縁農って何なん?【No.00 カノールって何語?】
カノールは、食の生産者と学生を繋げるプラットフォームです。
立命館大学を拠点に、2021年に始動しました。
さぁ、一緒に農業との新たな関係を実現しましょう!
◆カノールって何なん??
#農業に新たな人の関係性を増やす
カノールは、食の生産者と学生を繋げるプラットフォーム。
私たちの目的は、生産者と学生を繋ぐ場を創ること。
これによって、人々と農との関係性を多様化することを目指します。
◆わたしたちの願い
学生は「今度、一緒に農業体験行かない?」
という会話が当たり前に。
生産者は「明日、学生が来るね」
と交流が楽しみになる。
こんな会話が聞こえるようになった先には、学生にとっても、生産者にとってもたくさんの新たな「気づき」が生まれると信じています。
◆農業への新たな選択肢「縁農」
縁農とは、
カノールが提供する新しい形の農作業のこと。
農作業からつながる人と人との”ご縁”を大切にしたいという想いから”縁農”と名付けました。
縁農の対象範囲はなんと、全国。
太陽の下で、生産者さんと話し、土に触れ、そこで出会った仲間と話す。
その先には、たくさんのご縁と気づきが埋もれているはず。
当たり前のように口にしていた食べ物がこんな風につくられているのかという驚きや、同じお米でも生産者さんによって全然違う育て方を学んだり。現場には、そこでしか分からなかったことで溢れています。
生産者や地域の方と話すことで、自分の新たな一面を発見することも。
普段の生活や、旅では気が付けないことが、農作業というものを通して見えてくるのが縁農です。
その面白さは、実際に行かないとわからない!
まずは、縁農を通して「新たな気づき×人との関わり」をぜひ体感してください。
◆縁農の魅力
縁農は、様々な想いやアイディアが生まれる場所。
そのアイディアがもしかしたら何か解決したり、誰かを幸せにする種かも。
1人の100歩より、100人の1歩。
学生として、ぜひその一歩を踏み出してほしいと願っています。
1.人とのつながり
私たちのもとに食べ物が届く過程には、たくさんの人の手が。それは生産者はもちろん、そのご家族、農園のご近所さんや地元の学生など多くの「人」が関わっています。
当たり前だけど忘れがちな「人」とのつながり。縁農はこの人達に会いに行ける機会でもあります。
さらに、縁農ではそこで出会った人と共同生活を送ることも。
短い期間でも関わった人達は、自分が迷った時、一歩踏み出そうとするときに会いたくなる存在にいつの間にかなっていることも。
縁農の中で、きっとあなたにとって貴重な出会いがあると信じています。
2.新たな気づき
縁農という一つの体験を通して、自分が感じることや思うこと、自分の環境に置き換えられることを自分自身で発見してほしいと考えています。
同じ事実を見ても感じる想いや解釈は一人ひとり異なるかもしれない。
一人ひとり違う、自分だけの気づき。
それを仲間と共有した先にも、また新たな気づきがあるのではないでしょうか。
3.社会課題へのアプローチ
近年、日本の就農人口は年々減少の一途を辿っています。都市化により生産と生活の地理的条件も徐々に離れていっています。(別途note記事にて詳細)
あなたは今日食べた物のことをどれだけ知っていますか?
◆カノールの縁農が創る未来
縁農は、生産者と学生が抱える多様な食の課題にアプローチします。
生産者と学生を繋げる場を創ることは、農業への関わり方の選択肢を増やすことにつながり、そして、社会問題解決の糸口になると考えています。
<生産者へのアプローチ>
1.繁忙期の一時的な人手不足の緩和
収穫の時だけは多くの人手が欲しいなど人手が必要なときに必要なだけ確保できる、そんな交流を当たり前にしていきたいです。
2.予想外の事態への助っ人の確保
一次産業では台風、雹、豪雨など自然の影響を直接受けやすい環境です。「明日台風が来るみたいだから早めに収穫しよう」と思っても生産者だけでは取りきれないこともしばしばあるかもしれません。そんな時、近隣のカノール学生メンバーが駆けつけることができれば、少しでも生産者の想いを守ることができるのではないかと思います。
<学生へのアプローチ>
1.自己実現の場の提供
カノールが提携している農園は全国各地にあります。そこには同年代の仲間も集まります。自分が何をしたいのか、自分がどんな進路へ進みたいのか、学生には学生だからこその悩みが多くあると思います。そんな時縁農を通して、自分自身を人間本来の自然でありのままの姿にすることが農園にいるときだけでもできたら、嬉しいです。
2.縁農から生まれる社会課題の解決
縁農では普段気がつかないことにも気が付けちゃう、そんな魔法があります。
「座学ではこう言っていたけど、実際の現場ではこうだった」
「もっとこうすれば社会は良くなるのではないか」
と、きっと縁農を重ねれば重ねるほど気づきが増えてくるはずです。
その気づきを隣にいる仲間とともにぜひ実行していってほしいです。
それが現代に溢れすぎている社会課題解決の第一歩になるかもしれません。
<社会へのアプローチ>
1.全国の耕作放棄地の減少
国内の耕作放棄地は現在約28万haあると言われています。その原因のひとつとして耕作者の高齢化や跡継ぎ不在による労働力不足が多くあげられています。一方で就農をしたいけれど土地がないから諦めてしまう人がいるのも事実です。
この両者がどこかで出会うことができれば耕作放棄地になる前に土地を共有することができるのではないかと考えます。日本の田園風景が大好きだからこそ守っていきたい景色です。
2.「食べる人≠作る人」の今を変える
いつから食べる人と作る人がこんなに離れた存在になってしまったのでしょうか。ずーっと昔は自分の畑で育てたものを、育てた人が食べていたはずです。そんな昔に戻ろうといっているわけではありません。だけど、せめてほんの一部でも、自分が食べている物がどのように作られ、どんな人が作ってくれたのかくらい分かっている世界でありたいと思うのです。カノールが提供する縁農は農作業の一部分の体験でしかないかもしれませんが、食べる人と作る人がもっと心理的な面で近い存在になってほしいという想いを込めています。
◆『初志貫徹』
この題名にもした『初志貫徹』は、初めに心に決めた志を最後までやり通す、貫き通すことという意味を持つ四字熟語です。
初めに心に決めた志
『農業に新たな人の関係性を増やす』
この志を私は仲間とともに、貫き通したいと思っています。
その第一歩として、まずは縁農に行ってみてほしい。
生産者、学生を含めたカノールメンバーの皆さんがその第一歩を踏み出してくれることによって、私たちは初めてこの志を貫き続けることができます。
カノールとともに一緒に新しい文化を創っていきましょう!!
writer: Rika Hasegawa
editor: Kanna Yamanaka