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Web出願が軽音楽部にとって朗報な理由
大阪府立学校の外部部活動指導員の人材登録バンクがリニューアルされることになり、「ええコーチOSAKA」への再登録を要求されたのですが、<芸術・音楽ジャンル指導員>の分野に「軽音楽部」という項目が無くてビビった!
という件は、申し入れ後、無事に「軽音楽」の項目が追加されました。
消された軽音楽指導者|NPO法人関西軽音楽振興会 代表理事 早田和正
早速、「軽音楽部指導員、暇なんで曜日を問わずOK」という登録を済ませました。
これで人材バンクへの登録は完了したのですが、これだけで安心してはいけません。
現在私が外部指導顧問を務めている大阪府立A高校の管理職が、来年度(実際の勤務は5月以降)も継続して私を雇う意向があるのかどうか は今のところ全く確証はありません。
主顧問の教諭(子育て世代の男性)からは口頭で「ぜひ来年度も継続でお願いします。私からも管理職にプッシュしていますので」と言っていただいてはいるのですが、4月以降にならないと正式には決まらないので 一抹の不安は拭えません。
そんなわけで、8月17日の万博での演奏機会も結局、A高校は応募はしませんでした。万一、自分が顧問でなくなった場合、主顧問の先生に多大な負担をかけることになるのは明白だからです。
屋外ライブ演奏は命がけか?(2)|NPO法人関西軽音楽振興会 代表理事 早田和正
自分の外部指導顧問の契約は3月31日までです。
3月末には、大阪府高校スプリングフェスティバル、そして近畿選抜軽音楽フェスティバル という大きなイベントが控えていますので、それまでせいぜい頑張ろうと思っています。
それで、今は3月の部活動の練習計画を立てているのですが、ひとつ嬉しい知らせが入ってきました。
大阪府立高校入試選抜において、今回から、「願書受付と合格発表はWEBで行う」ことになったのです。
願書の受付は3日間なんですが、これまでは中学生本人か あるいは3学年の先生が受験する高校に願書を持参していました。
これが、PCでのやりとりで完結させる に変更されたのです。
現役の先生方にとって、入試業務は楽しい仕事ではありません。
軽微なミスも許されないですから 実際の業務はいちいち緊張を強いられますし、精神的なストレスが非常に大きいものです。
願書の受付業務だけでも15人くらいのチームを組んで、3日間受付と資料のPC入力、確認点検などを、在校生の学年末成績処理と並行してやらないといけません。
それが無くなるというだけでも大きな負担減となるのは確実です。
そしてこれはA高校軽音楽部にとっても朗報でした。
なぜかといいますと、例年、願書受付期間の3日間は「入学願書を持参してきた中学生と不要な接触をさせない」という理由で、A高校の在校生は校舎内立ち入りが禁止されてきたのです。
ということは、視聴覚室での部活動も当然できなくなるわけで、毎年、時間はたっぷりあるのに、部活動ができない(グラウンドや体育館で練習する運動クラブはOKなのに)という欲求不満状態に陥っていたのです。
主顧問の先生に訊いてみたところ、「今回からWEB願書方式になったので、校舎内立ち入り禁止は解除されます。よって軽音楽部も普通に活動してOKだそうです」
という回答を得ました。
これまで入試業務関連のことになると「願書受付から合格発表に至るまで、終始、厳格な管理下でミスのないように遂行せよ」という府教委からのお達しでしたので、「在校生は邪魔だから学校へ来るな!」という雰囲気でした。
10年以上前ですが、当時のH知事が「全ての府立高校は入試を2月と3月に2回やれ!中学生にとってチャンスを増やせる」と命令したときは、現場は本当に地獄でした。
ほぼまるまる2か月、在校生ほったらかしの入試業務期間が延々と続いて、大学入試の指導やクラブ活動は自校でできなくなってしまいました。
H知事は現在、コメンテーターとしてテレビで時々見かけますが、あの大失敗(3年で廃止になった)についてはすっかり忘れてしまっているようです。
今のY知事もいろいろトンデモない改革案を思い付きで出してくるけど、あのときのH知事の暴挙にくらべたら かわいいもんですよ。
遅ればせながら大阪府でもようやく動き出した入試業務の簡素化。
この流れは「教員にとっては在校生のケアこそ大事」という観点から歓迎すべきことです。
まあ、コロナ禍の時に一気にやっておくべきだったんですけどね。