2021Div.1シーズン〜10月3日ゲームレポート
2021年10月3日、昨日のDiv.1 Aブロックに続き、Bブロックも初戦を迎えた。Bブロックに属する関西大・同志社大・関西学院大・京都大は、順に関西学連に加入した1~4番目の大学であり、1947~1952年にはこの4校でのリーグ戦が行われていた。そんな歴史ある4チームによる今日の二試合は、二年ぶりに有観客試合として開催され、会場は観戦を待ちわびたファンの歓声に包まれた。
■京都大学 GANGSTERS vs 関西大学 KAISERS
三年連続秋の初戦で対戦している両校。2019年、2020年に続き今年も、14-35で関西大が勝利した。
第1Qでは京都大がオフェンスを優位に進める。QB#17 泉岳斗(2年)が、迫り来る関西大ディフェンスをかわしながら、WR#34 大阪弘毅(4年)をメインターゲットにパスを投げ込む。ターゲットが見つからない時には自らボールをキープし、ランでも魅せた。しかしTDには至らなかった。
先制点を挙げたのは関西大。LB#18 仲村優志(3年)のインターセプトにより攻撃権を得ると、RB#1 前川真司(4年)、#5 柳井竜太朗(3年)のランで大きく前進。RB#1 前川のランでTDに繋げた。
京都大は、パスとQB#17 泉のキープを織り交ぜ、第2QにTDを決めたが、関西大もTDを返し、7-14で前半を終えた。
第3Q開始早々、関西大DL#93 新倉達也(3年)が京都大QB#17 泉に襲いかかりファンブルフォース。DL#96 木下翔太(3年)がリカバーしてそのままエンドゾーンへ。その後もDB#31 上柴遼介(2年)がインターセプトリターンTDを決めるなど、相手のミスを見逃さず得点へと結びつけた。
京都大は第4QにQB#17 泉からWR#80 橋本翔太(4年)へのパスでTDを成功させるも、関西大に及ばず。QB#17 泉が終始高い能力を発揮したが、なかなか得点は出来なかった。
試合を終えて関西大の磯和監督は、「相手の方がミスが多かったから結果勝てたものの、自分たちにもミスはあり、もっといい内容の試合をしたかった。今日の京都大とは対照的に、うちにはスーパースターはいないが、その分力を合わせて、出ている11人で助け合いながら出来るようになった。ODK偏ることなく3分の1ずつ、それも高いレベルで、バランスの取れたチームになって戦っていきたい。」と話した。
■同志社大学 WILD ROVER vs 関西学院大学 FIGHTERS
関西学院大は、新エースQB#15 鎌田陽大(2年)を擁し、WR#1 糸川幹人(3年)、#80 戸田龍太(4年)、#4 鈴木崇与(2年)へのパスなどで前進を重ねる。RB#26 前田公昭(4年)のランなどで、前半に5本のTDを決めた。
対する同志社大は、QB#12 石田徹也(3年)からWR#85 丹澤久輝(4年)へのパスなどで攻撃するもエンドゾーンまでは遠く、無得点で試合を折り返した。
後半では、関西学院大は下回生も活躍を見せる。第3Q、キックオフリターンではR#28 池田唯人(2年)が93ydを駆け抜け、リターンTD。QB#15 鎌田から、WR#11 衣笠吉彦(2年)へのTDパスも決まった。
このままでは終われない同志社大は第4Q、QB#12 石田からWR#80 向井勇真(2年)への29ydパスでG前へ。RB#28 戸島留偉(2年)のランへと繋げ、遂にTDを返した。試合を終えて7-48、関西学院大が大差での白星発進となった。
関西学院大の大村監督は、「結果的に点は取れたが、中身的にはやりたいことが出来ていなかった。QB#15 鎌田は、パスを決めよう決めようとしすぎている。今日はいい勉強になったんじゃないかなと。(続く対戦相手の)京都大、関西大が同じブロックにいるのは、安心は出来ないけどチーム作りのためにはすごくいい。一戦必勝でやっていく。」とコメントした。
次節は10月17日、関西学院大と京都大、関西大と同志社大がそれぞれ対戦する。
記事:高田妃菜(KCAFL オフィシャル)