生きて許すな
みなさんこんにちは。
今回は私の大好きな金八先生から頂いた言葉について書こうと思います。
タイトルのセリフが登場するのは第6シリーズの18話です。
この第6シリーズは現在でも活躍している役者さんが多く出演している、歴代でもかなり豪華なキャスティングとなっているシリーズです。
上戸彩、増田貴久、加藤シゲアキ、中尾明憲、本仮屋ユイカ、平愛梨、斉藤祥太などなど。
あ!この人も出てたんだ!となるシリーズなのでよかったら見てみてください!
このシリーズは成迫政則(東新良和)という生徒と鶴本直(上戸彩)が3年B組に転校してくるところから話が始まります。
この成迫政則はお姉ちゃんが不良グループに殺されてしまい、父親がその不良グループの一人を殺してしまって捕まってしまう、しかもこの一連の事件を面白がった週刊誌が家に詰め寄り地元に居られなくなり桜中学へ転校してきたという境遇の生徒です。
かなり喉がつまるような設定ですよね。
金八先生はモノマネやタイトルコールなどから連想される楽しい、面白い一面とは相反する社会問題を取り上げています。
この成迫正則は最初はなかなかクラスに溶け込めません。
それでも金八先生やほかのクラスメイトの問題を一緒になって解決していくことで徐々に友達ができていきます。
そんな折に、成迫は姉を殺した不良グループの1人と再会してしまいます。
そうです。姉を殺した不良グループは既に少年院から退院していたのです。
そしてその主犯はあろうことか週刊誌と肩を組み成迫家に起こった事件を蒸し返したのです。
犯人と再会し激昂した成迫は主犯に記事を訂正するように求めますが主犯は拒絶し逃亡します。
そんな犯人を追いかけ続け、追い詰めた成迫でしたが
主犯の不良はなんとナイフを持っていたのです。
そのナイフを持った主犯に成迫は襲い掛かりました。
そうです。成迫は敢えてナイフに刺さりにいったのです。
どうしても許せない相手を、社会が罰してくれないのなら
自分の命を犠牲に今度こそこの不良を刑務所送りにして社会的に殺してやろうと考えたのでした。
そんなタイミングで金八先生がこの現場にやってきます。
金八の登場によって不良はその場から立ち去り
成迫も軽症で済みます。
成迫に駆け寄る金八、怪我を負いながらもまだ不良を追おうとする成迫。
「ナイフを持った相手に、なんで飛び出したんだ!」という金八の問いに
「殺される代わりに、あいつを刑務所に入れてやる!」と成迫は答えます。
そこで金八の渾身の右ストレートが炸裂するわけです。
それでも成迫は「誰も信じてくれないじゃないか!」と自らの境遇を嘆きます。
週刊誌にあることないこと書かれた挙句、転校するに至った成迫の世間に対する猜疑心はついに自分の命を懸けないと気が済まないレベルに達していたのです。
そこで金八は成迫を心配しているクラスメイトはどうなんだと問いかけます。
成迫と仲良くなったクラスメイト、そして成迫を親の代わりとなって育ててくれた人や金八を含めた教師陣の名前を出して、成迫には信頼できる仲間がいることを再確認させるのです。
そして言い放ちます。
「あんなくだらない記事と(自分の)命を引き換えにするくらいならもうお前の負けなんだ。
生きろ。生きてあいつを許すな。お前は一人じゃないんだぞ」
このセリフは何かに悩み、そして自分の命について考えてしまった人全員に届けたいセリフです。
きっとその悩みは貴方にとっては大変過酷なものなのでしょう。
そして悩みが深くなれば深くなるほど
周りの自分のことを思ってくれてる人間のことが見えなくなっていきます。
悩みや憎しみはあくまで自分の敵です。
その敵に自分の命で対抗するのはあまりにも悔しくないですか?
私はやっぱりどこまでいっても自分の命を自ら失うことに対しては賛成できません。大反対です。
敵よりも仲間のことを考えて生きていきたいです。大事にしたいです。仲間のことで頭をいっぱいにしたいです。
「生きて許すな」どんな悩みがあってもこの言葉を胸に立ち向かったり逃げたりしてます。
そしてもし僕の愛する人が命を自ら絶つような行為をしたときは「俺の存在よりも、俺が悲しむことよりも死を選んだんだな」と腹が立つだけです。
寂しさや悲しみよりも、腹が立つと思います。
だから成迫の行為に対して、金八は心配や同情ではなく
「激怒」したのだと思います。
「クラスメイトよりもあいつへの復讐が大事なのか?」と。
金八先生は偽善と言われたりしますけど
偽善が消えた世界なんて見たいですか?
こんな世の中だからこそ偽善を摂取してみませんか。
また私の好きなものの小話を書きますね。
ではっ!
ps.先日26歳になりました。26歳の佐野もよろしくお願いします。
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