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蛍について

昔に比べて、蛍は少なくなたっと言われて久しいですが、

なぜ、蛍が減ったのかご存じですか?

これは意外と知られていません。

蛍の餌は「カワニナ」という川に棲む巻貝です。

川遊びをしたことがある人なら分かると思いますが、川で泳ぐと、このカワニナはいくらでもいることに気づきます。

では、なぜ蛍が減ったのか?

それは河川の護岸工事によるものです。

蛍は産卵の際に、川辺の「コケ」に卵を産み付けます。

そして、川辺の「土手」の中で、蛹(さなぎ)になり、成虫になります。

一生の中で、川辺の土手にお世話になることが2度あるということになります。

なので、この「土手」が護岸工事によって、コンクリートに固められてしまったのでは、蛍はもうどうしようもありません。

治水によって、水害を防ぐということは、とても大事なことである反面、人間によって生活の場を奪われ、個体数を激減させている生き物もいる。

人間にとって安全で便利な生活は、蛍にとって安全で便利とは限らないのです。

最近では、水辺の環境を守り、蛍が増えてきている水辺もあります。

自分で蛍が発生する可能性がある場所を探すとするなら、簡単ですね。

護岸工事が行われなかった、天然の土手が残る場所を探せば良いのです。

チバニアンのように、土手部分が崖になっていて地層が露出しているような場所にはいませんよ、田んぼ近くの小川のような場所で、かつ土手が土になっている所を探しましょう。

3密を避けるため、今年の蛍ガイドは出来るかどうか微妙ではありますが、蛍の発生場所が混雑していないようなら、ご案内できればと思います。


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鹿野山自然学校
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