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上沢式FAに思う~九州のホークスファンの方は本当にHappyなのだろうか
有原式FAに続いて上沢式FAという「ルールには抵触しないが限りなく義理人情を欠くルート」を使って、元ファイターズ、いや元マイナーリーガーの上沢投手がソフトバンクホークスに入団するという。
ここまでの詳しい経緯についてはスポーツニュースで報じられている通りなので書かないが、箇条書きすると
①米国メジャーで野球やりたい、と言い出す
②それが自由にかなうFA取得まではまだ2年残っている
③でも球団に直訴して「ポスティング方式」(球団がその選手を売りに出す)の移籍を認めてもらった
④マイナー契約しかとれずに、ファイターズに譲渡金は90万円ほどしか入らなかった(ちなみにオリックスの山本由伸の場合、ドジャースはオリックスに72億円支払った)
⑤アメリカへ渡ったものの実力不足、ケガなどでほとんど活躍できず1年で帰国
⑥再び挑戦するか、ファイターズに戻るか と思いきや、突然ソフトバンクホークスに入団
自分が今在籍しているチームを抜け出したい、と思っていた(あくまで推測ですが)選手が「アメリカメジャーリーグに挑戦するから」と宣言してチームを離れて1年間だけアメリカで過ごし、1年で帰国したらフリーの立場で意中の球団(高い給料をくれるチーム)に入団する。
これが今 上沢式FA と呼ばれて物議を醸しだしているのだ。
パリーグ中心に日本プロ野球を観ている私の感想。
ファイターズは新庄監督のもとで劇的にチームが変わった。上沢が留守にしていたこの1年間は、育成してきた若い選手の才能が一気に花開き、若手や新戦力がぐんと成長してペナントを争えるだけの魅力的なチームに生まれ変わった。
若い選手はみんな目がキラキラしてる(オリックスの若手選手はそういうのが最近欠けている印象を受ける)。
はっきり言って、上沢のことは「別にどうでもよくなってきてた」んじゃないのか。
それよか今回気になるのは、九州のホークスファンの皆様の心情だ。ホークスファンが強く望んだわけでもないのに、地元とは縁もゆかりもない選手が突然合流。
これでまたひとつ、筑後で汗水たらして必死で練習頑張っている2軍3軍4軍の若い選手たちの可能性が狭まってしまうのである。
NHK朝ドラの主人公の祖父はダイエーホ-クスの熱狂的ファンとして描かれている。あのおじいさん(マツケン)に「2024年のソフトバンクホークスはどうですか?心から応援したくなりますか?」と訊いてみたい。
私は山川選手が入団した際にホークスファンをやめたので、今更別にどうも思わないのであるが、今のソフトバンクホークスのチーム編成に満足されているのかどうか、福岡の野球ファンの方々に訊いてみたい気分だ。
ホークスファンやめました|NPO法人関西軽音楽振興会 代表理事 早田和正
十分すぎる年俸を与えているのに、甲斐選手や石川投手が出ていきたくなるチーム。育成ドラフト1位から入団辞退されるチーム。
なぜこういうことが起こるのか、フロントは真面目に考察しなければいけないだろう。
金を使えば使うほど、お金では買えない何かを失っているんだろうと思う。
今パリーグの6チームのうちで一番夢があって面白いのは西武ライオンズだ。
今シーズン、49勝91敗でブッチギリの最下位。
でも最下位が確定してからも武内、今井、隅田のピッチング姿が魅力的なのでCS放送でライオンズの試合は観てた。
若い野手の目がギラギラしていて「あ、これは来年一気に開花しそう!」っていう選手がゴロゴロ。
ペナントレース優勝が決定したあとの いわゆる消化試合だからニュースにもならなかったが、9月以降のライオンズの試合内容はとても良かったのです。
「最弱打線」とか「灼熱地獄球場」とか、マイナスのワードばかりのチームだけれど、西川、蛭間、長谷川、野村、瀧澤、岸 あたりの(ドングリーズなんて揶揄されてるが)可能性を秘めた選手がごろごろ。
新庄監督1年目のファーターズみたいな雰囲気なのだ。
監督やコーチも刷新されたことだし、キャンプから注目していこうと思う。