風邪は早めの対処が肝心!漢方薬で劇的効果を実感しよう!①
今、世間ではインフルエンザが猛威をふるっていますね。
コロナが話題になってた頃は、影を潜めていたインフルエンザ。
やたらと感染者が増えています。
コロナやインフルエンザではなくても、軽い風邪をひいてそれを長く拗らせている人も少なくないと思います。
今回は、風邪に関してのお話しです。
なるべくわかりやすく説明したつもりですが、長くなりますので、漢方薬がどう有効なのかについてはパート②でご紹介します。
風邪薬はウィルス感染に有効!?
風邪は、多くの人がひいたことのある、身近でありふれた病気ですよね。
ですが、これだけ医学が進歩しても、実は風邪の特効薬はいまだ発見されていません。
ウイルスに感染すると、体内の細胞の中で増殖し、細胞から細胞へと飛び移って感染を広げる厄介なものです。ウィルスは、単体で増えることのできる細菌と違って、宿主の細胞の中でしか増殖できないため、正常な細胞の仕組みを乗っ取り、次々に感染細胞を増やしていく厄介な存在です。
ウィルスをピンポイントで攻撃してくれる薬があればいいのですが、現代医学では「ウィルス感染した細胞」と「正常な細胞」を見分けて対処してくれる薬は、まだ見つかっていないのです。
風邪薬が効かないならウィルスの対応は?
感染した細胞だけを的確に見分け、攻撃してくれるのは自身の免疫細胞だけです。同じような働きをしてくれる風邪薬は、まだ発見されていません。
では「風邪ひいた時の薬は何のために飲むの?」といえば、感染による体の免疫反応の症状を抑えるためです。
感染したことを把握すると、ウィルスを攻撃するための免疫反応が起こります。それが、頭痛や鼻水、くしゃみ、のどの痛み、発熱、体のだるさ、吐き気、食欲が無いなど、いわゆる風邪の症状です。
風邪薬は、それらを抑えるための対症療法になるのですが、ウィルスを攻撃してくれるものではありません。
とても不快な症状ではありますが、これは体の免疫反応によるもので、外敵であるウィルスから身を護るため必要な反応なのです。
風邪の総合感冒薬、リスクは知っている?
多くの人は、風邪をひいたら市販の風邪薬である総合感冒薬を買って飲むことが多いと思います。
市販での総合感冒薬は風邪の時に起きる諸症状に1つの薬で対応するために様々な成分が含まれています。
ただ、総合感冒薬はウィルスに対して働きかけてくれるものではないですし、その人の症状に必要のないものまで含まれていたりします。
例えば、鼻水が出るけど他には症状が無い人には解熱鎮痛成分は不要ですが、たいていの風邪薬にはアセトアミノフェンやイブプロフェンなどの解熱鎮痛成分が入っています。
感染した時に、免疫細胞が活動するためには体温が絶対的に必要です。
特にインフルエンザのような強いウィルスを抑え込むには、かなり体温をあげる必要があります。必要だからわざわざエネルギーを使って発熱させているのです。
発熱や頭痛、喉の痛みがないのに、必要のない解熱鎮痛成分で免疫細胞の働きを阻害してしまい、かえって拗らせてしまう方もいます。
特に解熱鎮痛成分の多くは、胃腸や腎臓に負担をかけますし、鼻水などを抑える抗ヒスタミン成分にも、眠気や倦怠感などの副作用があります。
病院の薬には風邪を治す薬はある?
残念ながら、病院で処方されるお薬でも風邪を治す薬はありません。
症状が酷くなってしまったら、病院を受診されるケースがほとんどだと思いますが、病院のお薬も鼻水があれば鼻水止め、セキが出てたらセキ止めなどの対症療法になります。
インフルエンザやコロナに処方される薬も、ウィルスだけを攻撃してくれるものはありません。
さらに、諸症状を抑えるための薬と一緒に、二次感染を防ぐために抗生物質も大抵一緒に処方されますが、抗生物質は「菌」にしか有効ではありません。
安易に抗生物質が乱用されていることで、その抗生物質が効かない耐性菌が世界的にも問題になっているのです。
また、抗生物質は腸内細菌のバランスを壊してしまいますが、腸には多くの免疫細胞が存在しています。その腸内バランスが崩れることは、免疫機能にも大きく影響してしまいます。
崩れてしまった腸内環境は簡単には戻りません。
薬は有効に利用できる
ここまで書くと、風邪薬は飲まない方がいいってこと?と思う方もいるかと思います。
風邪のようなウィルスに対しては、細胞を使ってどんどん増殖されてしまうので、一刻も早く対処する必要があり、初期であればあるほど対応が早い方が有効です。
何も対処せずにどんどん拗らせてしまうより、薬を有効に使用することで重症化を防いだり、不快な症状を防ぐことによって仕事に行くことができたりしますので、賢く利用してもらいたいなと思います。
薬には副作用もあることを知ったうえで、上手に利用すれば市販の風邪薬が役立つこともあると思います。
薬で症状を抑えている間に、自身の免疫細胞がどれだけ活動してくれるかによって、早く回復していくことができるのです。
私個人としては、免疫細胞が最大限効果を発揮して、早くウィルスをせん滅した方が良いと思うので、自身の治癒力を邪魔しない漢方薬で対処するのが良いと思っています。
詳しくは次回「風邪は早めの対処が肝心!漢方薬で劇的効果を実感しよう!②」でご説明いたします。