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2024/9/8『 Sphery Rendezvous@ベルーナドーム レポ感想』
BUMP OF CHICKEN TOUR2024 Sphery Rendezvous@ベルーナドーム 感想です。
セトリ曲が書いてあるので、見たくない人は気をつけてください。
Irisは虹彩のこと。
巨大な光る輪が舞台装置として準備されていた。
01.Sleep Walking Orchestra
アルバムでも1番目の曲を最初に聴くことが出来て嬉しい。
はつらつと歩くようなイントロと、楽しい音符、歌声。手を挙げやすい。息をしやすい。ライブの1曲目を飾る曲なんだ。
swoTシャツ、凄く良いから今度買おう。
02.アンサー
世界の全てに一瞬で色が付いた。
まさかアンサーが来るとは。今回のツアーはただのアルバム引っ提げツアーではないと気付く。いや、今までのライブだってただの…なんてものはひとつもなかった。1曲1曲を向き合って制作し音符を届けてくれるのだから。
三月のライオンは大好きな漫画のひとつで、アンサーは大好きな曲のひとつ。
後半はライブアレンジされた藤くんの歌い方が響く。
03.なないろ
明るくてキラキラしていて、PIXMOBもなないろに輝き、とても綺麗な光景が眼前に広がる。
新しい曲だけれど、ずっとあったようなあたたかさ。
これからも、何度もライブで聴きたい。聴かせてくれる曲だと思う。
04.pinkie
正直、今後ライブでpinkieを聞くことはもうないだろうと思っていた(勝手に)
pinkie……?アンサーに続き、2017年PATHFINDERぶりに聴いた曲が続いて驚く。
シングルのHAPPYのカップリング曲である為、あまり認知度は高くないように感じる。(ライブ音源のCDを聴き込んでいる人間には身近な曲)
すごく好きな曲。すごく好きな曲を勝手に諦めていて、そんな自分にむけて「近くにいるぜ」と語られたような気持ち。
ラスト、桜色のスポットライトが左から舞台を照らしていて美しかった。聴けて嬉しい。
05.記念撮影
こちらも予想外の曲。5年振りだ。
シャッターをきるように、親指と人差し指でフレームを作る藤くん。歌いながら藤くんが歌詞に合わせて行う仕草がとても良かった。
記念撮影がCM曲で使われていたより、もっともっと前の、あの頃の青春の空気。
終わる魔法の外に来た今。同じ怪我をして、生きている。この歌は、確かな生命力がある。
06.邂逅
藤くんの歌は時々、雷雲の中で歌っているような鬼気迫る迫力を纏っている。
息遣いのひとつが、息を吸って吐く動作のひとつが、スクリーンの藤くんは汗だくで、歌う度に汗が滴り落ちる様が、魂を震わせているのだと伝えてくる。
BUMPのライブに行く度に、ある曲がトリガーになって、芯がジワジワと震え鳥肌が立つ。
邂逅はそういう曲。身体が震え、涙がでた。
この曲をライブで聴いて欲しい。
どうか、ライブで歌われる邂逅で、鼓膜を震わせてほしい。この曲を聴くためにライブに来て欲しい。
07.Strawberry
最近何回も聴いている。
ライブで聴くことが出来て凄く嬉しい。白いラベルに書いたような歌詞が少しずつ雨のように落ちてくる。
Cメロのメロディ、めちゃくちゃ良いね……
08.太陽
古い曲もやるよ、と藤くんが言って、太陽の1音が流れた瞬間息を飲んだ人は私だけでは無いだろう。
人生でユグドラシルというアルバムを1番聴いている。何年も前に(2015年)1度聴くことができたけれど、まさかもう一度、聴くことが出来るとは思わなかった。苦しいほどに好きな曲。
忘れたくないから、極力息をしないでいた。
橙色の眩しい太陽がゆっくりとスクリーンに昇る。
次第にメンバーの姿は真っ黒な影になり、歌声と演奏が響く空間になる。
ユグドラシルの太陽とレムと同じドアをくぐれたらを何度も繰り返し聴いた思い出したくない生活の中でユグドラシルの暗い曲と言われる数々が隣にいたから生きてこれた今。ちゃんと大人になって、太陽をライブで聴けたのだから、死に損なって良かったんだ。
〜恥ずかし島へ移動〜
09.(星の鳥)
10.メーデー
メーデー、メーデー、という少し途切れた放送。地球の映像。メーデー。
ヒデちゃんのドラムがとにかくかっこいい。恥ずかし島に移動してきてくれたからヒデちゃんかよく見える。メーデーはヒデちゃんのドラムが、めちゃくちゃかっこいい。何度だって言わせて欲しい。
最後、せーの!の掛け声と共に叫ぶ「メーデー」大好きな曲。
11.レム
太陽でめちゃくちゃになった心に、レムまで歌われるとは来るなんて思わなかった。レム、レムをライブで……こんなことが……
原曲を聴いたことがある人は分かるだろうが、本来レムはとても静かで切ないアルペジオの音色と共に歌われる、俗に「BUMPの暗い曲」と言われるタイプの曲だ。それに救われてんだよ。何度も言うよ。
後半、演奏中にヒロがギターを変更した。歌の途中だけれど、どうしたのかと思った。トラブルだろうかと考えていると、
突然曲が変調した。
真っ赤なスポットライトに照らされたメンバー。
向かい合って、上半身を何度も折り曲げながら力強く曲を弾く3人。
何度も、多分100回を超える回数を聴いてきたレムが全く新しい姿を見せてくれた。まさか20年前の曲を、ここまでアレンジをして演奏することが出来るのかと驚きと感動で息が止まりそうになる。
今回のレムをもう一度聴くために、これからのツアーのチケットを全て買いたい衝動に駆られる。
それほどまで、魂の歌だった。
12.SOUVENIR
出だしのドラムがカッコよすぎる。ドラムがかっこいい曲を恥ずかし島に組み込んでくれるの嬉しい。
(太陽、レムショックでめちゃくちゃになった心が戻ってきた)
〜恥ずかし島から移動〜
13.アカシア
島からの移動中にアカシアのキラキラしたイントロが流れ出す。アカシア、本当に良い曲。大好き。歩いていく分、イントロが少し長くて、手拍子が楽しい。スクリーンにはポケモンのMVを彷彿させる森の中の線路。全部のライブでアカシアを聴きたい気持ちになる。
アカシアが大好きなお友達が会場に来ていたので、そのお友達がアカシアを聴けたことが嬉しかった。
14.Gravity
また明日、明日の中に君がいますように。共に歌うことができるラララが嬉しい。
ステージを歩きながら歌う藤くん。チャマが一塁側に座ってベースを弾いていた。藤くんが歩き近付くと隣に座る。肩を引き寄せて、ハンドマイクを二人の間に、寄り添って歌う姿。(一塁側の座席だったので、良く見えた)
こんな風に舞台に座って演奏する2人をはじめてみた。立ち上がり、チャマの頭を撫でて、チャマが後ろに転がった。
例え目の前にいるのが3万人でも、3人でも、こうやって楽しそうに演奏するのだろう。結んできたリボンがこの光景を作っている。
忘れられない光景。
15.木漏れ日と一緒に
Silver Jubilee以来、2年ぶりにライブで聴くことが出来た。ずっと円盤にされなくて、ずっと待っていて、ずっと聴きたかった曲が今回のアルバムに入ってとても嬉しくて、もう一度ライブで聴くことができた。
後半、スポットライトが木漏れ日の様な淡い光となって客席に降りていた。
16.ray
イントロでrayが来たと分かって、歓声がわあっと上がった瞬間。銀テが弾け飛んだ。銀色がキラキラと宙を舞って、PIXMOBの青い光が眩い。目の前に落ちてきたテープを手に、手を振る。
rayは手を左右に振って、タイミングよく手拍子をする。会場の皆の心が弾んでいる事が伝わる。みんな笑って手を振っている。手を叩いている。光の曲。
ラスサビではドーム天井に〇×△が映し出される。これが本当に好き。生きるのは最高だと大声で叫ぶ。瞬間、本当は辛くても良いのだ。誤魔化して笑って、生きるのは最高だと叫んでも良いのだ。だからこれは、光の曲。
17.窓の中から
18歳世代ではなかったけれど届く歌。BUMPの曲は対あなたに、君に届く歌ばかりだ。
声を出せないライブの年月を経て、声を出すことが叶ったライブから作られ歌われた曲。全員で歌う感覚が強い。
アンコール
(supernovaを歌う声が聞こえたけれど、今回は広がらなかった。拍手でも、歌声でも、BUMPには伝わるからどういう方法でありがとうもう一度の気持ちを伝えてもいい。ただ、私はsupernovaのラララを歌う)
EN01.You were here
イントロが流れた瞬間、10年前の東京ドーム、WILLPOLIS 2014 FINALの心が戻ってきた。
当時、新曲やります、と言って藤くんが歌った曲。いろとりどりの紙吹雪が舞う中で聴いた曲。帰りの電車の車輪が回り遠ざかる会場と、拾った紙吹雪を手に、歌と同じ気持ちだ。
あの日から数多参戦したライブの帰り道、私はいつも、You were hereを思い浮かべている。まさか、まさか聴けるとは思わなかった。
ラストのコーラスの時、藤くんが「歌える?」と優しく問いかける。精一杯歌ったもしかしたら歌える人は少なかったかもしれない。
恥ずかし島からの帰り道で「綺麗な裏声だったねぇ知らなかったよ、そんな声も持ってたんだ」と笑って、もう一度コーラスを歌ってくれた。美しい声。
EN02.ガラスのブルース
BUMPの曲でいちばんを決めることは出来ないけれど、その中でもガラスのブルースは特別な曲。
アンコールでよくやる曲だけど、この曲を最後に聴けたらすごく幸せな気持ちになる。
声を聴かせてよと、ガラスの目をした猫の、星になった猫に歌う歌。
ヒロと同じマイクで歌う藤くん。最後に頭撫でてて、仲良しさに心が打たれる。
途中の「……ギター増川弘明!」が好きでたまらない。
何度だってさ、死にたくなることはあるけど(ない人もいるかもだけど)生まれてきたことが意味がある。
シンプルな肯定。生の肯定をありがとう。ガラスの目をした猫が星になった時。ガラスの目を持つ猫を思い出す時。藤くんは、君が叫ぶんだと言ってくれる。叫ぶように歌う瞬間、心がわっと熱くなる。
ガラスのブルースが大好き。
〜MC〜
虫の声が聴こえるね
虫に聴かせるくらいの気持ちで歌うよ(藤)
虫に刺された(カメラアップ)(直)
現地入りの前にヒロアカの一番くじで8000円使った。藤くんがいいと思うと言ってくれた(直)
スタンド<えいえい、おー!!
アリーナ<ヤーッ!!
3万人いる中でお客さんのひとりと会話をするのがいい。(曲間でも、お客さんからの藤くーん!の声に何度も答えてた。君の名前を呼び返したい気持ちだぜ)
心の引き出しは三段ある。今三段目くらい(増)
四段目も開けろ(藤)
3万人の前だと恥ずかしい。15人くらいなら恥ずかしくない(増)
16人からは恥ずかしくなるんだねぇ(藤)
メンバー紹介
こいつがいなきゃ始まらねえ 藤原基央
俺は歳を取ることを辞めたダーッ 増川弘明
1番かっこいいし、1番可愛い 升秀夫
アンコール後
ここからツアーが始まった。
君たちの行ってらっしゃいをつれていくよ。聞かせてくれる?……ありがとう。
感想、総括
世界は、人は、ずっと変わらないでいてくれる訳ではない。歳だってとるし、環境も変わり、価値観が変わり、どうしたって変化を強いられる。変化を受け入れざるおえない。
けれど、BUMPが音符に乗せて伝えたい思いはずっと変わらない。
不変を信じさせてくれる。
ずっと君の為に歌うよって言ってくれる。
それが救いだと感じる。
そして、20年前の曲を変えることもできる。ずっと君へ音符が届くように。
藤くんは聴いてくれる君たちがいるから救われていると話していた。こんなに幸せなお互い様があるのか。
どんなにどんなに幸せな時間かあっても、辛い時は何も見えなくなるかもしれない。その時、隣に音符があることを覚えているだけで、きっと壁にドアが現れる。ライトを壊してしまった真っ暗な部屋に、ドアが現れた時、また生きることができる。
これからもずっと好きであり続けたい。行けてよかった。