無言の宇宙
ご無沙汰しております。
noteをフォローしてくださっている皆様にはご報告遅れましたが
コンビを解散致しました。今現在は複数の方とネタを試してみるという花の独身生活を楽しんでいます。またいつかこの件に関してはどこかで。
さて、今日は僕が今一番好きな歌の歌詞について書き連ねていこうと思います。
その名も「無言の宇宙」
秋元康先生(やすす)作詞の櫻坂46の楽曲です。
この歌が本当に良いんでもしよかったら聞いてみてください。
サムネかわいい・・・
ざっくりこの歌が伝えたいことを推測するとこんな感じです。
「本当の愛は見つめ合っているだけで相手に伝わる。一回黙って相手の瞳を見つめてみよう」
みたいなことなんです。
一周回ってる感じしませんか?
基本的に歌が伝えるメッセージって「言葉にしなきゃ伝わらない!さあ!口に出して愛を伝えよう!」みたいなことが多いと思ってます。
ってか思いを歌にしてる時点でこれ以上ない発声ですからね。
そこで秋元康先生は逆張りと言ってもいい行動に出るんです。
「黙って見つめ合え」と。
かつて「愛を語るよりも口づけをかわそう」と唱えたWANDS。
このタイトルの歌が売れている時点で人間の中で
「愛を語ること(口に出して伝えること)」がメインの愛情表現であることが伺い知れます。
自分の経験則から言ってもこの情報は信頼に足るものだといえます。
実際に「なんでもっと好きって言ってくれないの?」とドラマのような叱責をされたこともあります。
そこで怒られた側がつい、言ってしまいがちなのは
「いや、言わなくて伝わるでしょ?」
という生温いセリフです。
昨今の歌はこの「言わなくても伝わるでしょ?」を執拗に叩きのめすことに終始している印象でした。
実は秋元康先生も「大声ダイヤモンド」という、大好きという言葉を大声で伝えようキャンペーンとも認識できる歌詞を書いたこともございました。
だからこそ!!
世の中に溢れすぎた「アンチ言わなくても伝わるでしょ軍」に歯向かう歌詞である「無言の宇宙」という歌に価値があり、かつては「アンチ言わなくても伝わるでしょ軍」に所属していた秋元康先生が作詞したことに更なる価値が付与されるわけです。
少し混乱してしまいそうなので
ホリエモンの横にいたひろゆきが今は時代のオピニオンリーダーになってる、みたいなことです。
中でも好きな歌詞はこちら
「表情の中の宇宙には
意味を持って輝く星がある
その光を読み取って欲しくて」
こんな綺麗な歌詞が未だかつてありましたか??
恋人たちが見つめ合ってる、相手に対する愛情を瞳に宿している。
なんとか。なんとか言葉にせずに伝わったら。こんなに嬉しいことないな、と思いながらパートナーを見つめる様子をこんな綺麗な歌詞で表現しているわけです。
そうです。
この歌はただただ「無言」を肯定しているわけじゃない。
瞳の中にある自分の思いが相手に伝わることって
言葉にして伝えることよりも高度であって、
だからこそ2人の関係の親密度が伺える行為であると。
見つめ合うだけで愛情を伝えあえることの幸福度を歌っているのです。
「言葉の多さが邪魔をする」
この歌詞も耳が痛くなる歌詞です。
僕自身、芸人というものを職にしているため
ついつい言葉で思いを装飾してしまうところがあります。
しかし、その行為は相手に伝わる自分の思いの純度を下げているのかもしれません。
瞳を見つめ合って相手に自分の感情が伝わったのなら
それはきっと無駄な肉がついてない
陸上選手の身体みたいな洗練された感情だと思います。
みなさんも裸の思いを伝えたいときは、一回相手の瞳を見つめてみてください。
え?って顔をされたら早口で思いを伝えてください。
変な空気になりますので。
佐野への思いは見つめられても分からないので投げ銭やSNSのDMなどで伝えてもらえると喜びます。
僕は「アンチ言わなきゃ伝わらないでしょ軍」所属なので。