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いまさら「自分の意見で生きていこう」byちきりんさんを読んだ感想

会計士として役員に就任すると、取締役会であるとか監査役会であるとか、何らかの会議体で有識者として意見を求められる機会が多い。その時に参考になるかなと思って改めて読み返してみた。で、感想。

長らく監査人として会計士をやっていると、いきなり賛否を述べるリスクが大きすぎるため、何となく賢そうだけど議論に重大な影響がない発言をして場をつなぐ、みたいなことをやってしまうことがある。まさにやっていたのは「ネガティブな反応」「質問」である。
「意見」と「反応」は異なる。賛成か反対かを明示しない表現はポジションをとっていないのですべて「反応」でしかない。

正解がある問かない問か→正解があるなら調べたら回答がある。
正解がない場合は様々な「意見」があることを認識したうえで、自分の立ち位置がどの意見に近いかを把握することができる。役員会では既に賛成「意見」(まれに反対意見)が提示されていることが多いが、賛成反対の論拠を述べる必要があるところを、「反応」「質問」の応酬をしてしまっていることはないか?自省する。

わからないことがありすぎて、「反応」や「質問」しかしていないかもしれない。が。わからないならわからないなりに何か反応するだけでも黙ってるよりはマシかな。おじさん役員(!)よりは、比較的若手の女性社外役員キャラのほうがみなさん寛容にお話を聞いてくださっている(ように思いこんで)と頑張って発言する。
もちろん、会社のビジネスについて、一通りの会計、ファイナンス、コーポレートガバナンス、会社法、監査等の知識はあるうえで、また、事前に議案を読みこんでのことです。念のため。

いくつかの役員就任面接で、「取締役会では積極的にご発言いただくことを期待しています」と言われたことがある。「社外の方の素朴な疑問がヒントになることが多いんです」という会社もあった。実際に参加していないから何とも言えないけど、また、余計なお世話だろうけど、「質問」「反応」の応酬ではなく、「意見」の交換で盛り上がっていてほしいなあと思っている。

ご参考までに この本です↓


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