全国高校軽音フェスティバル開催
6月4日(日曜日)に大阪城音楽堂(大阪市中央区)で、第16回全国高等学校軽音フェスティバルが開催されました。
台風一過で晴天に恵まれまして、おかげさまで入場者は3200名(入退場自由ですので延べ人数)を記録しました。
関東からの出場高校は本当にご苦労さまでございました。
金曜日の大雨の影響で、交通がマヒした状況(新幹線が大混乱)になったため、土曜日の前日リハーサルに間に合わない高校がいくつかありました。
当日は天気予報通りの「晴れ」。
開演時の11時30分のころになると、快晴で日差しが強すぎて、客席での観覧は、これはこれで大変なんです。6月の紫外線をなめてはいけません。
大阪城音楽堂は客席後方が芝生になっていて、そこは木陰になりますのでまずはその場所から埋まっていく という逆転現象が起こりましたね。
野球で言うと、内野席は空席が目立つのに外野席は満員御礼みたいな。
イベントは3部制になっていて 登場する高校生バンドは全部で30バンド。
2時間(10バンド出演)やったら30分の休憩が入ります。
これを全部鑑賞するのは かなりの体力気力が必要です。
幸い、午後3時ごろからは雲も出てきて、だんだん過ごしやすくなってきました。金曜日の大雨のことを考えれば、ここは別世界か?
昨年とは違って 自由入退場ですから、ゲートは常に開放されています。 洋楽を演奏している高校があると、音に魅かれて外国人観光客が興味本位で入場してきます。
今回の大会のトリとして一番最後に演奏された曲は オアシスのWHATEVER(同志社香里高校)。
この時なんか、外国人観光客の方は一緒に歌ってくれたりして 良い反応でしたね。
大阪城公園という観光スポットで実施する意味合いはここにあります。
関西軽音楽振興会は 記念グッズ販売をお手伝いしました。私が外部指導顧問をしているA高校の部員がボランティアでブース販売を手伝ってくれました。
彼らにとっては文化祭の模擬店のノリで 楽しみながらやってくれたのでよかったです。
マフラータオルはほぼ完売しましたが、Tシャツはたくさんの売れ残りが出てしまいました。
まあ 商売やってるわけではないので全然OKなんです。
残ったTシャツは 販売作業を手伝ってくれた高校生にバイト代のかわりとしてプレゼントしました。
野球場のビールの売り子さんみたいに、場内客席を歩き回って記念グッズを販売する部員もいましたが、そういう子は外国人観光客から声をかけられたりして、いい経験ができたのではないでしょうか。
顧問や指導者の立場から言えば、こういうオープンな環境というのは、実はかなり気を遣います。
いつ誰と どんなトラブルが発生するか 予想がつきませんからね。
でも「高校生によるウッドストックフェスティバルを目指す」という理想を掲げたからには、クローズドな会場で「どこのバンドが一番でしょうか」というコンテストをするんじゃなくて、「誰でも自由に入ってこれるお祭り」には こだわりたいところなんです。
だって、キングヌーとミスチルとユーミンとメタリカの楽曲に対して、「点数付けてどれが最優秀か1つだけ決める」なんてことはピンボケ行為の極みですよね。
教育関係者は「多様性」という言葉が好き。
しかしその割には、高校生部活動の世界ではいまだに「決められた基準に向かって多数を競わせて、最後に1校だけが勝ち残る」という方式が主流です。
体育系ならそれはわかる(スポーツは勝敗がはっきりしてるから)けれど、文化系クラブはそれ一辺倒ではダメでしょ、と思うわけで。
「大阪城の全国大会は自由で楽しいぞ」という評判は、少しずつですが他府県にも浸透していってるようで、他府県からの応募バンドも増えてきています。
来年もやります。大阪城でROCKな高校生に、そしてROCKな指導者にお会いできることを楽しみにしております。
各部門の入賞高校はこちら
最優秀賞・特別賞|全国高等学校 軽音フェスティバル 2023 (esp.ac.jp)
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