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「知ってました?…何日後かに美容室をオープンするおじさんの奮闘記」

得意技ってなんだろう

今日もお客様に
「ヤマザキさんは、気持ちいいくらいにしっかり切ってくれるから、うれしいの」
と言っていただきました。

この場面でのしっかりは、沢山という意味らしい。そのお客様曰く、
「わたしは癖毛だから、今まで美容室行っても、
広がるから短くしないほうがいいとか、梳かない方がいいとか言われて、あんまり切ってもらえなかったの。」
うんうん、
よく聞くやつですね。
でも、
「これをしたら、こうなるからやめた方がいい」より
「これをしたらこうなるけど、こうしたら良くなるから、やってみましょう!」
の方が私は好き。
そこに最善をつくすように考えて、1人で完成しないなら、お客様にも協力してもらう。
それで価値観や世界がひろがるなら
一緒に楽しみたい。
それが私の楽しみ方だし、
私との楽しみ方な気がする。
それは、バッサリ変化させる時もあれば、
微差での変化もしかり。

初回

例えば、
初めましてのメンズのお客様
立体的なお顔立ちのイケメンです。
スタイルはラインを強調してモードな雰囲気が漂うショート提案。身長も180センチオーバーの高身長なので、バランスがよくお似合いでした。


2回目

2回目は夏前。
前回より少し甘く、優しい雰囲気に。
サイドから前髪のラインの角度を変えました。


3回目

3回目は夏真っ只中。
爽やかに、涼しげに。でも子供っぽくなりすぎず、
いままでより刈り上げを高く、隙間を作って毛先を動きやすく。


こうやって並べると
変化がわかりやすく、楽しい。
毎回意識するのは、トータルのバランスと
雰囲気。本人にフィットしているかどうか。
バランスと雰囲気は長さ設定と重さの位置、
フィットさせるのは、毛先の質感と小頭になる様に量感調整。

ショートでもロングでも
メンズでもレディースでも
バッサリでも、そうじゃなくても。
そのひと「らしさ」を引き出して
日々が楽しく、可愛くなるように。

だから、
「扱いやすかった」
「伸びても変にならなかった」
って言っていただく事が多い。
多分、その人「らしさ」を意識して
フィットする様にカットしてるから。

そのこだわりが
私らしい仕事のスタンスで得意技かも…

ただ
ハサミ✂️はカチカチうるさいかもですが…

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