元マラソン日本代表の加納由理が、なぜnoteを始めるのか？
こんにちは、加納由理です。
このたび、みなさんと「スポーツ選手のセカンドキャリア」を考える場として、noteを立ち上げることにしました。
まずは少しだけ自己紹介させてください。
引退後の後悔
私は元日本代表マラソン選手で、2014年5月に現役を引退しました。これまでは競技者として常に結果を出さなければならないというプレッシャーの中にいたので、「走ることを楽しむ」ということが、年々結果を出すにつれ出来なくなっていました。思えば結果を出せない自分を責め、孤独で苦しい日々を過ごしていたように思います。
引退後、自分は何をしたいのか、じっくり時間をかけて自分と向き合ってきました。
1つは、22年間競技者としてやってきたことを生かし、それをビジネスとして成り立たせるということです。
私は現役時代に、競技をやめた後の人生のことは考えていませんでした。「なんとかなるだろう」と軽く考えていたのです。それは、現役のスポーツ選手は「今」だけに集中して結果を出すべき、という環境にあるので、セカンドキャリアについて考えることはタブーとされていました。（もちろん考えている人は考えていたと思うのですが…。）
ちなみに女子のマラソン選手の引退後はだいたいこんなかんじです。
・五輪メダリスト
解説、ゲストランナー、アドバイザー、タレント
認知されている、女子メダリストという価値があり仕事を取れる
・五輪出場
指導者、ゲストランナー、個人でタレント活動、スポットで陸上競技の普及
・五輪出場はないが世界選手権出場（私）
指導者、会社員、自力で営業か紹介からのゲストランナー、ランニングチームのコーチ、ランニング関係の仕事
認知がなく仕事を取りづらい
・国内大会で上位にいるが日本代表になれなかった人
会社員、ランニングチームのコーチ
趣味でランニングをしている
しかし引退後、現実はそう甘いのもではありませんでした。社会人としての経験がない私には、簡単に仕事先が決まらないという現実がまっていたのです。35歳まで競技を続けてきた自分を責めた日もありました。また、セカンドキャリアを歩み始めた今も五輪メダリストとの差（認知やギャラの違い）はあります。
なので、これから競技を引退する選手が私みたいにならないよう、競技をするうちから考える習慣を当たり前にする場所を作ることをやっていきたいです。そのためには、まず、社会に向き合って、自分がいろんなことに挑戦して成功することを目標にしています。
ブログとnoteの棲み分け
サイトのブログとnoteの棲み分けですが、noteでは主に「セカンドキャリア」を歩んでいる私の悩みなどを書いていきます。
ブログ
ノウハウ、陸上選手・元陸上選手との対談、大会レポートなど
note
セカンドキャリアを歩む上で、悩んでいることや現役中に知っておいた方がいいこと
セカンドキャリアでジョブチェンジされた方の記事などをみても、すでに成功されている人を取り上げられています。
しかし、私はまだまだ道半ば。苦手なこともたくさんあります。実はSNSも苦手だったりします。もっと正直に言えばどう仕事を取ってくればいいのか、、、悩みばかりです。だからこそ、セカンドキャリアとして歩んでいる今、何に悩んだか、何に悩んでいるかをnoteでは発信していきます。
これが現役のスポーツ選手、ひいては実業団の指導者、教育機関、そして東京五輪後にセカンドキャリア難民が出る、といわれている今だからこそ、多くの方々にスポーツ選手のセカンドキャリアを考えるきっかけになればいいなと思います。
そして、今後noteではじめるサークル機能（審査に通れば）も使っていきたいと考えています。
今までの読者の方にとっても、これからの読者にとっても、セカンドキャリアの道しるべのnoteになればと思います。
引き続き、加納由理をよろしくお願いします。
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