見出し画像

底辺VtuberやVtuberのオーディションに落ちている人が何故伸び切らないのか考えてみる。

皆さん、こんにちは。

4月20日からTwitterを初めた者です。

テレワーク期間ですることがあまりないので、平日に1日1noteとして、記事を書いています。

某会社にコンサルとしてVtuber事業の立ち上げに関与したり、実際に配信者として半年ほど配信をしたことはある程度の人間なのですが、昨今のVtuber事情について数点気になる点がありましたので、昨今のVtuberについて列挙させていただきたく存じます。

私が何者で、どこの事務所と関与していたり、何という名前で活動していたかは事業者様との機密保持契約に抵触する部分ですのでお答えできませんが、話のエッセンスとしての創作物だと思って読んでいただければ幸甚です。

1.そもそもVtuberになるには

このnoteを読んでいただけている方は恐らくみなさんご存知だと思いますが、大前提としての知識として載せておきます。

Vtuberになるには個人でなる方法と企業でなる方法の2種類があるのは有名な話で、個人V、企業Vなんて呼ばれ方をされていると思います。

個人...オーディションなし、機材や身体などは自費用意、マーケティング含めてすべて自分で活動

企業...オーディションあり、機材含め用意されていることが多い、マーケティングをやってくれているところが多い。

当然、企業としては事業の一環として行われているわけですので、

誰でも彼でもVtuberとしてデビューさせるわけにはいきません(例外あり)

その代わり事業として確立させている場合がほとんどですので、ある程度のブランド力があり、初めたばかりでもある程度の知名度や、所属した事務所内でブランディングしてもらえることが魅力と言えます。

個人勢は当然リターンも大きいが収益化までの壁が厚く、収益化前までに活動をやめてしまう方がほとんどだったりします。

そのため、ある程度配信経験があったり、一芸がある方は企業のオーディションを受けたりスカウトでVtuberになったりしているわけです。

なので、Vtuberになりたい人はできるだけ企業Vを目指しましょう、

と言いたかったのですがその時代は残念ながら2018年とともに過ぎ去り、2019年、2020年になるとそうも言ってられなくなりました。

2.カタチだけの企業Vtuber

正直昔と違い、企業所属だったり事務所所属のVtuberになることは

黎明期と比べると圧倒的に簡単になっています。下手すれば全入まであります。

なぜこんなFラン大学みたいな状況が起きているのか。

恐らく企業と言うと大半の人がにじさんじやホロライブ、upd8やあにまーれ、アイドル部なんかを想像されることでしょう。実際深く追ってないとなかなか有名事務所以外のVtuber事務所の名前を聞くどころか、活動しているVtuberの名前すら聞いたことない人がほとんどだと思っています。

現在、Vtuberの人数は1万人を超えています。

でも、Vtuber大好きを公言してる人でも100人言えるのがやっとって人が多いのに、1万人の中で活動しているとして自分を見つけてもらえるでしょうか。

ここまで露出していく上でライバルが多い環境の中でいきなりバズるってことは現状考えにくいですよね?

それでもVtuberは儲かる!って思って新規参入や事業継続をしている事業者さんは大勢いらっしゃいます。

そのこと自体は悪いとは思わないですし、私自体がそういった演者さんをスコップしていくことが好きなので、応援をしていますがいかんせんそういったサークル上がりのような母体の企業が多い中でマーケティング、ブランディングを行うことができずに、自分たちで露出を求めて活動をするような名ばかり企業Vみたいな方が増えているのがほとんどです。

確かに2020年4月現在、新規で活動を開始されるVtuberさんでも伸びている方は一定数いらっしゃいます。

でもそういった方々には事務所だったり、過去の活動というバックボーンで伸びている、という背景もあるため、新規の事業者さんだったり個人で活動する方には厳しい現状があると考えています。

3.Youtube自体がプロ集団のコンテンツへシフトしている

Vtuberに限った話ではないのですが、Youtubeでプロの方の活動を見る機会が増えてきました。

ここでいうプロの方というのはテレビ業界やラジオ業界の一線で活躍されている方のことだと思って読んでいただければと存じます。

具体的な例を挙げると、芸人ではキングコング梶原さんやオリエンタルラジオ中田さん、声優ですと花江夏樹さんなんかが挙げられると思います。

面白いものが見たいと思ってYoutubeを開いたとしてよくわからない素人よりも芸人さんが選ばれる可能性が高いのは自明だと思いますし、イケボが聞きたいって思った時に知らない配信者より声優を選んでしまう、とは思いませんか?

それ自体は悪いことだとは思いません。彼らはブランディングされた存在なのです。〇〇だから安心だといったようなブランドとして確立されているものなのです。

これは人気配信者と底辺配信者の関係にも似ていて、同じ時間にやっていたら、安定して面白い配信を見てしまいがち、になってしまいますよね。

4.ブランディングしよう

長々と書きましたが、じゃあどうすればいいのかというと

自分自身が面白い存在となって、ブランディングしていくしかない、というのが結論となります。

でも、そんなの難しいですよね?相手は大手だったりプロだったり、ニコ生の大人気配信者をバックボーンとして持っている人だったりするわけです。

でも、チャンスは0ではなくてYoutubeというプラットフォーム、他にもSHOWROOMだったりイリアムだったりと配信環境がある中で誰かしらに見てもらえる機会が多いのもVtuberの特徴です。これが普通の動画だったら再生数10とかの内容でもVtuberだってだけで100再生、1000再生されることもあります。

ようは見てくれる人に対して自分をブランディングして、ファンを獲得していけば自分という存在がコーティングされていき、他人に安心感を与えられるような存在に近付く、というわけですね。

すくなくとも収益化までは行けると思っているので、次に列挙する点を意識して配信、動画投稿してみてください。

5.底辺Vtuberから脱却するための具体的なポイント


■キャラクターの設定に一貫性がない

Vtuberになった以上、あなたは現実の某誰さんではなくてVtuber誰々なのです。

それなのに恥ずかしがったり、設定を作り込まないでなぁなぁでやっている。

これは非常にもったいないと思います。

大手事務所を見ていただければわかると思いますが、全員何かしらのキャラクターを初めは持って生まれています。もちろん途中からそのキャラクターをパージする方もいらっしゃいますが、相手にこういう人だってわかる前にパージしても意味分かんないですよね?

Vtuberとして売り出したいのか、自分自身を売り出したいのか考えた時にVtuberとして売り出したいなら絶対にキャラクターに一貫性は持たせるべきです。

■モデルを妥協している。

個人の方に多いのですが、無料のテンプレートをそのまま使ったり、線が雑な人が多い印象です。

Vtuberは顔が命!とまでは言いませんが、キャバクラやホストに行くのに顔が悪い人を選ぶ人はいませんよね?

例えがひどく悪いのですが、クリック率は顔で左右されます。

モデルには妥協せず、自分が好きになれるモデルを選んでほしいと考えています。

■音量調節ができていない

BGMに負けて声が聞こえなかったり、雑音がひどかったり。

しょうがない、で片付けていませんか?

音量バランスについては友人などに依頼し配信を見てもらうことでリアルタイム調整できますし、

雑音もOBSの設定なんかで簡単に消せます。

普段の設定で声が聞こえない、聞き取れない配信は即ブラウザバックされてしまいます。

面白いことを言っていても聞いてもらえなければ意味がないのです。

■動画、配信のクオリティーが低い

動画編集があまり得意ではない人が多い印象です。

やっていくうちになれるとは思いますが、そうなる前に人気が出ないであきらめる方が多いです。

Youtube黎明期の頃は動画編集が雑でも人気者になれるチャンスは有りました。

でも今は2020年です。

1万人のライバルがいる中で、選ばれるためには注意しないといけません。

有料で動画編集を依頼しろとは言いませんが、

字幕が読みにくかったり、話すスピードだったりは自分で調整が可能です。

編集をうまくしろ!というわけではなく、色味などを見て見やすいものを作ると良いと思います。

特に今はスピード感のある動画が人気です。

あえてVtuberではなく、通常の顔出しYoutuberを紹介すると、

この2つに共通しているのは展開のスピード、

先を行く面白さです。

見やすい動画とは短い時間で相手に理解させ、音がはっきりしている動画と言えます。

Youtubeの場合は最初の10秒が一番再生のハードルが高いと言われています。

最初からクライマックス!ではないですが、見どころを持ってくるなどして

視聴時間を長くしていくとYoutubeさんからトップページに表示してもらいやすくなります。

■配信の場合はテーマを決めよう。

配信者をやっていると誰もが直面する問題にコメントがないからしゃべれない→黙る→黙っているとつまらないから戻るというものがあります。

これが俗に言うトークスキルが無いっていわれるものの一つですね。

話せるものがないんだからこいつには魅力がないって判断されてしまうわけです。

なので配信テーマを決めて、ゲーム実況ならそのゲームの内容でもなんでもいいので、まずは30分なら30分話しきって見ましょう。

アーカイブで後から見てもらえるかもしれないです。黙っていても魅力は伝わりません。無理をしてでも喋ってください。

また、過剰なオーバーリアクションを嫌がる人もいますが、どんどんやったほうが良いです。

具体的に言うと湊あくあさん。

彼女の過呼吸ネタだったり、キレ芸だったり。

Vtuberというのはある意味アニメキャラクターに近いわけで、細かい動作を読み取ってもらうのが難しいスタイルです。

彼女のようなオーバーリアクションは相手に感情を理解してもらうのに非常に効果的で、自分という存在を相手に認識させる上で非常に効果的と言えます。

■自分にできることをやろう

最後にキャラクターの点と共通しているのですが、

〇〇系Youtuberなどのようにテーマを絞って活動したほうが良いです。

上にあげたチャンネルはキャンプとオカルトでしたよね?

配信なら配信でもいいのですが、得意ジャンルを決めて一本勝負した方が視聴者は安心しますし、Youtubeからの宣伝も統計的にされやすくなっています。

あれこれと手を出さずに、一本勝負してみましょう。

■サムネにこだわってみよう

サムネの設定をされていない方や、ごちゃごちゃして見にくい人が多い印象です。

・目にとまる画像にする

・必ずVTuberとしての顔を入れる

・背景や文字の色を目立つものにする

・文字の大きさや内容を動画にあったものにする

・わかりやすいサムネにする。

これらのポイントを押さえることで、魅力的なサムネイルにすることができて再生回数も伸びます。せっかく良い動画を作ったのにサムネイルが悪いという理由で再生してもらえないのはもったいないことです。

ここでいうわかりやすいサムネを作る例として

・画像で状況を伝え、誰の動画かひと目で分かるようにする。
・文字は必要最小限にとどめる

この二点に尽きます。

上にあげた二組のYoutuberや大手のVtuberはその2つが実践されていると思うので、一度じっくり見てみて真似してみてはいかがでしょうか。

6.それでも覚えておいてほしいこと

活動、楽しいですか?

あなたが楽しくないのに見ている人が楽しいと思いますか?

自分で自分を楽しませてあげられないなら他人は楽しんでくれません。

お願いですから、あなた自身がクオリティに妥協せず、楽しいって思えるものを作ってみてください。

何か質問などございましたらお気軽にご連絡いただけましたら回答させていただきます。

今後の皆様の活動がより良いものになることを願っております。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集