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畑 亮一 Hata Ryouichi
【出展楽器紹介】
● 406㎜ビオラ
Andrea Guarneri「Conte Vitale1676」をモチーフに抑揚の強いアーチで作りました。
ネックはチェロタイプですが、左手との干渉を避けナット位置をオフセットしています。
ニスの色は少し重いイメージの赤茶色に。
少しダークな深く柔らかい音質を目指しました。
●425㎜ビオラ
以前作ったAndrea Guarneriをモチーフにしたパーソナルモデルを、今回少し引き延ばしまして製作しました。
大型ですが振動弦長は380㎜程度にし、弾きやすく作りました。ネックはチェロタイプにしつつも、演奏性とデザインを両立しました。
ニスは明るめで、ほんの少しだけ陰影を付けています。
外観は大柄ですが意外と鳴らし易く感じると思います。
● バイオリン クレモネーゼモデル
「クレモネーゼ」とは、イタリアの古都クレモナの市庁舎に展示してある、いにしえの名工A.Stradivariusが彼の黄金期の1715年に製作したバイオリンのニックネームです。
(有名な楽器にはニックネームが付けられることが多いです)
その古銘器の肩をお借りして、資料に従い、若干の寸法変更を加えながら板の膨らみや厚みなどの部分は出来る限り忠実に作りました。
結果、高いレベルでの「中庸」な楽器に仕上がったと今更ながら名工の凄さに驚いています。
● 小型チェロ
今まで何台か小型チェロを作ってきましたが、比較的小柄な演奏者の体格にフィットするサイズ感を模索するために今回参考にしたのがA.Stradivariusが1726年に製作したSaveuseというチェロです。
製作するにあたり、寸法的には各所工夫を施しましたが、そのために楽器としてのヴォリューム感を損なわないよう考慮しました。
様々な演奏家、先生に好評を頂いております。