【開催レポート】シェアねん「シェアサービス営業戦略事例×シェアリングエコノミー最新動向」を実施しました！
こんにちは！シェアリングエコノミー協会の関西支部です。
2025年1月28日にakippa株式会社 OSAKA OFFICEにて、「シェアサービス営業戦略事例×シェアリングエコノミー最新動向」と題して、イベントを開催しました。
今回は、2部制で実施した当日の内容を一部レポートでお伝えします！
第1部：シェアサービスの法人営業戦略
登壇者
〇akippa株式会社 執行役員CPDO 柿本 雅淳氏
〇akippa株式会社 Area Development Groupマネージャー 佐藤 宗司氏
〇一般社団法人シェアリングエコノミー協会 理事 / 関西支部長、akippa株式会社 創業者兼代表取締役社長CEO 金谷 元気氏（モデレーター）
第1部は、駐車場シェアリングサービス「アキッパ」を運営するakippa株式会社の第一線で活躍する方々から、シェアサービスの法人営業戦略・アプローチ方法について、創業期から現在に至るまでの、実践的な事業戦略についてお話しいただきました。
まず印象的だったのは、創業当初の市場開拓の方法です。ドミナント戦略で大阪環状線の内側をターゲットに定め、自転車や徒歩で駐車場を探すという地道な活動からスタート。当初は、「とにかく事例を作ることが重要」という考えのもと、個人宅を1軒1軒訪問し、空き駐車場の活用を提案していたそうです。
その後に行ったエンタープライズ営業について、大手企業へのアプローチでは、決裁者の特定だけでなく、その決裁に影響力を持つ人物の特定が重要だと指摘されました。さらに、担当者個人の評価制度まで踏み込んで確認し、導入によって自身の成果につながることを実感してもらえるような提案を心がけていたとのこと。実際に、この戦略により導入後に昇進を果たした担当者もいたという具体的な事例も共有いただきました。
また、営業手法の大きな転換点として、ビジョンセリングの導入が挙げられました。当初は「導入するとこんなメリットがあります」という機能説明中心のプロダクト営業でしたが、次第に「御社の業界はこういう方向に進むのではないか」「そこでこういったテクノロジー活用が考えられる」といった、より本質的な対話を重視する方向へ転換。これにより、1か所だけの導入にとどまっていた取引が、企業全体での活用に発展するケースが増えたという実績もお話しいただきました。
第2部：シェアリングエコノミー市場動向と2025年の展望
登壇者
〇一般社団法人シェアリングエコノミー協会 代表理事 石山アンジュ氏
第2部では、シェアリングエコノミー協会 代表理事の石山アンジュより、最新のシェアリングエコノミー市場動向と、2025年注目すべきポイントをお伝えしました。
まずは、業界を取り巻く最新のトレンドと政策動向について、この2年で大きな転換期を迎えているライドシェアを例に挙げました。かつては難しかった規制緩和がついに実現し、タクシー事業の管理下で、自家用車やドライバーを活用できる「日本版ライドシェア」が始動しました。また、過疎地域では自治体主導の「公共ライドシェア」も登場し、地域交通の新たな選択肢として注目を集めていると話しました。
資源循環型経済とシェアリングエコノミーの観点からは、石山自身が「全身シェアリング」を実践し、エアークローゼットの服、ラクサスのブランドバッグ、アイカサの傘を身につけて首相官邸を訪問したエピソードを紹介しました。
参加者から注目を集めていたのは、防災分野での新たな可能性です。防災庁の設立が検討される中、シェアリングエコノミーによる新しい災害支援の事例が紹介されました。従来の支援団体による一方向の支援だけでなく、個人間でデジタル上の情報をシェアし、「うちなら2人まで受け入れ可能」「このルートなら送迎できます」といった、細かな支援のマッチングが可能になると言及しました。
今後は自治体とのさらなる連携を通じて、官民連携による新たな公共サービスの創出や、持続可能な地域づくりへの期待も高まっていくと予想されています。
本イベントを通じて、シェアリングエコノミーを活用した地域課題解決への期待の高さが伺えるとともに、シェアリングエコノミーが単なるビジネスモデルを超えて、社会インフラとして進化している姿が明確になりました。
特に、地域課題の解決や災害対応、環境保護など、社会的な課題に対するソリューションとしての期待が高まっていることが印象的でした。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました！
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次回イベント案内
■3月5日に「スポーツ×シェアエコデー」を開催します！
関西と東海支部の合同企画として、元ガンバ大阪GK木村さんとのトークセッション、プロバスケットボールチームの京都ハンナリーズの試合観戦、駐車場シェアリングサービス体験など、シェアエコを体験できる1日になっています。ぜひご参加ください！
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■3月17日は、スペースシェアを語ります！
会員の友安製作所さまと共催し、大阪府八尾市のみせるばやおを会場に、地域活性化の新たな手法として注目を集める「スペースシェア」について語ります。地域活性化について施策の共有の場としても、ぜひご活用ください！
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