祝! NPO法人設立3周年
さっきちょっと調べることがあったので、クリアファイルをめくっていたら、NPO法人関西軽音楽振興会が大阪狭山市市長から認可された通知が目に入りました。認可の日付は令和3年12月13日とあります。
そうかもう3年経ったのかーー、と少しばかり感慨にふけっていたのでした。
NPO法人の設立は苦労の連続でした。
「今後地域でコンサートとか企画していくのであればNPO法人という体裁が一番いいんじゃないですか。会社を作るよりもNPOなら税金も安いし、国からの補助金とかもひっぱってこれるかも」というアドバイスが周囲からありましたので、まったくの素人でしたが独りで動き出したのです。
「NPO法人の設立をサポートするNPO法人」なんてものがあって、そこに問い合わせたらマニュアル本が送られてきて7000円もふんだくられてしまいました。
「NPO法人は世間から信頼されやすい」というのは確かにそうなんですが、それを設立しようと動いている段階ではまだ一個人ですから、基本的には信用されません。
役所にも何度も足を運びました。そろえなければならない書類がたくさんあって、それのそれぞれにいちいち細かい書き方のルールがあります。
例えば「メール等で告知する」なんて書き方はNGで「電磁的手段をもって告知する」と訂正させられます。
印鑑登録、口座登録の申請方法も個人ならあっさりですが、法人となるといろいろややこしくなってきます。
最初に相談した大阪狭山市の担当の方はとても親切で有能な方でしたが、府の税務関係、登記関係の役所ではこちらが知らない単語が飛び交い、非常に肩身の狭い思いをしたものです。
こういうのを英語では Feel small と言うんですね。
その後、収益事業についての項目での私の勘違いから起こった記載ミスが原因で「税金払え!インボイス制度が始まるぞ!お宅は税理士はつけてないのか!」みたいなややこしい話がどんどん飛び込んできてノイローゼになりかけたので、「収益事業は行わない団体」として再度申請をしなおすことになり、またまた大量の書類をそろえないといけないハメになったのでした。
そういうわけで、すったもんだの挙句、実質的にNPO法人としてそれらしい活動が始まったのはその年の12月の大阪城音楽堂でのアマチュアコンサート(第1回ウィンタースペシャルコンサート)が最初でした。
おかげさまで、今では会員数も70名になり、この1年は自主企画イベントに加えて、外部の企業や団体の方からもコンタクトをいただけるようになってきました。
十三のキャバレーでの高校生ライブはNPO法人だからこそ実現できたイベントだったと思います。
法人税も毎年申請を出して免除してもらっています。
3年前に「もしNPO法人を作ることができたら、こんな活動をやってみたいなあ」と頭の中でぼんやりとイメージしていたことが少しずつ実現できるようになってきたことを実感した1年でした。
このブログ投稿も、最近はいろんな方が反応してくださるようになったので嬉しい限りです。
自分が向いている方向自体はどうやら間違ってはいないようなので、あせらず無理せずマイペースで楽しみながら進んでいきたいと思います。
西川きよし師匠の言葉通り、まじめにコツコツとやっていれば面白い話はきっと向こうから舞い込んでくるのだと思います。