10月の新潟開催初日2Rを馬群マスターで振り返ってみた
雑談
今回は斬新な企画です。この10月の新潟開催は過去8年1Rが障害未勝利、2Rがダート1800メートルで開幕しています。とはいえ一昨年は3歳以上1勝クラスで残り7回は2歳未勝利だったのでこれは何か傾向があるのでは?と思い振り返ってみました。なので選んだレースは省略して早速振り返ってみようと思います。
2015年
この年は2週4日の開催でした。それ以外だと開催4日目の新馬戦でワンスインナムーンが勝ったぐらいしか目立つ物はなかった開催でした。その初日2Rの2歳未勝利を勝ったのはコパノビジンです。ここと2年後に500万下を勝ち昇級後は勝てず2018年に大井へ移籍し2勝して引退してます。その後ダノンレジェンドとの仔が今年デビューして3戦未勝利です。レースは縦長→縦長の早仕掛けレースで道中3番手から追走で直線抜け出すという競馬でした。2.3着も逃げた馬と2番手の馬だったので典型的な早仕掛けレースでした。
2016年
この年は3週6日開催です。この年からルミエールオータムダッシュが施行されてます。初日5Rの2歳未勝利でディアドラが勝ち上がってます。その日の2Rを勝ったのはリトルプリンスです。ご存知の方はなかなか通ですよ。このレースを勝った後は5戦2桁着順を続け大井に移籍し2勝しましたがその後レース中に故障し残念な事になりました。レースは縦長→三角の漁夫の利レースで3列目から脚を伸ばしてゴール前150メートル辺りで抜け出し快勝でした。ものすごく上がりがかかったレース(39.6秒)でもありました。
2017年
この年も前年と似た開催でした。初日11R魚沼特別をルックトゥワイスが勝ってます。1開催探せば1頭ぐらいは後の出世馬がいますね。で初日2Rの勝ち馬はロージズキングでした。この馬は昇級後500万下で2着が3回ありますが勝てずに24戦1勝で引退しました。レースは横長→横長の待機レースで1列目並走してたロージスキングがそのまま押し切るというレースでした。レースラップですがラスト3Fは加速ラップだったのでこのレースの勝ち方だけを見ると強かったと思います。
2018年
この年も同じく3週6日でした。3日目5R2歳未勝利でジャスティンが勝ち上がってます。では初日2Rを振り返ります。勝ったのはノーヴァレンダです。このあともちのき賞、全日本2歳優駿と連勝しJpn1ウイナーになりました。その後は地方交流重賞で3着が2度ありましたが、川崎競馬に移籍しダイオライト記念を勝つなどの活躍をして引退しました。その未勝利戦は縦長→縦長の早仕掛けレースで3頭並んだ1列目の中から抜け出し突き放しての快勝でした。ただ、これだけを見て結果を知ってるからハードルが上がってるとはいえそこまで活躍する馬になるとは想像できませんでした。
2019年
この年は変則開催で毎日王冠などが行われた週が1週目、1週空けて菊花賞の週から2週開催の計6日間の開催でした。この開催は特に活躍馬はいませんでしたが、藤田菜七子騎手が女性騎手として初の開催リーディングを獲得しました。年間でも新潟リーディングを獲得しました。で、初日2Rを勝ったのはショウナンマリオでした。この馬はこの後1勝クラス6戦目のわらび賞を勝ち2勝クラスは常に人気上位でしたが勝つのに2年かかり新潟ダート1800で3勝して今も現役で走ってます。レースは縦長→横長の先行レースで2列目の後ろにいたショウナンマリオが上がり37.6秒の脚で抜け出し従来のレコードを0.8秒更新する1.53.0で快勝しました。現在もこれがレコードです。
2020年
この年はカレンダーの並びの都合で毎日王冠からの3週6日開催でした。この年から新潟牝馬Sが施行されてます。この開催は2日目11R信越Sの勝ち馬ジャンダルムがその後スプリンターズSを勝ってるのが出世馬かと思います。初日2Rの勝ち馬はロードエクレールです。この馬は今週の土曜日京都競馬11R太秦Sに登録してるオープン馬なので説明もいらないかと思いますが、この未勝利勝ちの後は3戦で1勝クラスを突破、兵庫CS4着を経て2勝クラスを1戦で突破、3勝クラスも3戦で突破と順調にオープンに上がり3走続けて馬券内に入りましたがその後は低迷してます。レースはハイペースの縦長→縦長の早仕掛けレースで上がり40.1かかりましたが2番手を突き放しての逃げ切りでした。普通にこれは強かったと思います。
2021年
この年は東京と代替開催の阪神と同じ4週8日開催でした。この開催では3日目2R2歳未勝利勝ちのアーテルアストレアが先日のレディスプレリュードを勝ちました。また、4日目2R2歳未勝利ではウインマーベルが、5日目12R寺泊特別ではララクリスティーヌ、6日目11R新潟牝馬Sをマリアエレーナが勝ち後の重賞ウイナーとなってます。そして初日2Rはこの年だけ3歳以上1勝クラスが行われ、勝ったのはタマモパッションでした。この後この開催最終日12Rおけさ特別を勝ち3勝クラスを5戦して引退しました。レースは横長→横長の待機レースを2列目外から上がり最速で抜け出し6馬身差をつける圧勝でした。ちなみにこの次のおけさ特別も2列目の外から伸びて勝ちましたが縦長→横長の先行レースでした。
2022年
去年ですが、今年と同じ秋華賞の週が1週目の3週6日開催でした。この開催では5日目9R萬代橋特別から4連勝でダイヤモンドSを勝ったミクソロジーが出た開催でした。初日2Rを勝ったのはサノノエスポでした。ここを勝ち昇級戦で3着があり1勝クラスを7戦目の前走で卒業しています。レースはハイペースの縦長→三角の漁夫の利レースでレース上がりが40.3でラスト1Fが14.0もかかるバテ合いレースを2列目から抜け出して勝ちました。
あとがき
これは傾向を見るためにやりましたが、基本的にハイペースのバテ合いになる傾向があります。馬群としては縦長→縦長の早仕掛けレースになる割合が多かったので今年も同じような組み立てでいいのではと思います。