を払う覚悟ってこと…?例えば命、とか…?№9が欠番のままなのも気になります、もしかしてクロロには自分が死んだ後の№0&№9候補がいる?それとも単にパクノダが特別ってだけ?
意味深にその死が報道されてるリスノース氏はサラサ惨殺した犯人?顔がモブ臭いんで分かりづらいですが鼻の左の疣と唇の下の黒子が一致してる。じゃあボノレノフの台詞は復讐は達成済みだから悪人の「芝居」は止めようって意味?№9が欠番なのもこれ以上活動続ける気ないから?
場面移って旅団三銃士inシャア=アの事務所。現在のエイ=イの実態はカキンマフィアとは全くの別物、読者目線だと正直今さら感強すぎますが、シャア=ア視点だと「イカレた新組長とそれになぜか従う組員たち」って認識だったんだっけ…?それが実際は全員イカレた殺人者だったと。
皆殺しが目的ならさらにそれを念能力習得の手段にすれば一石二鳥、それはそう。しかしそんなゲーム感覚のエグい策に思い至るのはそらドン引きですわ…実際当たってるからタチ悪い。ここで全面協力を約束したのは異常者の相手は異常者に任せた方がいいと判断したからなのかな。
若頭のオウさんはどうやらモレナと通じてるようで…しかし均衡重視の思考で旅団を危険視してたのに彼女と通じてるのはどういう関係なんだろう。彼の言う「ジョーカー」も気になるところです、奥の手のよくある比喩ですがヒソカがポーカーに興じてた冒頭と対応させてるよなあ…
場面移ってエイ=イ一家。No.394ではLv.36だったドッグマン、一気にLv.62まで上がっとる!一方ソドムは第4王子私設兵を引き込む任務を引き受けてましたが、そちらはもう完了したんでしょうか。それともこれからドグと行うのが第4王子私設兵を引きこむ作戦ってこと?
第9王子の葬列に乗した策はドグが念未収得の人間を発見→ソドムが拉致という順序。拉致つっても大勢がいる葬列で行う訳だから、傍目には違和感ないように操作して連れて行くのがソドムの能力なのかな。そんな強引に連れてきた相手との交渉、恐らくNOって結果になりそ~…!
宅建業のデモンをinして打倒ヒンリギに燃えるリベンジ三銃士はいかにもダメそ~!一応モレナに念での対策の立て方についてアドバイスされてたけど本当に活かされるんでしょうか。ヒンリギさんはノブナガとの共闘で好きになれただけにこんなチンピラ共に負けてほしくね~…!
場面戻って扉の奥に進む旅団三銃士──…盗賊としてグロい場面を見てきたであろう彼らでも最後ややヒイてる辺り、扉の先にあったのはただグロいとかでなくもっと奇怪さのある光景でしょうか。上層と行き来するための通路ってことは何かそのために必要なシステム?
【作者コメント】
「SMAPに名前呼ばれたくて定期的に古畑任三郎を見る。正確には仕事中聴く。<義博>」
そういやSMAPが犯人の回の被害者の名前が「富樫明男」でしたね。じゃあ『容疑者Xの献身』もたまには見てそう。
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