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第4回寒波亭1103ゲートボール個人戦結果考察レポート【遊戯王】
第四回寒波亭1103ゲートボール個人戦にお越しいただきありがとうございました!!!
今回も結果と考察を執筆させていただきます!!!
まずは結果とデッキ分布がこちら
1位 暗黒界
2位 暗黒界
3位 暗黒界
4位 暗黒界
ベスト8
TG代行天使
TG代行天使
カラクリ
六武衆
(※ デッキ名をクリックするとレシピまで飛べます)
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デッキ分布は
兎ラギア、六武衆が前回よりシェアを下げ暗黒界がトップシェアを続投。
そしてなんと暗黒界使用者4人が全員予選通過。
決勝トーナメント1回戦では残りのTG代行天使×2、カラクリ、六武衆を暗黒界が全員が下したため、ベスト4を暗黒界全員が占めるという非常に珍しい結果となりました。
では何故一体このような結果になってしまったのか?
運営ならではの視点からまた紐解いてみましょう!
・メインデッキの傾向
前回の寒波亭ではこちらの記事にあるとおり
対兎ラギアとの一本目に寄せたメイン構築が非常に多くなり、そこを対策した兎ラギアなどの活躍が見受けられました。
それに対し今大会では暗黒界が非常に活躍したため、暗黒界に対して有効なカードの採用率から見ていきたいと思います!
まず暗黒界に対して有効でかつ汎用性の高いカードとして挙げられるのが砂塵の大竜巻です。
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暗黒界は基本的に暗黒界単体で能動的に動くことはできず
魔轟神レイヴン、暗黒界の取引、墓穴の道連れ、暗黒界の門などの手札を捨てるトリガーカードとセットで発動します。
その中でひと際強力なカードが暗黒界の門で、フィールド魔法故に盤面に残るため破壊されない限り毎ターン暗黒界効果による恩恵を受けることができます。
つまり、サイクロン、砂塵の大竜巻などの魔法罠破壊カードで暗黒界の門を割ることで毎ターン暗黒界効果の恩恵を防ぐことが可能になります。
今回はそんな砂塵の大竜巻のメインからの採用率に注目してみました。
まず、数字で言うと暗黒界を除く他デッキの砂塵の大竜巻の全体採用率は30.8%になりました。
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この数字は第二回寒波亭チーム戦結果考察レポートにて着目された次元幽閉の採用率に通ずるものがあり
特定のデッキに対する有効札がメインから2,3割程度しか採用されない環境になると予選で好成績を収める傾向になる
と言えると思われます。
・サイドデッキの傾向
続いてサイドデッキの傾向です。
今回は全体のサイドデッキから複数枚のとあるカード達に注目して考察してみました。
絞り込んだカードと採用率がこちらです。
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前回個人戦優勝のカラクリに対するメタカード、今回上位独占の暗黒界に対するメタカードを絞りこんで採用率を出してみました。
一見、砂塵の大竜巻やサイバードラゴンの数値を見るにどちらも6割の数字になっているのでカラクリも暗黒界も双方しっかり対策されているように思えます。
しかし本当にそうでしょうか?
第二回寒波亭レポートでの兎ラギアではリバース効果や戦闘破壊をトリガーとしてラギアを効率的に除去する置物系モンスターの採用が58%と今回同様に約6割の採用率でした。
にも関わらずラギアが好成績を収めた結果を見るに1種類のメタカードのみの採用ではしっかりと対策したことにならない。
というのが今回の考察レポートでの仮説です。
というわけでこれらのカードを組み合わせた対策率を出してみました。
★対カラクリ
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まずは対カラクリです。
対カラクリ対策カードとして
サイバードラゴン、連鎖除外、昇天の黒角笛を挙げました。
その数値はこちらです。
3種類以上5%、2種類以上41%、1種類のみ47%、0枚0%
前回優勝の影響か、ぱっと見で昇天の黒角笛を採用する方が増加しました。中にはメインデッキに3枚採用するという気合いの入った方も現れ、カラクリに親を殺されたのかと思うほどの本気度合いが伺えます。
上記3種を全て駆使し本気で倒しに来た方は5%とごく少数
2種類以上でしっかりと対策されてきた方は41%とやや多めで前回の影響か、おそらく普段よりやや増加気味の傾向であったかと思われます。
★対暗黒界
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続いて今回上位独占した暗黒界の対策カードです。
前述した砂塵の大竜巻や次元の裂け目、マクロコスモスなどの次元系に加え暗闇を吸い込むマジックミラーなどの永続系カードになります。
3種類以上5%、2種類以上23%、1種類のみ58%、0枚12%
カラクリと比べ、しっかりと対策された方は3割にも満たず、0枚の無対策含むおよそ7割の参加者がサイドデッキからも暗黒界に対し対策不足だったことがわかります。
・まとめ
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今回、暗黒界の立ち位置はメインサイド共に3割ほどしか対策されていなかったため上位独占のような圧倒的好成績を収めたと言えると思われます。
その中でも上位独占した暗黒界の型は二分されていて
優勝した暗黒界は魔轟神レイヴン採用、墓穴の道連れ3暗黒界の取引1、サイドに透っぱ抜きなどしっかりとミラーと当たることも想定した構築となっており
その他の暗黒界はレイヴン不採用、暗黒界の取引3、サイドにグラファ対策0とミラーマッチでやや不利を背負った形故に優勝を逃してしまったという結果となりました。
最後に
今回の考察記事もいかがだったでしょうか?
正直、今回の結果にはただただ驚きましたが数字で見てみると「たしかに…」と納得してしまう結果ではありました。
またそんな中で、優勝した暗黒界のしっかりとミラーを意識した構築に関してはやはりしっかりと環境を考察した結果、勝つべくして勝ったのかなと思います。
毎回驚かされる寒波亭ですが、次回はチーム戦になります!
まだまだ参加枠はございますのでぜひご参加ください!!!
以下宣伝になります。
第一回、二回、三回共にこちらのチャンネルで動画公開しております。
第四回の動画も随時アップロード予定で、今回は新しい試みとして優勝者のネットさんに軽いインタビューも行ってみました!!!
興味のある方はぜひご覧ください!