アマゾン販売 在庫管理 FBAで棚卸しをする危険性

アマゾンで販売をするセラーにとって、

出品者の代わりに、決済・出荷を
アマゾンが請け負うFBAサービスは
売上拡大のために必須である。

しかし、在庫管理をFBAに任せる。
つまり、在庫棚卸しをFBAで行う
行為は非常に危険である。

なんで危険なの??と
もしあなたが思ってしまうなら、
要注意です。
きちんと説明をさせて頂きますね。


その理由は下記の通りです。


■理由1
FBA在庫情報で棚卸しをして良いのは、
FBA在庫情報が常にミスがなく、
正しいという理論に基づいています。

皆さんはFBA倉庫をAIが管理している、
超ハイテクな施設だと思われますか?

実際には、
アマゾンの倉庫内では商品紛失は日常茶飯事。
時には従業員の盗難なども起きているような状況です。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2007/02/news032.html

そのため、アマゾンが表示している
FBA在庫情報を正とするのは非常に危険である。
仮にアマゾンに紛失をされていたとしても分かりません。

在庫100個の内60個売れて、残り在庫が40個だとして、
紛失で10個消えてて、30個が表示されていても、
その事実を見抜くことができない。


■理由2
FBA在庫は常に流動している。
注文が入れば、商品は出荷準備に入り、
順次出荷される。

例えば個人事業主であれば、
1/1~12/31という会計年度内の
注文を集計し、残っている在庫を
棚卸し在庫として計上する必要があるのだが、

スナップショットと呼ばれる
アマゾンのFBA在庫データはある時間軸1点のデータです。

FBA在庫が注文により流動している中で、
12/31のあるタイミングで取得したスナップショットは
12/31の注文を全て反映しきれていない
在庫である可能性があります。

これは少し分かりにくいと思うので、
詳しく説明をしていこうと思います。

例えば、12/31に取得したFBA在庫データが、
22時ころのものだったとします。
取得した時点直後22:30頃に、
大きな注文が入り、
100万売上だったとします。

その場合、
100万売上の商品の原価分は、
減ることになり、在庫総額は減ることになります。

しかし、取得した在庫データは、
22:00のものなので、情報は変わっていません。

つまり、税務の観点から見て、
仕入額:固定 仕入額は税理士が集計しているため。
売上額:固定 アマゾンから提供されるため。
棚卸在庫額:変動 FBA在庫の取得時間によって変動しているため。

というおかしな状況が起きています。

以上のことから、
FBA在庫のデータでは、
会計年度内の正しい在庫棚卸しができないことになります。

これは月商の高いセラー、
商品単価が高単価のセラー程、ずれる可能性が高いです。
問題なのは、この「ずれ」はいずれ辻褄が合う類ではなく、
永遠にずれたままだということです。

経営者観点からも、ずれた数字で行う
経営状況の把握は適切な選択とは言えません。

ではどのように管理すべきなのでしょうか?
また次回以降その方法を記載した記事を
書いていこうと思います。

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