【じいじからの放送大学だより】遠足に行ってきた。
【少年易老学難成】
(少年老い易く学成り難し)
放送大学は年間二学期の構成ですが、10月から二学期です。
そんな中、「放送大学研修旅行」に行って来ました。
要するに遠足です。コロナ後久しぶりの実施と言うことだそうです。私はこういうの大好きなので先生や放送大学生約30名に混じって参加する事にしました。
遠足のテーマは千葉が誇るチバニアン。
まずは千葉中央博物館で学芸員からレクチャーを頂き、房総半島のほぼ真ん中にある標本地に向かいます。
ちなみにチバニアンのは地質年代の一つで72万年前から13万年前の地層を一番この千葉ではっきり確認できる事からこの名前がついた訳です。チバニアンは唯一の日本由来の地質年代です。
その後はお昼ご飯を食べました。ここがなかなか昭和感満載で。
、この地層から良質のメタンガスとヨウ素が産出すると言うことで関東瓦斯開発株式会社に会社訪問しました。
ヨウ素などヨードチンキ以外の使い道があるのかと思っていましたが、さにあらず。
今、ヨウ素は医療用だけでなくX線造影剤や液晶基板の素材、さらには新型太陽電池の素材としても脚光を浴びていると言うイケてる素材であり、ヨウ素だけにその将来性は前途ヨウヨウなのです。
さらに日本は世界第二位のヨウ素産出国でありその80%は千葉で産出されているのです。
千葉は落花生だけじゃないのダ!
それにしても放送大学の先輩方(ほとんどが私同様の高齢者)のバイタリティには感動しました。
標本地に向かう厳しい登り下りも物ともせず、砂地を登って写真を撮り、瓦斯開発に設置された採掘櫓に我先にと登り、大胆にもガスとヨウ素が含まれる海水を分離する水槽に指を突っ込んで舐めてみる。さらに各所での解説後の「何かご質問は?」に対して挙がる手の多い事!。
最初は感心しながら私も質問したりしていたのですが、もう終了予定時間を1時間超えるようになり次第に「もう、ええでしょ」「家へ帰ろうや」の吹き出しが頭の上から出るように。まさしく「科学する心」を持った皆さんでした。
今回は初対面の方ばかりでしたが帰る頃にはすっかり打ち解け、バスの中でもいろいろと話をお聞きしました。
先輩方はまさしく「少年易老学難成」を実践していらっしゃるのだなあ、私も頑張らねばの気合を頂きました。
一寸の光陰軽んずべからずです。