神様の意地悪なのか?男子と女子の声域の違い
本日で秋の(秋という季節は存在したのか?という疑問はおいといて)A高校軽音楽部の活動は一段落です。
明日からは期末考査1週間前で部活動が禁止となるからです。
1年生部員(17名)は中間試験が終わった10月下旬から、全員が新しい担当パ-トに代わって、再びビギナーとして新バンドを結成しました。
これはA高校軽音楽部の決まり(私の指導方針)で、1年生のうちに2つの楽器を経験させます。
ほとんどの部員は春にバンド初心者として入部してきて、はじめてギターやベースに触れ、ドラムスティックを握ります。
地道に頑張って、せっかく9月の文化祭ではそれなりに演奏を披露できるようになったのに、わざわざ(ケンカしたわけでもないのに)そのバンドを解散させて、しかも新しい楽器に持ち替えることを強いるとはーー鬼かアンタは!と言われそうですが。
いやいや、これこそが、決して練習量が多いとは言えない普通の環境下にある軽音楽部である本校クラブが、大阪府軽音楽部連盟から「年度優秀クラブ賞」をもらえるようなレベルを維持できている秘訣のひとつではないか と自負しておるわけです。
この「パートチェンジ」に関しては、他校でも取り入れている高校が徐々に増えてきました。
これのプラス面の効果については次回書くとしましょう。
このまえの日曜日に某府立高校軽音楽部をお招きして、2校交流ライブを実施したわけですが、楽器を持ち替えた1年生バンドがわずか1ヶ月で1曲ライブ演奏できるようになっていて、「今年の1年生は熱心やなー、よしよし」と一人で悦に入っておりました。
しかし気になる点がひとつ。
3つの1年生バンドのうちひとつが、Vaundyのブルーベリーナイツ という曲を演奏したのですが、新規にボーカルになった女子が なかなか歌は上手いのですが、「曲のキーが低すぎて」 ライブバンドとして不完全燃焼に終わっているのです。
惜しいなー。
高校軽音楽部の場合、男子ボーカル部員が女性ボーカルの曲をチョイスすることはまず無いのですが、その逆、女子ボーカル部員が男性ボーカルの曲(Vaundy,マカロニえんぴつ 等)をチョイスすることは非常に多いです。
今時のJ ROCK のアーチストは高音域をフルに使って歌うボーカルが主流だから、例えば男子ボーカル部員が マカロニえんぴつ の曲を歌うと、大体の場合、高音部が出ない。
しかし女子ボーカル部員だと、これが女子標準声域の低いレンジでフルに歌えてしまうのですね。
ただ、この場合「女子故に男性ボーカルバンドの歌唱が楽過ぎて」なんともインパクトに欠けるのです。
Aメロなんか低すぎてボソボソと何を歌ってるのか聞き取れないし、サビはサビで声の張りに欠ける。
結果、バンドの演奏もいまいち盛り上がりに欠ける。
カラオケルームだと、「+3にチェンジ!」なんて、 リモコンのボタンひとつで曲のキーを簡単に自在に変えることができます。
スマホのアプリでも曲のキーチェンジができるアプリが最近はあるらしいですね。
しかしバンドの場合はそう簡単に事は運びませんよね。
さて、あなたがクラブ顧問なら彼女たちに対して、どういうアドバイスをしますか?(続く)