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菊田 浩 Kikuta Hiroshi
【展示楽器紹介】
今年の展示会は、製作年の異なる3台のヴァイオリンを展示いたします。
それぞれに特長のある楽器ですので、音色の違いを楽しんでいただけたら嬉しいです。
2011年製ヴァイオリン A.ストラディバリ 1705年モデル
あえて硬めの木材を使用し、弾き応えのある強い音色のヴァイオリンを目指して製作しました。
製作当初は少し鳴りが渋い楽器でしたが、12年を経過して木材も乾燥し、
音量が増すとともに、音色にも深みが出てきました。
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2017年製ヴァイオリン A.ストラディバリ 1705年モデル
張りのある音色の楽器を目指し、10年以上乾燥、熟成させた木材を厳選しました。
裏板はボスニア産カエデの1枚板、表板には厳選したイタリア産のモミの木を使っています。
完成から6年経過して、さらに深い響きの音色に成長しました。
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2021年製ヴァイオリン A.ストラディバリ 1705年モデル
クレモナで3年に一度開催される「トリエンナーレ・コンクール」に出品した楽器です。
裏板はノーマルな2枚板ですが、表板は珍しく1枚板で製作、チェロ用の幅の広い木材を使用しました。
低音の迫力とともに、中高音に輝きのある音色で、コンクールでは入賞は逃しましたが、高い評価をいただきました。
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