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古い建物が好きです
古い建物が好きです
でも、ただ古ければ良いって訳でもないのです
私は古さの何に惹きつけられているのか?
問いを立てて考え続けてみたところ
「人に大切にされてきたかどうか」
が鍵だな、と気がつきました
家に限らずあらゆる物は
時間とともに朽ちていきますよね
車なら新車に対して中古車と言ったり
洋服も新品に対して古着と言ったり
「新品」としてつくられたその時が価値のピーク
あとは右肩下がりに落ちていく・・
という考えとは逆の世界
時間が経った物ほど美しさが増していく、
という価値観の世界では
ヴィンテージものとか、
家具ならアンティーク家具などと言われて
古いものが大切に、時には元値より高額で
扱われています
そういう物たちって
やっぱり誰かに大切に使われて
今の時代まで残ってきたんだろうな
って思うのです
逆に
住み手の愛情がなくなったり
粗末に扱われたものは
美しさを保てずに、廃れていきます
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物って、人の愛情を栄養源に生きている
物質だけど生きものなんですよね
いま建てられた新築だって
住み手が愛着を持って手をかけ
大切に暮らし続けた家ならば
何十年も経った時、私はその家を
きっと好きになってしまう
存在していた年月の分だけ
関わった人たちの想いが染み付いているから
私は古い建物に惹かれてしまうし
人々の想いを纏った家が
同じように想いを持った次の人に
渡ってほしいって強く思うのです