1枚採用が正解?フラッグシップ優勝!シリアルエース獲得のCP型黒ルッチ構築解説
福岡、兵庫と2週連続でエリア予選を優勝するも、構築が定まらない黒ルッチ。筆者自身もフラッグシップで優勝するまで毎日のように構築が変わりました。
8サボや7ジャックの大型、必須2000カウンターと思われたつるとヘルメッポ、2000カウンターではなく手札を1枚捨てる六王銃、5サボや4ボルサリーノのブロッカー。これ以外にも、4レベッカと3ブルック、5カク、そもそもブランニューを軸にした海軍型など、黒ルッチの構築は迷いが多すぎです。
筆者は4月終わりからCP型黒ルッチを使い、2024年3on3 spring 33位、町田cupベスト4、キャベンディッシュ2枚と良い感じの結果を出したものの、構築は常に調整し続け答えは出ませんでした。
そんな中、8モリアを最速の8or9ドンで出せる確率を何となく調べている時に、7枚以上採用しているグループ(例えば、8モリアから出す2コスト以下)のカードが手札に1枚はあるように思いました。そこで、試しに幾つかのグループを決め、グループ毎に7枚ずつ採用した仮デッキを組んでみました。
ちなみに、グループは次の6つです。
計7枚│8モリアから出す2コスト以下
スパンダム、ヘルメッポ、つる
計7枚│嵐脚未発動時のコスト下げ
エニエス・ロビー、氷河時代
計7枚│手札消費無しの除去+8モリア出す除去札
4ルッチ、3ブルック
計7枚│先2(3ドンターン)要員
エニエス・ロビー、3ブルック
計7枚│7ジャック要員
7ジャック、4レベッカ
計7枚│大型とセットで使いたいコスト下げ
嵐脚、氷河時代
そして、一人回しで赤紫ローと10回試したら、赤紫ロー側のフルムーブ以外は勝てたのでかなり感触がよかったです。特に、赤紫ローが先後2ターン目にシャチ&ペンギンを絡めた2面展開をしなければほぼ勝てました。
フラッグシップまで日数の余裕も無かったので、【特定グループのカードを7枚以上ずつ採用すると毎ターン強い動きができる】と仮説を立て、残りの枠を微調整したリストで優勝できました。5試合全てで大きな事故が起こらなかったので、安定感のある良いリストだと思います。
よく考えたら、赤紫ローも3000下げ札(ゴードン・レイズマックス)とドロー札(4レイジュ、5クイーン)が2種8枚ずつ採用されていますよね?私は数学に疎いですが、しっかり確率を計算したら面白いかもしれないです。
念のために言っておくと、1枚採用のカードが3種類もありますが、理由があっての1枚採用なので毛嫌いしないでください(笑)
こんにちはカンパニです。
前述の通り、今回はフラッグシップで優勝した黒ルッチの解説を書きました。黒ルッチは4月中頃から台頭し、今ではメジャーなデッキです。そのため、本noteでは8モリアのようなパワーカードの採用理由や、リーダーの強みのような基礎的な内容は省略し、プレイヤーで意見が対立する重要な内容を中心に構成しました。対面毎の解説は赤紫ローと黒ルッチだけ厚く記載しましたが、今後環境に新しいデッキが増えたら追加の記載を有料部分に追加します。
これだけ聞くと中級者向けに感じますが、何ドンターンの動きなのと関連付け、初心者にもルッチの思考が分かるようにしています。それと、2ヶ月黒ルッチを使っての結論で、マリガンはエニエス・ロビーだけです。エニエス・ロビー無いパターンも研究したけど無駄でした。エニエス・ロビーが3枚以上の時は流石に返します。
無料部分では、話題の【氷河時代でエニエス・ロビー欠損を補う必要性】について見解を述べます。
有料部分からは、次のことを解説しています。
【リーサルターンから考える六王銃の強み】、【サーチできない8モリアのために、つるでなくヘルメッポを採用する意味】、【7ジャック4枚採用・8サボ0枚採用の理由】、【1枚採用のつる、4ボルサリーノ、5サボの重要性】を厚く、他のカードは軽く採用理由をの説明。
筆者のワンピースカードの実績は、フラッグシップ優勝3回(ゾロ、ミホーク、シリアルエース)、町田cup優勝、しゅーまい祭3位、2024年3on3spring33位、ホビーオフ東橋本BOX争奪戦3週連続優勝と、そこそこあるのでご安心を!
1 デッキリスト採用・不採用理由
(1)氷河時代でエニエス・ロビー欠損を補う必要性
エニエス・ロビーを5~6ドンターンまでに出せないと単純に相手キャラの処理漏れが発生しやすくなります。【処理漏れ】は一般的に使う言葉ですが、黒ルッチでは深刻です。黒ルッチは【KO】効果が強力なものの、手札補充やバトルに関する効果は弱いです。そのため、黒ルッチで処理漏れが起きると、相手キャラのアタック回数が増え続けて手札が切れてしまいます。
極端な話、赤紫ローが後2で出した2体の5000キャラを先3で1体も処理できないと、5000のキャラ2体が3回ずつはアタックしてキャラ1体で3枚相当の損害を受けます。4カリファや4ボルサリーノでターンを返し、次の相手ターンにリーダー効果で処理されたらほぼ負けです。
そこで、氷河時代で損害を抑える必要があります。先3ターンに氷河時代+4ルッチor3ブルックで相手キャラを1体処理すれば、氷河時代1枚だけで本来なら手札3枚の損失を防ぎ、2枚相当に損害を抑えています。
このように、氷河時代を採用する一番の強みは、エニエス・ロビーが引けなかった時に序盤の損失を抑えることです。毎ターン1体ずつ処理していけば、8ドンターン以降は8モリアや嵐脚を絡めての2体処理が続くので巻き返すことができます。
また、黒ルッチミラーが増えることで、氷河時代にしかできない役割が誕生しました。それは、後4ターンに先4で置かれた7ジャックを処理することです。
8弾環境になり、筆者は黒ルッチミラーが嫌いになりました。それが、先4の7ジャックが強すぎることです。11コストなので、1ターン処理漏れするとその後キャラを全処理することがほぼ不可能になります。最悪なのが、先4の7ジャックに後4で8モリアを出すと、先5で8モリアからつるを出すだけで8モリアが処理されます(エニエス・ロビー前提)。これをされたら勝ち目は無いです。
このように、先4の7ジャックはゲームを決める程の強さですが、氷河時代があれば逆にゲームを決め返すことができます。
リーダー効果(1)、エニエス・ロビー(2)、氷河時代(5)、7ジャック(3)で丁度11コストになるので先4の7ジャックを返すことができます。事前のエニエス・ロビー、氷河時代、7ジャックの3枚が必要なので厳しい条件ですが、主流デッキ通しのミラーでゲームを決める選択肢が生まれるのはありがたいです。現に、フラッグシップ決勝では後3で氷河時代+7ジャックが揃って安堵しました(相手が先攻でノータイムでキープしたので、エニエス・ロビー+7ジャックを確信して号泣してました)。
さて、このように氷河時代は強力なので、正直4枚採用でも良いと思います。自由枠寄りの4ボルサリーノ、5サボ、つるが4枚目の氷河時代だった時もあります。
しかし、黒ルッチではカウンターレスは1枚でも減らしたいです。今回優勝した構築は、六王銃をカウンターカード換算してカウンターレス23枚とかなり多いです。また、手札交換カードも、1枚しか交換できない7ジャック、ほとんど出さない4カリファ、不採用にすらなっている5サボだけです。赤紫ローが黒ルッチ対策で6サンジ4枚採用が主流になれば氷河時代4枚でもいいですが、現状は3枚で充分だと思います。
フラッグシップでキャベンディッシュを取った時にスパンダムとブランニューを抜いて強いカードを増やしたpowerルッチなるデッキを使っていたのですが、この時も氷河時代3枚でかなり安定していたので3枚も結論の一つで良いと思います。
(2)リーサルターンから考える六王銃の強み
黒ルッチ対赤紫ローのリーサルターンを考えたことはありますか?
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